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滞納とATM
先日、コンビニであたふたしている人がいた。
アカシジアである。
やや前傾姿勢だった。
ポケットにタバコ。
着衣はやや乱れている。
そう、私がずっとかかわっている方々。
ATMの使い方がわからないようだ。
店員は外国人しかいない。
店員に助けを求めても言葉がわからない。
店員は2名体制、全員が外国人。
「私が対応します。」と伝えた。
ピンクの用紙で「ガス代の最後通告」だった。期限までに時間はあるが、おそらくびっくりしてコンビニに駆け込んだのだろう。
振替用紙ではなく、地元の地方銀行ではなく大手の都市銀行に振り込む。さらに口座番号と氏名と顧客番号を入力するというものだった。
さらに他行宛なので振り込み手数料が500円近くかかることも伝えた。
本人は赤紙できている「滞納」が怖かったのだろう。
納得していた。
これじゃ厳しいと私は思った。
これじゃ「滞納」をした精神疾患を持っている患者様が支払いができなくなって「滞納」でガスを止められる事態も多くあると感じた。
精神科訪問看護やデイケアなどで支援者がいる場合はどうにかなるかもしれないが、外来だけの患者様の場合は「滞納」→「ブラック」になったり、最悪、ライフラインが止められて生命に危険を及ぼすこともあると考えた。
そんなことを思いながら地方銀行のカードで暗証番号だけを入れてもらって、確認しながら入力をした。
1つひとつの事項。顧客番号も一緒に確認した。
最後に振込手数料を確認して「確認」を押してもらった。
必ずフリーダイヤルの連絡をして支払ったことを伝えるように話した。
「滞納」は会社にとっては損害になる。しかし、その手続きが煩雑な場合は「支払い」がしにくくなる。そうなるとさらに損害が多くなるのではないか。
多くの企業はコンビニのレジで支払いができる時代だが、このガス会社はまだ対応していない。
こういった障がいを持つ人にやさしくない会社は改善をしていただきたい。