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PSJ Focus 2022 powered by Predator #1 チームインタビュー 「DONUTS USG」

「PSJ Focus powered by Predator」は、PUBG SCRIM JAPANによるnoteの連載企画です。PUBG SCRIM JAPANをサポートいただいているPredatorさんの協力をもとに実施しています。PC版PUBGの競技シーンにおいて、現在活躍しているチームや新進気鋭の若手チームなど、活躍に期待がかかるチームをより知ってもらえるようにインタビューを行っていきます。
2022年より、PSJ Focusがリニューアル!以前行っていたチームインタビューに加え、PUBGの競技シーンを楽しんで頂く為により多岐にわたる記事展開を予定しています。
2022年第1回では、日本・韓国・チャイニーズタイペイ地域の代表が集う東アジア大会「PWS:East Asia Phase1 Week4」 にて週間優勝を成し遂げるなど、2022年に入り大躍進を遂げている Donuts USG にチームインタビューを行いました。
※インタビューはPCS6:ASIAが開始する前に実施しました。

現在のDONUTS USGのメンバー。左から、Corn選手、Americano選手、SHEVA選手、Kein選手。


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DONUTS USG チームインタビュー

PWS:EA 2022 Phase1を経て

── まずはPWSお疲れ様でした。Week4 での週優勝や素晴らしいドン勝を獲得する場面など、大いにインパクトを与えた大会になりましたが、皆様からしてどのような大会でしたか?

SHEVA:
そうですね、 正直個人としてはあまり調子が良くなくて、チームの足も引っ張っちゃったんですけど……。Week4のWeekly Finalで優勝できたりとか、安全地帯際から倒して自分たちのエリアを広げていく感じの見ていて気持ちいいドン勝とか、チーム力が必要な場面でそれをうまく発揮できるような場面はお見せすることができたかなと思います。
Grand Finalは結果10位に終わってしまったんですけど、大会を通してこれまでの日本チームにはなかった強気さを出せていけたかなと。ランドマーク(初期降下地点)から見て安全地帯が遠い場面でもやれることはやったシーンもあり、自分たちも自信がついた大会になったかなと思います。

Kein:
最初の方は結構緊張してましたね。Weekly Finalはもちろんなんですけど、日本だけのWeekly Survivalでも、勝たなければいけないっていうプレッシャーが結構ありました。
自分にとって今回の大会の転機になったのはやはり Week4 の Weekly Finalでしたね。個人のパフォーマンスがめちゃめちゃ調子良くて、チームメンバーとも噛み合って週優勝できたんですが、あれから自分のプレイに自信が持てるようになってPWS最後までいいパフォーマンスを続けられました。自分にとっても転換点となるような大会でした。

Americano:
自分たちのプレイは完璧ではなかったんですけど、PCS、先のPGCを目指したいい練習になったかなと思います。URS4さんというちゃんとしたコーチがいるからいいフィードバックができて、吸収できることも多かったと思います。

Corn:
緊張無しで楽しくプレイできました。チームとしていい練習ができたと思います。

Week4 Weekly Finalでの優勝確定の瞬間。いい笑顔ですね。

今のメンバー構成になった経緯

──ありがとうございます。見ている側としても盛り上がる強気なプレイングでしたね。PCS6もますます楽しみにしています。
今のメンバー構成になったのは2022年初期でしたね。Americano選手、Corn選手は期限付きで韓国のVeronica7、GNL Esportsに移籍し、アジア大会であるPCS、そして世界大会のPGCに出場することもありましたが、なぜ今のメンバーになったかの経緯やその時の思いを教えていただけますか?

Americano: 
2021年のPJC Phase1が終わった後、V3FOXから脱退することになったのですが、以前お話した内容にもあるように※、自分は今後も日本の競技シーンで活動したいという思いは変わりませんでした。V3FOXも、もちろんしっかりとしたいいチームではありましたが、これから更に上を目指すために、日本の中でもチームのサポートやコーチの充実など、トップレベルで環境が整ったチームに入りたいと思っていました。
そう思ってチームを探していましたが、DONUTS USGは初期メンバー(SHEVA / Kein / PKPLAYER / Martinez)の時からURS4さんがコーチとしてついていたこともあり、メンバー募集をしていたタイミングだったので自分から入りたいと声をかけました。

