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「共感傾聴キャリアカウンセリング」は人生100年時代に必要なのか

共感傾聴キャリアカウンセリング、
もう限界じゃん…
これだけじゃ人の未来を支援するなんてできない…

私がキャリアカウンセリングに限界を感じたのは3回目の育休中。

家でじっとしていられない私は、育休中に副業でキャリアカウンセリングを始めました。業務委託元もすぐに見つかり、順風満帆!なスタート。

5歳、2歳を保育園に送り出してから0歳児を抱えてカウンセリング。
大変だったけど、自分の経験スキルで誰かの役に立てるのはとても楽しい。
めちゃ充実!

だけど…私はすぐに壁にぶち当たりました。

あれ?なんか、昔と相談内容が変わってる。
転職相談・社内キャリアだけじゃなくなってる?


そう、時代は人生100年時代。
ライフシフト、パラレルキャリアブーム
「はたらく」ことへの価値観が多様化し、

副業したい、起業したい、
副業はまだ早いけど、本職とは別にライフワークを
見つけたい

そんな相談を多く受けるようになったのです。

私は正直、自分の「キャリアカウンセリング」にちょっと(いや、だいぶ)自信がありました。
国家資格キャリアコンサルタントだけじゃなく、それより合格が難しいキャリアコンサルティング技能士2級の資格も持ってるし!


人材紹介会社で3000名を超える人たちの転職支援して、MVPみたいなやつも
もらったことあるし!
新卒採用も経験して、社会人だけじゃなく学生の面談もいっぱいやったし!


人のキャリアや就職、転職の場に数多く関わってきた自負がありました。

だけど…、ライフワークを見つけたい、とか言われても何をどう支援していいか、サッパリわからない。汗
ライフワークもヨガ講師も、未経験のWEBデザイナーの副業案件も、私が見慣れた転職サイトにはのっていません。

「ライフワークを見つけたい?どうしてそう思われたんですか?」
なんて、何回聞いても同じところで話がグルグルしちゃうし。

「ライフワークが見つからない?それはお辛いですね…」
なんて悲しい顔で言ってみても、話は何も進まない。

「ライフワークを見つけたい?ではまず職務経歴書を書いてみましょうか」
いやいや、本業と違うことやりたいって言ってるのに。
これもぜんぜん違う。

つまり、私の得意な「共感傾聴カウンセリング」「職務経歴書の添削」「面接の練習」は人生100年時代のキャリアに新しい働き方を考えようとする方には、何のお役にも立てなかったんです。


副業でヨガ講師を始めるのに、本業の職務経歴書なんて必要ない。
どうやったらなれるの?

ショックでした…。

でも、これからはこういう相談が増えるのは確実。
これだけ働き方が多様化している中で、「答えは相手の中にある」という共感傾聴のやり方だけじゃもう何の役にも立たない。
そう、その人の「頭の中にはない答えを導き出す」必要があると思ったのです。

共感傾聴キャリアカウンセリング、もう限界じゃん…
これだけじゃ人の未来を支援するなんてできない…

その虚しさを強烈に感じました。

そうなると、気になりだすのはコーチング
コーチングって、未来を一緒に描くのよね?
それなら、人生100年時代にフィットするのかも。

でも……
私はコーチングには、苦い思い出がありました。

3人目の娘が0歳の時。
もう保育園に預けて復職するか、1歳まで育休延長するか。
その決断のサポートを、ネットで見つけた見ず知らずの「育休中ワーママ専門コーチ」に依頼したことがあったのです。

育児は苦手で今すぐ離れたいけど、時短で成果も出せない職場に戻るのは辛い。
その頃の私はハゲそうなくらい(実際、産後の抜け毛でハゲてたけど)悩んでいました。

「育休 キャリア」でネットで検索しまくり、ようやく見つけたのが
「育休ワーママ専門コーチ」。
藁をもすがる思いでネットから連絡し、高額の継続コーチを申し込みました。

「育児はツラい、でも仕事は子ども産まれてから面白くなくなって、復職するのもツラすぎる…」


3度目のコーチングでもずっと同じ話をする私。
しかも、明日は保育園申し込みの締め切り日。
ついに決断が迫られていました。

毎回電話越しでワンワン泣く私に、コーチはドン引き。
それでも暖かく私に質問を投げかけます。


コーチ:「その後、周りの人に相談されました?なんて言われました?」

私:『せっかく最後の育休なんだから、延長して子どもと一緒にいたらいい。』ってみんな言います。あ、でも父だけは『お前は家でじっとしてられないタイプだから復職したほうがいい』って言ってたと、母から聞きました。

