明るい白髪染めでも暗くなる


日本の 中位年齢は約49歳で 国民の半数近くが
50代以上ということになります。

このことから美容室のターゲット層は
白髪染めになっているといっていいのではないでしょうか。

最近では白髪染めでの広告を打ち出しをチラホラ見かけるようになりましたが
それでもSNSやホットペッパーで見かける宣伝は
こんなにきれいな色ができますのような
《ブリーチしてアッシュ、ピンク系etc》 
18~30歳くらいに向けた広告をよく見ます。

白髪染めを深く考える時期がすでに来ています。


<明るい白髪染め 実は暗くなります>
実際私の働いている店でも白髪染めのお客様がほとんどで
広告の打ち方次第ではありますが そうゆうお店が多いのではないでしょうか?

そういったお店で働いている方だと わかってもらえると思いますが
白髪染めのオーダーは 圧倒的に《明るめ》が多い
白色はトーンが高いため 明るめのほうが少しではあるが伸びた時、気になりにくい

そういったニーズに応えるため選定する薬剤は1番明るい薬
そして仕上がりはネモ金《根本が明るくなりすぎる事》になった
経験がある美容師さんは」結構いると思います。


原因は毛先にも明るい白髪染めを使用している事

白髪染めに関わらずですが 多くのカラー材にはトーンアップの薬と染料が入っています 
新生毛に塗ればトーンアップするがすでにトーンアップしている
既染毛は染料が入って トーンダウンする

簡単に言うと
カラー材は染めたことのない毛は明るくなり
染めたことのない毛は暗くなる

明るいカラー材と暗いカラー材との違いは
明るい方は少し暗くなり暗い方はガッツリ暗くなる

《毛先に塗ると暗くなる》ということから
私の選定はほとんどがリタッチになる事が多い


<毛先にも白髪染めは必要か?>

来店時すでに髪色の暗いお客様にリタッチで
そのまま明るい白髪染めを使った場合もネモ金になる

理由は簡単で毛先より根本が明るいから
この場合、毛先にはトーンを上げるために
ブリーチあるいは染料の入っていないカラー材のラトナーを使用する必要がある

ブリーチは明るくなりすぎてしまうため ほとんどの場合がライトナーの選定になるが
ライトナーではあまり違いが出ないのでブリーチを混ぜるか
根本のトーンを少し下げる必要がある

白髪染めは単純に白髪用のカラー材ということではなく
おしゃれ染めより濃い染料《茶色》が入っている 

おしゃれ染めは黒い毛をトーンアップして
薄めて茶色にしていく感覚で

白髪染めは白い毛に茶色にしていく感覚
同時にトーンアップしているので黒も茶になる

基本的には一度白髪染めをした毛は白髪には完全に戻る事はなく茶色毛になる
もし色抜けして明るくなりすぎている場合は 《茶色》が入っていないオシャレ染めでいい


<言語化できるように>

美容師は お客様の要求を叶える仕事で 
多くのお客様は毛先まで白髪染めしないといけないと思ってる


その要求が明るめだった場合は なぜ毛先はこの薬で なぜ根本がこの薬っていう事を
説明できるかどうかでカラーの成功率は変わる
説明できなければ その薬は使えないから

説明は簡単で 仕組みを理解すること ただそれだけ

理解できると自然と説明できるようになります

<まとめ>

・白髪染めは毛先に塗ると一番明るいカラーも暗くなる

・根本は白髪染め 毛先はライトナー

・お客様に説明できるくらい 理解する


今後のテーマのレパートリーを増やしたいので
記事以外のことでも大丈夫ですので
ご質問等ございましたら コメント頂けたら幸いです


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