Google Professional Cloud Architect に合格しました!
こんにちは。PHR事業開発部の加藤です。
今回の記事では、タイトルにある認定資格の試験を先日受け、無事合格できましたので、この資格取得の経緯や勉強の方法、勉強した内容の業務での活用などを、簡単ではありますが書いていこうと思います。これからこの認定資格の取得を考えている方の参考になれば幸いです。
Professional Cloud Architectについて
Professional Cloud Architect(以下PCA)について、馴染みがない方もいらっしゃるかと思いますので、まずは、どういう資格なのかを本家のページから引用して紹介します。以下公式ページからの引用です。
ということですが、なんか抽象的でイメージしづらいですよね。
勉強した感想からすると、Google Cloudのサービスとしてどんなものがあるのかや、同じ種類のサービス(例えばデータベース系など。DBだけで4-5個くらいサービスがあります)のそれぞれの特徴、それらサービスの活用方法(Googleが推奨するサービスの組み合わせ方など)について、理解度を問われることがメインだったと思います。試験の出題範囲については、公式ページでより詳細に紹介されていますので、受験される際は、一度ご覧いただくことをお勧めします。
Professional Cloud Architect 認定試験ガイド | Google Cloud
加えて、本資格を勉強していてユニークだと感じたのが、Google Cloudを利用する架空の会社での課題を用いたケーススタディ問題でした。架空の会社は4つあり、それぞれ業種もバラバラで、それぞれの事業でGoogle Cloudを活用する際の課題などについて問われます。より具体的なアウトプットが求められてるなと感じました。
なぜ受験しようと思ったのか
次に、なぜこの資格を取得しようと思ったのかですが、大きく分けると2つあります。
1つ目は、以前のブログでも記載していますが、私が担当しているAIを用いたサービスでは、Google Cloudも活用しており、サービスのアーキテクチャを検討するうえで、Google Cloudの全般的な知識、具体的にいえば、どんなサービスがあって、ユースケースに応じてどのサービスの活用が推奨されているかをインプットしておいたほうがよいと考えたためです。特に、IAM周りやセキュリティに関連する部分については、弊社のサービスの性質上、しっかり知識を持ったうえでアーキテクチャを設計すべきと考えました。
2つ目は、かなり個人的な話になりますが、昨年(2022年)の11月にアメリカで行われた世界的な展示会:RSNAへの参加を予定していました。しかし、個人的な事情で出国1週間前に参加できなくなりました。アメリカ出張では、サービスで利用しているAI関連のテクノロジーの動向やアメリカでの訴求方法など、いろいろと学んでこよう(あと英語も使ってこよう)と意気込んで準備していたのですが、急遽行けなくなり相当悔しく、出張として確保していた時間が空いたこともあり、その悔しさをなにかに転換したく、せっかくならこの資格取ってしまおうと思った次第です。
2つ目はだいぶ個人的な事情なので、全然参考にならないとは思いますが、モチベーションの出どころの一つだったので挙げさせてもらいました。
試験に向けた勉強方法
上記記載の通り、本試験の勉強を開始する前段階で、業務のほうである程度Google Cloudには触っていました。また、一時期 Associate Cloud Engineer の勉強もしていたので、ある程度の知識はあったと思います。
(ちなみに、Associate Cloud Engineerは取得していません。
モチベーションの問題で、試験受ける前に終わってしまいました。。。)
そのような状態だったので、本試験を受験するにあたっては、知っている知識を深めつつ、知識の幅を広げていくイメージで勉強しました。具体的には、GCPの教科書でサービス全般のおさらいをしつつ、Google Cloud エンタープライズIT基盤設計ガイドでアーキテクチャの設計方法等について、一通り学習しました。
本での学習後は、UdemyでPCAの模擬試験問題集のコースを購入し、問題集を解く→回答および解説を確認することを3周くらい繰り返しました。問題集は結構ボリューミーで、最初は解説を全部確認するのに結構時間がかかってしまいました。ちなみに、本も問題集もiPad miniで読めた/解けたので、通勤時間とか、出先でちょっと時間が空いたタイミングなんかでも学習できて便利でした。
業務での知識の活用
資格取得に向けて勉強したGoogle Cloudサービスの知識を業務で活用した例について、2つほどピックアップして書いていきます。
1つ目は、Cloud BuildでDockerイメージを自動ビルドする際に、GithubのコミットハッシュをDockerイメージのタグに設定するプラクティスです。これは、厳密にはGoogle Cloudのサービスの知識ではないかもしれませんが、試験勉強でこのプラクティスを知りました。これにより、どの修正までのソースが含まれたイメージなのかがわかりやすくなりました。
2つ目は、検証環境におけるCompute Engineのコストの節約で、Compute Engineのサービスにスケジュールスタート/ストップの機能があるので、その機能を利用して、営業日の9時に検証用サーバを起動、19時にストップするようにスケジューリングしています。逆に言えば、土日および9-19時以外の時間は、別途操作しない限り対象としている検証サーバは停止しており、その間のCompute Engineのコストは発生しないようになっています。(※ブートストレージは消えないので、その分のコストはかかります)
この2つ以外でも、素早く適用できて、活用しても問題がないようなもの(ストレージのライフサイクル管理など)は都度適用し、処理能力とコストの最適化を随時計っています。まだまだ細かい部分ばかりですが、今後も学習した知識を活用していきたいところです。
最後に
以上が、Google Professional Cloud Architect の合格記になります。
学習にあたっては、ある程度は机上の学習でもカバーできるとは思いますが、やはり、実際にサービスを使ってアーキテクチャを組み立てたほうが、知識も深まると思うので、あまりGoogle Cloudを触ったことがない方で、この資格を取得してみようと考えている方は、Google Cloudの無料枠を利用して、実際にハンズオンで学習してみることをお勧めします。
また、弊社PSPではGoogle Cloudに限らず、AWS等他のパブリッククラウドの技術も活用してクラウドサービスアーキテクチャの設計・構築・運用等を行っていますので、これらクラウド環境の知識や経験をお持ちの方で、弊社に興味をお持ちでしたら、是非ご連絡ください。お待ちしております。