見出し画像

◆国家間の繁栄の差が生まれる背景に、経済、社会制度に問題の所在。債務貨幣システムの利息制度にあるのに、なぜ?◆人工知能祭りが時代の潮流◆ノーベル平和賞に日本の被団協

去年のノーベル経済学者

今年のノーベル生理学・医学賞は、ごく短い「マイクロRNA」が遺伝子を制御するしくみを解明した、米マサチューセッツ大のビクター・アンブロス氏と米ハーバード大のゲイリー・ラブカン氏が選ばれた。どんな研究でどんな意義があるのか、分子生物学者で青山学院大学教授の福岡伸一さんに解説してもらった。今回の大発見のかぎになったのは、競争に明け暮れる研究者の日常とは少し異なる「利他」の精神だった。

アンブロス教授らは「線虫」という小さな生き物が成長する際の遺伝子の活動を詳しく解析し、「マイクロRNA」という分子が遺伝子の働きを制御していることを突き止めました。
その後の研究で「マイクロRNA」は、ヒトでも遺伝子の働きを制御していることがわかり、現在ではヒトのDNAには1000を超える「マイクロRNA」が存在していることがわかっています。

「マイクロRNA」の働きが異常になると、がんの発生につながる可能性も指摘されているほか、臓器や骨が形づくられる際に、異常が起きることも明らかになりました。

この功績で、2人は2008年に、アメリカで最も権威のある医学賞とされる「ラスカー賞」を受賞しました。
選考委員会 “遺伝子制御の全く新しい原理を明らかに”
ノーベル賞の選考委員会は2人の功績について「ヒトを含む多細胞生物にとって不可欠である、遺伝子制御の全く新しい原理を明らかにした。生命体がどのように発達し、機能するかにおいて、『マイクロRNA』は根源的に重要であることが証明されつつある」と説明しています。
“2人の発見で生命科学の分野 大きく飛躍”
RNAを長年研究してきた慶應義塾大学医学部の塩見春彦教授は「2人の発見は、遺伝子の働きを制御するのは『転写因子』と呼ばれるたんぱく質だけだという従来の考え方を大きく変え、マイクロRNAと『転写因子』の組み合わせであることを明らかにした。マイクロRNAは人工的にデザインすることが可能なため、調べたい遺伝子の働きを意図的に抑えるマイクロRNAを作り、組み込むことで細胞内で、その遺伝子がもともとどのような働きをしていたかを確認できるようになった。それによって生命科学の分野はこの2、30年で大きく飛躍した」と話しています。

ノーベル賞2024 生理学・医学賞にマイクロRNA分子発見の研究者ら2人 | NHK | ノーベル賞2024


いいなと思ったら応援しよう!

◆今を開く力◆「アンネの法則」書くこと、語ること、読むこと、ドリームマップを描くこと!
#アンネの法則の山下安音です。私のライフワークは、平和学研究とピースメディア。VISGOのプロデューサーに就任により、完全成果報酬型の教育コンテンツと電子出版に、専念することになりました。udmyとVISGOへ動画教育コンテンで、世界を変える。SDGs3,4の実現に向けて一歩一歩