NHK『コンテナ全部開けちゃいました』でわかる日本と世界の食事情
NHKの不定期番組『コンテナ全部開けちゃいました』が面白い
世界の流通革命に #コンテナ の発明ってのがあって、効率厨としては気になってしかたがありません。↓の本は積読になっているのですが、面白くないはずがありません。ということで備忘録を。
普段ほとんどテレビは見ないのですが、NHKのこのコンテナを開ける番組が毎回「おもしろいなー」と思って見てしまうのです。で、最近のを検索したら2件ヒットするから定番化したのかと思ったらそういうことではなさそう。ですが、狙っていないにもかかわらず、たいていテレビで見てます。
日本がどんなものを輸入しているのか、世界からどんな日本製品が求められているのか、その品の意外性もあればそのトレンドや各国の文化のことが知れたりして興味深いです。
今、配信しているのは大阪港と新潟港。NHK Plusで視聴できます。
世界的にタコが食べられるようになって、タコが高騰
大阪港には中国からやってきた冷凍の加工タコ。昨年のタコの日本の水揚げ量は2.2万トンにたいして、輸入量は3.1万トン。
・日本のタコの流通6割を外国産が占めている。
・タコの平均価格は10年で約2倍。100gあたり246円から513円へ
・海外のタコ漁獲は、モロッコ、モーリタニア、南アフリカ
日本向けに獲り過ぎて漁獲制限がかかるようになった
・寿司が世界に普及してきて、ヨーロッパ・アメリカなど日本以外のタコ需要が増えてきた。中国でもたこ焼きが人気。
日本の紅生姜は、ベトナムから
・生姜は気温と湿度が高く水はけが良い+朝霧がかかるベトナムの気候は適している。
・生姜栽培は、とうもろこし栽培の6倍の儲けになる
・日本の生姜流通のうち、4割が国内産、6割が外国産
はまぐり:貝類の休憩処の楠漁港
はまぐりは、国産が6割、4割が輸入でそのほとんどが中国産
輸入後に伊勢志摩の貝類のお休みどころでのメンテナンスの風景があってこれも面白かった。伊勢志摩は、輸入だけでなく鹿児島産のしじみも北日本二輸送する際に一度三重県桑名市の楠漁港の活す(いけす)で1週間休ませてから国内に運ばれるとのこと。
これ、国内でも鹿児島から関東・東北方面に貝類を運ぶときにこのあたりで一度休むという話を思い出しました。
このあたりよく汽水域だからと言われていますが、汽水域って何?と調べてみると。
今回のピックアップは、ここまで。以前の回だと、日本の「ふりかけ」がハワイに輸出されていて、ごはんだけでなく、アイスクリームの味付けやとピングとしても愛用されているというのは面白かったです。
あと、新潟編では新潟産のお米が世界のグルテンフリーのトレンドに乗って輸出が増えているなど。
輸出入の話題が身近に感じられるこの番組、食以外のトピックスも面白いのでぜひチェックしてみてください。