コーチ:「……お父様は、あなたのことをよくわかってらっしゃるんですね…。お父様に電話して、今のお気持ちをもう一度相談してみたらいかがですか?きっと、アドバイスくださいますよ」

私:「わかりました…」

普段、父親に電話なんてしないけど。
ましてや相談なんてしないけど。
私は勇気を出して電話してみました。

しかし、父親、出ない…
コール音を鳴らせど鳴らせど、出ない…
私のただならぬ必死の形相を、電話口で察したのでしょうか。

父は電話に出ず。
翌日になっても、折り返しすらしてこない。
そのまま、保育園申し込みの締め切り時間は過ぎ、私は育休延長となりました…。

(今思えば贅沢な話です。結果、育休延長中に副業を始めたり、自分のキャリアを見直したりたくさんの勉強をしたり、私の人生は大きく変わりました。お父さん、電話に出ないでくれてありがとう。笑)

結局、高額のコーチング5回チケット「父親が電話を折り返さない」というオチで受ける気を失い3回で終了。
それっきり、そのコーチからは何の連絡もありませんでした…。

それでも、未来をつくるのはやっぱりコーチングなのか?
あのコーチは相性が悪かっただけかもしれない。
育休延長中の私はあらためて、何人かの方にコーチングをしてもらいました。

コーチ:「なんの制約もなかったら、あなたは今なにをしたいですか?」

私:……いや、ちょっと、わかりません……。。

心の声:(いやいや、なんの制約もなかったら、って無理でしょ。こっちは子ども3人いるのよ。制約とったところで、どうせ実現しない夢なんて、考えるだけムダムダ、しんどくなるよ…)」
コーチ:「10年後のあなたがもし今のあなたを見たら、なんて声をかけると思いますか?」

私:「……いや、ちょっと、わかりません……。。」

心の声:(いやいや、10年後の自分がどうなってるかなんてわからないし。今よりめっちゃ幸せかもしれないし、路頭に迷ってるかもしれないし。子どももまだ高校生と中学生と小学生よ。10年後の自分なんてわかるわけないじゃん。なによ、この質問は…)」

ひねくれ者の私は、心の中で突っ込むばかりで何の答えも出せません。
何を聞いても「いや、ちょっと、わかりません」しか言わない私。
コーチも、やりづらかったと思います。

やっぱりコーチングだめじゃん……
キャリアカウンセリングもコーチングも違う。
じゃあ、どうしたら今の時代に未来を一緒に描けるのよ?

そう思っていた時になんとTwitterで出会ったのが、「共感傾聴しない」心の仕組みに基づいたセッションでした。Twitter、すごい。

「共感傾聴しない」この感覚が、私には新鮮で。

「どうせ私なんて…」としょぼいことを言うと、
「あなたはもっとできる人なのに、そんな発言していいんですか?」
「あなた、本当はそんなタイプじゃないですよね」

コーチ、めっちゃ私の発言否定してくる!

え、受け止めてくれないの?!
優しくしてくれないの?!

始めはギョッとしたけれど、そうやって「否定」されることで、しょぼい自分から距離を置き、一生懸命未来を考えていきました。
すると、
「これできるかも、あれもやってみたいかも…?」


ひねくれ者の私にもちょっとずつ、明るい未来がイメージできてきたのです。


今のしょぼい自分を否定され続けることで逆に、このセッションでは「未来の私はもっと活躍できる」と信じてくれていることも伝わってきました。

ドMの私には、それが心地良かったのです。

「そうですよね、お辛いですよね…」とへの字眉毛作らないでも、
クライアントの味方になれる!
むしろ、終わった後、すごい前向きな気分になれる!

もう、これしかなーい!
と育休終わる復職のタイミングで、私は「心のしくみ」をさらに学ぶべく、認知科学の学びの沼に飛び込んだのでした!

サポートいただいたら、我が家の愛犬のオヤツ代にさせていただきます♬ 「スキ」してくれたら愛犬写真がランダムで出てきますので、ぜひご覧くださいませ!