CAMEO-DAPA Trial:HFpEFにおけるSGLT2iによる有益性血行動態学的機序


体重・血漿量・肺毛細血管楔入圧(PCWP)への影響を確認

Borlaug, Barry A, Yogesh N V Reddy, Amanda Braun, Hidemi Sorimachi, Massar Omar, Dejana Popovic, Alessio Alogna, Michael D Jensen, and Rickey Carter. “Cardiac and Metabolic Effects of Dapagliflozin in Heart Failure With P Reserved Ejection Fraction: The CAMEO-DAPA Trial.” Circulation, August 3, 2023, 10.1161/CIRCULATIONAHA.123.065134 . .

Abstract

【背景】 Na-グルコース共輸送体-2阻害薬は駆出率維持型心不全(HFpEF)患者の心不全による入院リスクを低下させるが、これらの利点の基礎となる血行動態学的メカニズムは不明なままである。本研究では、HFpEF患者においてダパグリフロジン投与が安静時および運動時の肺毛細血管楔入圧(PCWP)に影響を及ぼすかどうかを検討した。
【方法】 本試験は、HFpEF患者においてダパグリフロジン10mgを1日1回投与した場合の効果を検証する単施設二重盲検無作為化プラセボ対照試験であった。NYHAIIまたはIII度心不全、駆出率50%以上、運動時PCWP上昇の患者を対象とした。ベースライン時と24週間の治療後に、高忠実度マイクロマノメーターを用いて安静時と運動時の心臓血行動態を測定した。主要エンドポイントは、安静時PCWPとピーク運動時PCWPのベースラインからの変化であり、両測定値を混合モデルの尤度比検定を用いて比較した。主な副次的エンドポイントは体重と直接測定された血液量と血漿量であった。呼気ガス分析は、動脈乳酸サンプリングと同時に酸素輸送を評価するために行われた。
【結果】 ベースライン評価を完了した38例の患者(年齢中央値68歳、女性66%、肥満71%)のうち、37例が試験を完了した。
ダパグリフロジンの投与により、主要エンドポイントである24週後の安静時および運動時のPCWPの変化がプラセボ投与と比較して減少した(PCWPの全体的変化に関する尤度比検定;P<0. 001)、安静時PCWP(推定治療差[ETD]、-3.5mmHg[95%CI、-6.6~-0.4];P=0.029)および最大運動時PCWP(ETD、-5.7mmHg[95%CI、-10.8~-0.7];P=0.027)が低下した。
体重はダパグリフロジンにより減少し(ETD、-3.5kg[95%CI、-5.9~-1.1];P=0.006)、血漿量も減少した(ETD、-285mL[95%CI、-510~-60];P=0.014)が、赤血球量には有意な影響は認められなかった。
20W時の酸素消費量およびピーク時の運動量に差はみられなかったが、ダパグリフロジンは20W時の動脈乳酸を減少させた(-0.70±0.77対0.37±1.29mM;P=0.006)。
【結論】 HFpEF患者において、ダパグリフロジンの投与は、血漿量および体重に対する好ましい効果とともに、安静時および運動時のPCWPを低下させた。これらの知見は、HFpEFにおけるNa-グルコース共輸送体-2阻害薬による有益性の血行動態学的機序に関する新たな知見を提供するものである。
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。】REGISTRATION:
URL: https://www.clinicaltrials.gov; Unique identifier: NCT04730947.



今後2ヶ月程度、執筆疎かになると思う

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