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面白い名前のオトガイ形成術「キャプテン・アメリカ・シールド・オトガイ形成術」

注:自分自身の学習と理解によるNOTEです。誤りがある可能性があるため、正書での確認をお願いします。

■「キャプテン・アメリカ・シールド・オトガイ形成術」■

 
オトガイは顔の印象をつかさどる重要な部位です。多くの資料においてオトガイの理想的な位置や形とその人の印象について論議されています。
 
オトガイ形成の方法には別項目で解説しておりますが、人工物を用いた方法や骨切り術を用いた方法など、その方法は様々です。
 
様々なオトガイの形態(後退や偏位など)があり、それに対していろいろな骨切り術がありますが、後退したオトガイに対しては1942年にHoferによるhorizontal sliding osteotomy(水平骨切り術)の報告がなされて以降、その様々なバリエーションが施行されるようになっています。
 
水平骨切り術はインプラントなどと違い、オトガイへ付着する筋肉群にも影響を及ぼすことが可能で、非常に有用な方法です。
 
しかし、骨の移動量や移動方向によってはmentolabial foldが深くなり、オトガイ部分の軟部組織の下垂もあいまって、「witch’s chin」変形が生じます。これを解決するために様々な方法が議論され、施行されています。
 
段差部分へのシリコンや骨移植、プレートの当て方の調節、フィラー、骨切り線の調節、縫合方法の工夫などがあります。
 
一つの解決方法として人工物(プレート)を使用した方法がイタリアの先生から報告されています。
 
horizontal sliding osteotomyを行い生じた段差の部分にシールド状のプレートをあてるという方法です。
 
どうもこのプレートの形が、「キャプテン・アメリカ」が使用する盾に形が似ていることから、こういう名前を付けたようです。

オトガイ形成について学習したら、非常に興味深いネーミングであったことから報告しました。アメリカではなく、イタリアからの報告というのも面白さを感じました。

J Craniofac Surg . 2021 Mar-Apr 01;32(2):708-710.
doi: 10.1097/SCS.0000000000006952.
Captain America's Shield Genioplasty
Valerio Ramieri , Valentino Vellone , Sara Marianetti , Tito M Marianetti
 


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