JAMA:Highlights from ASCO2024
要約:
新しい研究発表と重要な知見
ASCO 2024会議でのJAMA Oncology発表:
Nora Disis、Monica Morrow、Vivek Subbiahの3名の医師が、シカゴで開催されたASCO 2024にてJAMA Networkの新しい研究を議論。
話題は、大腸がんスクリーニング、非小細胞肺がんの抗体療法、腫瘍学の臨床試験へのアクセス、新しい緩和ケアモデル。
研究概要: 多ターゲット糞便RNA検査(mt-sRNA)と糞便免疫化学検査(FIT)の比較。
結果: mt-sRNA検査は感度が高いが特異度が低下。FITの閾値を下げることで、追加の検査なしで同等の結果が得られる。
臨床的影響: 検査手順の簡素化、患者のスクリーニング参加率の向上が期待される。
研究概要: EGFR変異を持つ非小細胞肺がん患者に対するイボネシマブと化学療法の併用試験。
結果: 無増悪生存期間(PFS)が4.8ヶ月から7.1ヶ月に延長、全体の反応率が15.6%増加。
臨床的影響: EGFR変異患者の治療オプションとして有望。
研究概要: 米国内の進行がん患者向け臨床試験の地理的分布を分析。
結果: 米国の大部分の人口が臨床試験施設の30マイル以内に居住しているが、地域間の不均等が存在。
解決策: 臨床試験の認知度向上と教育の重要性、少数派グループへのアクセス向上。
研究概要: 進行期肺がん患者に対する早期緩和ケアと段階的緩和ケアの比較。
結果: 段階的緩和ケアが品質の低下なしに効果的、リソースの効率的な活用を示唆。
臨床的影響: 臨床実践に即したリソース配分の改善、テレヘルスの導入が示唆。
出版情報:
公開日: 2024年7月12日
DOI: 10.1001/jama.2024.10371