※Americano選手が日本の競技シーンでの活動を志望した経緯については、PSJ Focus 2021でのチームインタビュー「V3FOX」にて詳しく取り上げました。
よろしければこちらも合わせてどうぞ。

Corn:
自分が日本のシーンで活動したいと思い始めたのはPGCにGNL Esportsのメンバーとして出場した後からでした。PCS6からAmericanoと一緒に活動したり、PGCではURS4さんがコーチとして入ってくださり、このメンバーと合わせてやってみたいという気持ちがまずありましたね。その2人は本来USG所属でしたが、一緒にやっているKeinとSHEVAもとても強い選手だと思っていたので。

SHEVA:
俺が強いっていうのは嘘の情報だったな(笑)

Corn:
違うよシェバさん、最強だよ(笑)

SHEVA:
AmericanoやCornが言う通り、二人とも自分からUSGに入りたいと言ってくれました。特にCornが入りたいと思っているっていうのはコーチのURS4からPGCが終わった後に聞いたんですけど、自分たちもメンバー変更どうしようかなっていうタイミングで、GNLでAmericanoやURS4と一緒にやっていたので、一から連携を取り直す人が入るよりもより経験値として良いだろうなと思って。
Cornがフィジカル強いのはもちろん知ってましたし、PGCではオーダーも務めていたので、今のUSGに足りていない部分や意思決定の部分も大きな強化になるだろうと大歓迎でしたね。実際USGでもCornがオーダーを務めることもありますし。何より、日本語もかなり努力して勉強してでも入りたいって言ってくれてるのは嬉しかったですね。

Corn: 
自分が今まで所属した韓国チームでは、成績が悪かったりすると、誰が悪かったかのあら探しのような、メンバー間での論争や喧嘩が多く、すごくプレイしづらかったんです。チームメイト同士がリスペクトを持ってお互いに配慮できる環境でプレイしたかった。URS4さんは何より選手個人や自分自身のことをまず大切にしてくれるようなチーム作りをしてくれたし、USGでもそのようにしているとのことだったので、より一層加入したいと思っていました。

URS4コーチの存在

──そうだったんですね。今のUSGを創ったのはURS4コーチの影響が大きいんですね。皆様からしてURS4さんはどのようなコーチですか?

SHEVA: 
頑固で自分の意見は絶対に曲げない部分もあるので、正直、誰にでも合うコーチではないと思います(笑) でも、選手のフォローアップはとても丁寧で、優しいところはとても優しいので、ついていきたくなるような指導者ですね。自分はPKL(PUBG Korea League, PWS以前に開催されていた韓国プロリーグ)で、URS4がDetonator KR のコーチだったときからずっと見ていたので、リスペクトがすごくありました。教わったことは全部吸収したいっていう思いでやってます。

Kein:
よく怒られるんですけど、すごく選手のことを見ている良いコーチだと思います。単純に自分はコーチから怒られることが嫌なので、コーチに怒られないように、怒られた時は見返してやろうと思って一層頑張れます。もはや先生みたいな感じですね(笑)

Americano:
自分もSHEVAさんと同じような印象ですね。個人を大切にしてくれていると特に感じるのは練習後のフィードバックの場面です。負けてしまったときや改善点があるときも、最初は必ず個人を責めるのではなく、チームとしての問題でクリティカルな問題から話してくれるので、全体としての改善点が見えやすいです。もちろん個人の課題はその後に丁寧に話してくれるので、反省会が精神的な負担になることが殆ど無いです。

Corn: 
やはり、自分自身をとても大切にしてくれていることを感じられるので、URS4さんのコーチが一番好きです。チーム全体はもちろん、個人をよく見ているので、自分では提案しないような役割を見出してくれることもありますね。実際、今自分はオーダーをすることもありますが、実はGNLでURS4さんにオーダーをやってみたほうがいいって言われたのが最初なんです。

URS4コーチ(2021年当時)。過去の世界大会 PGI.SではEUの強豪 Virtus.Proのコーチを務めた経験もあります。

ありがとうございます。メンバーから本当に信頼されているコーチなんですね。
実際、結果的にはAmericano選手とURS4コーチがCorn選手を引き連れて帰ってきたような形ですが、当初2人がVeronica7やGNL Esportsに期限付き移籍の話が来た際、メンバーやチームはどういう心境だったんですか?

