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Lobar or Sublobar Resection for Peripheral Stage IA Non–Small-Cell Lung Cancer Nasser Altorki, et al. New England Journal of Medicine 388 (6): 489–98. https://doi.org/10.1056/NEJMoa2212083 .
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2212083
【背景】小サイズ末梢性非小細胞肺がん(NSCLC)の発見が増えたことで、肺葉切除術に代わる葉下切除術に改めて関心が集まっている。 【研究方法】臨床的にT1aN0(腫瘍径2cm以下)と判定されたNSCLC患者を対象に、術中にリンパ節転移が確認された後、sublobar resectionを受ける群とlobar resectionを受ける群にランダムに割り付けた多施設共同、非劣性、第3相試験を実施しました。主要評価項目は、無病生存期間とし、無作為化から病気の再発または何らかの原因による死亡までの期間と定義した。副次的エンドポイントは、全生存期間、局所再発および全身再発、肺機能であった。 【結果】2007年6月から2017年3月までに、合計697人の患者が、sublobar resection(340人)またはlobar resection(357人)を受けるように割り当てられた。 中央値7年の追跡調査後、無病生存率において、sublobarはlobarに非劣っていた(疾患再発または死亡のハザード比、1.01、90%信頼区間[CI], 0.83~1.24 )。 また、葉下切除後の全生存率は葉上切除後と同様であった(死亡のハザード比、0.95、95%信頼区間、0.72~1.26)。 5年無病生存率は、sublobar切除後63.6%(95% CI, 57.9 to 68.8)、lobar切除後64.1%(95% CI, 58.5 to 69.0)であった。 5年全生存率は、sublobar resectionで80.3%(95% CI, 75.5 to 84.3)、lobar resectionで78.9%(95% CI, 74.1 to 82.9 )であった。局所再発や遠隔再発の発生率については、両群間に大きな差は見られなかった。 術後6ヵ月の時点で、予測される1秒間の強制呼気量の中央値における群間差は2%ポイントであり、葉下切除群に有利であった。 【結論】 腫瘍径が2cm以下で、肺門リンパ節および縦隔リンパ節転移陰性が病理学的に確認された末梢性NSCLC患者において、無病生存率に関して、sublobar resectionはlobar resectionに劣らない。全生存率は2つの術式で同程度であった。
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。 (Funded by the National Cancer Institute and others; CALGB 140503 ClinicalTrials.gov number, NCT00499330. opens in new tab.)
Dr. Altorki can be contacted at nkaltork@med.cornell.edu or at Weill Cornell Medicine, New York–Presbyterian Hospital, 1300 York Ave., New York, NY 10065.
専門外の印象だが、今後は、"縮小手術の中で,リンパ流路ごと肺癌を切除する区域 切除(いわゆる解剖学的切除)とリンパ流路を考慮しな い楔状部分切除(いわゆる非解剖学的切除)のどちらが 適切な術式であるのか"が課題になるのだろうか?