【随筆】やりたいことが見つからないままおっさんになった
夢や目標。
私が一切持つことが出来ないもの。
記憶の中で最後に夢を語ったのは幼稚園の頃だったか。
当時は警察官になりたいと言っていた。
その後私が夢や目標を語ることが極めて少なくなった。
私の小学生、中学生時代は常に虐げられる毎日であった。
そんな毎日の中で、私の自尊心は徹底的にへし折られた。
全てを否定され続け、私は自分の考えを語る際に頭が真っ白になるようになった。
正確に言えば頭には語りたいことが浮かぶのだが、胸の中にある何かがそれを打ち消してしまい、声として、音として