COPD患者の頻回な急性増悪表現型の同定;年齢、喫煙状況、BMI、FEV1pred、LAA-950組み合わせ

Zhu, Dan, et al. “Identification of Frequent Acute Exacerbations Phenotype in COPD Patients Based on Imaging and Clinical Characteristics.” Respiratory Medicine, 2023, p. 107150, https://doi.org/10.1016/j.rmed.2023.107150. 

要約

【背景】
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は罹患率の高い疾患であり、急性増悪は呼吸器症状の悪化として現れる。本研究では、画像診断と臨床的特徴からCOPD患者に頻発する急性増悪の表現型を明らかにすることを目的とした。
【方法】
COPD患者(n = 201)を初回入院から1年後に急性増悪をモニターし、さらに急性増悪の頻度と重症度により頻回増悪群と非頻回増悪群に分けた。全例に高解像度CTスキャンを実施し、全肺の-950Hu未満の低減衰領域(LAA-950)を測定した。視覚的サブタイプ、LAA-950、臨床的基本特性の違いをグループ間で比較した。また,バイナリロジスティック回帰を用いて,増悪頻度に影響する臨床因子を決定した.最後に、画像と臨床的要因に基づき、受信者動作特性曲線を用いて、急性増悪を頻発するCOPDの表現型を同定した。
【結果】
頻回増悪患者は、非頻回増悪患者に比べLAA-950が大きかった(p<0.001)。急性増悪の頻度は、視覚サブタイプの悪化と関連していた。多変量バイナリロジスティック回帰では、年齢、喫煙状況、BMI、FEV1pred、LAA-950がCOPDの頻繁な増悪と関連することが明らかになった。年齢、喫煙状況、BMI、FEV1 pred、LAA-950に基づく頻繁な増悪の予測のための受信者動作特性曲線下面積は0.907(p<0.001)であった。

【結論】
画像診断と臨床的特徴の組み合わせは、COPD患者における頻度の高い急性増悪の特定に高い診断効果を示した。

Translated with DeepL

Keywords
Chronic obstructive pulmonary disease
Acute exacerbation
Pulmonary function test
High-resolution computed tomography
Low attenuation area
Visual subtype

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