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COVID-19:ゾコーバ:家庭内感染発症抑制確認 SCORPIO-PEP試験

2024年10月29日 - 塩野義製薬株式会社(本社:大阪、代表取締役社長:手代木功、以下「塩野義」)は、本日、二重盲検、無作為化、プラセボ対照によるグローバル第3相試験「SCORPIO-PEP」(Stopping COVID-19 pRogression with early Protease InhibitOr treatment – Post Exposure Prophylaxis)が主要評価項目を達成したことを発表した。1日1回投与のエンシトレルビル(一般名:エンシトレルビルフマル酸塩、コード番号:S-217622、以下「エンシトレルビル」)は、プラセボと比較して、COVID-19に感染した家庭内接触者への曝露後にSARS-CoV-2症候性感染を有する参加者の割合を統計的に有意に減少させる効果を示した。具体的には、主要評価項目としてCOVID-19症状の発症が試験10日目までに評価された。エンシトレルビルは試験参加者によく耐容され、新たな安全性に関する懸念は確認されなかった。

  • SCORPIO-PEP試験は、COVID-19症状発現の予防に成功した経口抗ウイルス薬による初の第3相試験である。

  • 塩野義製薬株式会社(本社:大阪、CEO:手代木功)が実施したこの試験は、二重盲検、無作為化、プラセボ対照のグローバル試験である。

  • 試験では、エンシトレルビル(エンシトレルビルフマル酸塩)がプラセボと比較して有意にCOVID-19症状発現を減少させることが確認された。

  • エンシトレルビルは、ウイルスの3CLプロテアーゼを選択的に阻害し、SARS-CoV-2の複製を抑制する経口抗ウイルス薬である。

  • エンシトレルビルは2023年に米国でファストトラック指定を受け、日本では2022年に緊急使用承認、2024年3月に正式承認を得ている。

  • SCORPIO-PEP試験には、米国、南米、アフリカ、アジアなどで12歳以上の約2,400名が参加し、家庭内でCOVID-19に接触した無症状の被験者を対象とした。

  • 被験者は、症状発現から3日以内にエンシトレルビルまたはプラセボを5日間服用した。

  • 詳細な試験結果は今後の学会で発表予定である。



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