Americano: 
まず自分たちが参加することになった経緯ですが、Veronica7はほとんどのメンバーが18歳未満のチームだったんですね。PCSより上の大会では18歳以上の選手しか出場できないというルールで、代替メンバーを探す必要があるということで、その時V7に所属していたGyumin選手からDMで誘われました。

SHEVA: 
自分はポジティブにしか捉えていなかったですね。PCSはPWSなどに比べて、中国チームと戦えることもあって圧倒的にレベルが高いので、是非そこで得られるものは得てきてほしいっていう感じでした。チームに許可を取る必要があったんですけど、何なら自分が死ぬ気で許可取ってやるから行ってこい、って感じでした(笑)
まさか即席のチームでPGCまで行くとは思ってませんでしたけど…
本人が絶対戻ってくるって言ってたので、そのままGNLで活動することになることは特に心配してませんでしたね。まあ、万が一もしそうなったとしても、選手人生一度きりなのでそれはしょうがないかなと思ってましたが。

Americano:
ほら、行かないって言ったでしょ!

Kein:
自分も特に心配してませんでした。頑張れーって感じで(笑)
Ameは自分の口で韓国チームには行かないって言ってたのを何度も聞いていたので。

Americano:
俺嘘つきじゃないよ!

GNL Esportsのロースター発表ツイート。
この時はCorn選手がUSGに加入することを誰が予想したでしょうか…

メンバー同士の印象

──ありがとうございます(笑)
USGはメンバー同士の仲がとてもいい印象が外から見てあるのですが、お互いの印象はどのように感じていますか?

SHEVA:
印象的な面では、Ame/Cornはおちゃめコンビです。練習中もAmericanoにフラッシュバン投げられたりするし、ずっといじられてます。
Cornは公式配信のインタビューでは寡黙な感じがすると思うんですけど、実際全然そんなことないです。ちょっとシャイですね。

Americano:
そんなにたくさんいたずらしてないんですけどね🤔

Kein:
めっちゃやってるよ(笑)

Americano:
SHEVAさんは反応が面白いからたくさんやっちゃいます。

SHEVA:
プレイ面では見ての通りめっちゃ強い2人なんですけど、タイプが違う感じですね。Americanoは自分に決められた役割を必ずやり遂げる、そつなくこなすタイプ。反対にCornはチャレンジすることが多いですね。挑戦意欲が高い。だからこそ、チームで一番前に出るのが多いし、ファイトも日和らずに挑んでいきますね。CornのプレイはUSGの強気なチーム作りに大きく貢献していると思います。

Kein: 
自分はあんまり他の人をうまいって言わないんですけど、Ameは正直本当にPUBGが上手いと思います。Cornは自信満々ですね。この二人が視聴者の皆様にも強いっていう印象になってると思うので、自分もそれに負けないように頑張ろうって奮起できます。

Americano:
Keinさんは優しいし、いい人です。プレイ面では撃ち合いはチーム内で一番強いと思います。五分の撃ち合いは負けないから信頼してますね。
SHEVAさんは冗談も受け止めてくれるいい人です。プレイでは、PUBG IQがとても高い人で、自分にはない選択肢を提示してくれたりします。撃ち合いはアレですけど(笑)、でも最近めっちゃ頑張ってていい感じになってます。1v4期待してます。

Corn:
自分から2人の印象は一言で言えますね。面白い友人です。
プレイ面では、自分がしたいことを言わなくてもわかってくれます。息があっているプレイができるのでとてもやりやすい。間違いなく、今自分が自由にプレイできているのは二人のおかげでもあります。
あとは、ゲーム内のコミュニケーションは任せきりではなく、お互い歩み寄れています。自分は日本語はまだまだなんですけど、少しずつ意思疎通が取れるようになってきました。PUBG内のコミュニケーションなら聞く/話すは問題ないくらいですね。これからも頑張っていきたいです。

SHEVA: 
自分たちもCornに報告する時はとっさに韓国語が出てくるようになりましたね。日本チームですけど、だからといって言語の負担を全て韓国の選手が背負う必要はないと自分たちは思っています。韓国語を覚えるだけで負担を減らせる部分もあると思うので、最適な円滑なコミュニケーションのためにお互い努力しています。

Kein:
自分は一時期留学をしていた時期があるので、言語を習得することの難しさを身をもって感じたことがあります。日本語はまだまだでも、日本でプレイしたいからがんばりますっていう意志があるなら、両者でサポートしたり歩み寄ることが大切だと思っています。

お茶目なCorn選手の一面も。

何故PUBGの選手として戦い続けるのか

── ありがとうございます。仲もいい上、プレイ面でもお互いのことを信頼できているんですね。
少し個人の部分に踏み込みたいのですが、これまでの選手経験や、今PUBGの選手として第一線で戦う心境を教えてもらえますか?

