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回答AIがもたらす未来
2022年末に ChatGPT が発表されてからもうすぐ2年が経ちますね。
ChatGPTがリリースされてからは「生成AI」「スライド作成AI」「画像生成AI」といった様々なサービスが急速に発展した一方、著作権問題やWebスクレイピング等、提供側が損をする問題が出てきました。
今回は上記のChatGPTの他に「Perplexity」や「copilot」といった、他のAIよりも使う頻度の高くなる回答AIのもたらす影響について書いていきます。
回答AIって?特徴は?
回答AI は、ChatGPT と同じように対話型AIで、質問されたことについてWeb上にある内容を持ってきて、情報源(URL)も回答に記載し、出力しています。
さらに質問以外の情報は削ぎ落されるため、回答内容が見やすいという利点があります。
問題点
さて、回答AIのおかげで、私たちは必要な情報のみを素早く得られるようになりました。しかし、その過程で幅広い知識や教養を身につける機会を失ってしまうかもしれません。
紙の辞書やアナログの本では、ページをめくることで偶然の発見や興味の広がりが期待できましたが、回答AIではそのような偶発的な出会いは起こりにくいでしょう。
また、回答AIが情報源付きで回答するようになったことで、情報の正確性や信頼性が向上する一方、その情報の取捨選択や解釈については、AI任せになってしまう可能性があります。
その結果、人々が自ら考え、判断する力が低下し、AIに依存した社会になってしまうかもしれません。
そういえば 宇宙戦艦ヤマト2202 というSFアニメでこんなシーンがありました。
"銀河"という戦艦に「ブラックアナライザー」という指揮AIがいて、戦況分析だけでなく、艦長に対し作戦の提案をも行い、銀河の艦長はその提案に承認するだけというシーン。
人間が "システムを維持"するのではなく、"システムの部品となって維持"するのを感じましたね~
(最終的には、21話で艦長が「これは(機械の船ではなく)私達人類の船だ」とAIから指揮権限を取り戻しています)
これからどうしていくべき?
さて、そうならないためには、回答AIを適切に活用しながら、自ら学び、考え、判断する力を維持・向上させることが重要です。
そして、回答AIの透明性(どのデータを学習させているか)についても、社会全体で考えていくことが求められます。回答AIの登場は、わからない事柄をスピーディに解決してくれる大きなツールであると同時に、問題点を孕んでいます。
その問題点と上手に付き合いながら、より豊かな社会を築いていくことが、これからの時代に必要な姿勢と言えるでしょう。
""コレ""を意識しよう
では、今 からできること・意識できることについて考えてみます。
ググって検索する場合 と AIに聞く場合では、情報を手に入れる姿勢が異なります。
自らWebで検索し、能動的に得られるものか
⇒膨大な情報が出てくるが、必要以外の情報を知識として蓄えられるAIに質問し、受動的に得られるものか
⇒必要ではない情報が得られにくいが、調べものを素早く検索ができる
この検索に対する姿勢の違いを理解・意識し、必要に応じて使い分けてくことが、現状有益なのではないでしょうか?