意外と知らない在宅訪問診療
どうも、カリスマです。
本日は、高齢者医療についてです。
実はこれまで私は「在宅支援診療所」に分類される訪問診療を主として行うクリニックに長く従事していました。
高齢者医療に特化したクリニックですね。
新型コロナウイルス感染症が特に高齢者に対してその猛威を振るっており、中核病院や外来専門のクリニック・診療所以外にも、そうした高齢者への
医療的サポートを行っている医療機関があることを是非知って頂きたいなと思い今回の記事を書きました。
在宅訪問診療とは
「寝たきりになり・・・通院が困難になってしまった・・・」
「介護施設や入院よりも・・・住み慣れた自宅で療養をしたい・・・」
「患った病気の後遺症や難病などにより・・・日常生活に支障がある・・・」
上記のようにお困りの方がご自宅でも医療が受けられるよう医師と看護師が定期的に訪問し、診察、お薬の処方、血液検査等を行うのが在宅訪問診療
です。
患者様の診察だけではなく、ご家族が抱く様々な不安への対応や介護に関する指導・助言を医学的見地から行うことも在宅訪問診療の大事な役割です。
「往診」と「訪問診療」の違いってわかりますか?
とても簡単に言うと
訪問診療とは・・・
定期的、且つ、計画的に訪問し、診療、治療、等を行うこと
往診とは・・・
臨時の求めに対して訪問し、診療、治療等を行うこと
「日本訪問診療機構」
なかなかピンとこないかもしれませんが、在宅訪問診療ではかかりつけとなった患者様に対して、24時間365日 応対応需できる体制にクリニックはなければなりません。
例えば・・・夜中の2時に熱が出て辛いと言った時に医師に電話がつながり、必要とあれば医師が自宅に往診してくれるそういうことです。
患者様やそのご家族にとってはとても安心なことですよね。
そのためには患者様の身体の状態を把握する必要があるので、比較的病状が落ち着いている方は月2回、不安定な方は週1回の定期的な訪問を行い診察をします。
それが「定期的、且つ、計画的に訪問し、診療、治療、等を行うこと」
になる”訪問診療”です。
そして、それとは別に、回数やタイミングを問わず「臨時の求めに対して訪問し、診療、治療等を行う」”往診”があるわけです。
お気づきになったと思いますが、在宅訪問クリニックは24時間365日常に動ける体制にあるのです。複数名の医師がいるクリニックであれば、夜間対応は輪番や担当制で行えますが、1人医師のクリニックでは、医師にお休みはないのです。
とても大変なことです。
そして、逆に言えば、高齢者介護ましてや疾患を抱えた方であればなおさら、そうした医療サポートがないとご自宅で安心して過ごすことが困難なのです。
その安心は、ご本人様だけでなく、支えるご家族にとっても、とても大きなものだと言えます。
医師だけでなく在宅訪問クリニックで働くスタッフは皆、そうした患者様やそのご家族の安心のために働いているのです。
新型コロナウイルス感染症が流行し始めた際、既に信頼関係の構築できた医師と患者様・そのご家族であっても、訪問することを嫌がられてしまうのではないかと医療機関スタッフも心配したようです。
実際には、こうした時期でも変わらず自宅に定期的に来てくれる、困った時にも変わらず往診してくれる、そのことに患者様やご家族にとても感謝され、ありがたい言葉をたくさん頂いたそうです。
ちなみにですが、
医師や看護師が自宅に来て診察してくれるなんて、お高いんでしょとお思いになる方もいるかもしれませんが、こちらも保険適応で1割負担の方であれば、おおよそ7,000円~12,000円(疾患により)ほどです。
「全国在宅療養支援医協会」http://zaitakuiryo.or.jp/zaitaku/money.html
実際、ご家族で訪問診療を検討 という時は、ケアマネージャーとよく相談し、しっかりと選びましょう。
実は訪問診療を行っているクリニックはそれほどまでに多くあるのです。
当院では訪問診療は行っておりませんが、都内にも数多くあります。
コロナ禍で全国の往診クリニックや関わる介護施設など、皆さんと同じようにとても大変な状況下で医療、介護に従事しております。
今回はそうした部分に触れてはおりませんが、私も関わることが多くある為
今後も多くのことを皆さまにもお伝えできればと思います。
訪問診療についても、得意とする分野ですので、また次の機会に
もっと詳細な内容やエピソードをお話できればと思います。
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