精神科専門医試験 面接試験ピットフォール


はじめに

面接試験は合格率が約9割です。先輩に聞いても普通にしていれば受かると言われたことがないでしょうか。ここでは面接試験不合格であった情報を元にいかに落ちないようにするかについて述べたいと思います。

精神科専門医試験について
第13回の筆記試験について、機構制度での受験者の合格率は驚異の98%。機構制度初年度ということもあるのか、ストレート受験率は半分くらいだったようです。そのため高合格率は生存バイアスもあるでしょう。
対して面接試験に関して合格率は学会制度、機構制度で特に変わりませんでした。再受験は若干落ちるようです。とはいえ筆記試験における新規受験、再受験ほどの差はありません。

面接試験では症例報告について問われますが、大きなファクターは共通症例の面接によるものと思われるので、面接試験の落ちる1割に入らないために、これを重点的に述べていきます。(2024年では症例報告を取り扱わないことになりました

共通症例の面接について、公式から以下のように出ています。
下記 3 項目について審査しており、想定している診断結果等との合致を求めるものではありません。
①精神症状・状態の把握・理解
②鑑別診断・治療方針設定への思考過程
③コミュニケーション能力(ロールプレイ)
※コミュニケーション能力には、表情・態度・会話の内容の他に声の大きさも評価されます。

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