一杯の珈琲は人を繋げるのかもしれない。
最近、珈琲を淹れる機会が格段に増えた。元々喫茶店にはよく足を運んでいたが、まさか自分で豆を選び、誰かの為に珈琲を提供することになるとは思わなかった。人生なにが起こるかわからないとはまさにこのことである。
きっかけは大学の前期にタイのチェンマイに留学をしてからだ。フィールドワークのテーマで山岳民族が栽培する珈琲豆について調査していたのだ。実際に車で5時間も掛かる山岳民族の村まで行き、そこで伝統的な暮らしをする山岳民族の人々の姿や広大な自然を見た。豚や鶏を自分たちの手で建てた家