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スタイリスト目線から見た「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」
東京・六本木にて開催された「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」
ミス ディオールとは、1947年にクリスチャン・ディオールが発表したコレクションと共に誕生したフレグランスで、女性たちの自由と幸せを願う深い思いが込められ、歴史的なディオールの美学と歴史を堪能できる内容となっていました
スタイリスト目線から見たミス ディオール展をご紹介します
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「ミス ディオール」は1947年2月12日(水) クリスチャン・ディオールが初となるコレクションを発表した日に誕生したアイコンフレグランスです
千鳥格子柄のクチュール リボンがあしらわれ“スーツのように裁断された”ボトルは、1950年の「ヴェルティカル」ラインから着想を得たもの
女性たちの自由と幸せを願い、誰もが笑顔になってほしいとの思いが込められたデザインとなっていました
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ディオールの80年の軌跡
ディオールがどのようにして時代の象徴となったのか目で追うことができるドレスたち
●シルクフラワーのドレス
1949年オートクチュールドレス
モンテーニュ通り30番地のアトリエにて生み出された「トロンプルイユ」ラインのキーピースとして話題となったドレス
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●クリエイティブ ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリによるオートクチュールドレス
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●ナタリー・ポートマンが出演時に着用したドレス など
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その美しさに思わず目を奪われます
美的なオブジェクトとしてだけでなく、ディオールの美学の真髄を感じさせる時代を映し出す象徴のようでした
世界初公開の「ミス ディオール ライン」
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1967年9月11日(月)レディトゥウェア コレクションとしてパリで発表された「ミス ディオール ライン」
日常にエレガンスを取り入れるというコンセプトのもと、多彩な色彩や装飾を用いてフレッシュかつ幻想的に施され、ディオールのビジョンが具現化された革新性と時代を超える魅力さダイナミックな展開でした
色褪せない輝きを放つこのコレクションたち
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「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」は、ディオールの歴史と美学を総合的に理解するための貴重な機会でした
ディオールの歴史は単なるファッションの歴史ではなく、時代を超えて愛される普遍的な美の探求の歴史でもあり、奥深い魅力に触れることができます
千鳥格子柄のリボンや、スーツのように裁断されたボトルデザインなど、ディオールが提唱する美の象徴が展示されており、それらが一堂に会することで歴史の深みを増すものでした
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ディオールがいかにしてそのブランドを築き上げたものが、いまだに後世に引き継がれているのかを再確認することができ、ディオールの魅力に満ちた時間を過ごせたことがとても幸せに思えた時間でした
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記事の執筆者
武藤 和也 Kazuya Muto
日本初の男性パーソナルスタイリスト
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アパレルショップにて個人売上全国トップののちに、パーソナルスタイリストの資格を持ったプロ集団「ファッションレスキュー」に所属
男女問わず、総数2500人を超えるスタイリングを行い、これまでに新宿高島屋常駐や数々の映像企画のスタイリング経験を持つ
現在は現場に立ちながら、服飾大学や美容専門学校の教壇に立ち未来のスタイリストの育成も行い、20代~50代の今の時世や流行をふまえた、その世代その人となりの品格を活かすスタイリングの提案に努めている
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