SHEVA:
そうですね……。まずこれまでの選手経験と心境の変化から話すと、自分はPJS Season1から選手活動をしているんですけど、正直今振り返ると初めはGrade1から降格しなければいいかな〜くらいの楽観的な気持ちで活動していました。
PJSが終わってPJCが新たに始まるってなった時、自分もチームを脱退して探しているところだったんですが、そのときに部門を再編成したいというUSGのチームから自分がまず最初に声をかけてもらいました。そこからKeinが入ることになって、残りの2人はトライアウトで決まったんですけど、最初に入ったことや、他のメンバーは皆自分より若かったこともあって、年齢的にも経験的にも、精神的な面などで自分が引っ張っていけるようにならないとなと思って気持ちが変わりましたね。本気で上を目指そうと思って頑張り始めました。一緒にプレイするメンバーと一緒に高みを目指したい一心です。
年齢も年齢なので、今はPUBGに懸けてやっているので、シーンが終わったらesportsの選手人生は終わりだと思ってやり残すことがないようにやっています。また、特に最近はリーダーとして、他のチームメイトにはプレイングに集中してほしいと思っているので、結果が出なかったら自分が全部責任を負うくらいの気持ちで取り組んでいますし、それをメンバーにも伝えています。

Kein:
自分はPUBGをやり始めた時は大学がちょうど始まったときで、学校生活がメインでPUBGは趣味程度で最初はやっていました。けれど、2019年頃から感染症の影響で外に出られなくなって、そこからPUBGをやる頻度が増えていきましたね。
当時はDullahanというアマチュアチームでプレイしていたんですが、PAC#2などで結果を残すこともあり、段々とSHEVAさんやPureboyさんのような、当時もトップで戦っていた人に名前を知ってもらえて、一緒にプレイすることも増えました。それがきっかけで本気で選手活動を頑張ろうと思い始めました。
今は大学を休学して選手生活に集中して取り組んでいます。父親にはずっと反対されていて厳しいんですけど、母親は人生一度きりだから今やれることをやればいいって応援してくれています。難しい状態ですが、やっぱり自分も人生今しかできないことをやりきりたいし、今はプレイに集中して、その分結果を残してやろうっていう気持ちでずっと取り組んでいます。

Americano:
自分は選手を始めたときからずっと一つの気持ちでやってて、このゲームのesportsシーンが語られるときに自分の名前が出てくるような、歴史に名前を残すプレイヤーになりたいです。有名になりたいと言ったら簡単になりますが、見てくれている人たちの記憶に残る選手になる、記憶に残るプレイをしたい、その思いでずっと選手を続けています。韓国では日本よりもesportsの選手に取り組む環境や世論は整っているので、その迷いはないですね。

Corn:
自分もシンプルに一つです。PUBGというタイトルで世界大会に出場したい、いい結果を出したいの一つでやっています。

世界最高レベルと言われるPCS:ASIA1週目の成績です。錚々たるチームが立ち並ぶ中、DONUTS USGも負けず劣らず立ち向かっています。

──ありがとうございます。最後に、USGの目標を教えて下さい。

Americano:
PGCに出場して、いい成績を残すことです。

Kein: 
PGCのGrand Finalで左ページに!

Americano: 
いい成績でいいじゃん(笑)

Kein: 
Ame、それは日和ったな〜(笑)

Corn: 
自分も同じで、PGCに出場して、いい成績を残すことです。

SHEVA:
全員一緒でPGCでもいい成績...って言ったら曖昧なんですけど、PGCでたくさん賞金を持って帰りたいです。

──ありがとうございました!

DONUTS USGの皆様でした。これまでに見られなかった一面や経緯をお聞きすることができたのではないでしょうか。これからの一層の活躍に期待しましょう!

PUBG Esports JAPAN 公式から現在出場しているPCS6のインタビュー動画が公開されました!こちらもあわせてどうぞ🙌

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