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後編:protopiaの最近の取り組みについてご報告・ご紹介

こんにちは。オリジナルミュージカル制作にゼロから挑むユッキーナです。今回の記事では、後編:protopiaの最近の取り組みについてご報告・ご紹介をしようと思います!「前編:コロナ禍におけるミュージカル界隈の動きについてのわたしの所感」はこちらから

前編の記事で、考えなきゃと思っていることが2つあることをお話ししました。その2つについて、緊急事態宣言以降の四ヶ月で私がトライアルした内容についてご報告・ご紹介します。

考えなきゃ①:広告、プロモーション

「アフターコロナの集客って難しいよね!客席パンパンにするのもリスクがあるけど、オンライン公演チケットどこまで売れるのかしら」という課題に対して、どう広告、プロモーションをしていくかって話です。詳しくは前編の記事をご覧ください。

これに対して結果的にひとつの可能性を見出せたのが、東京都が支援してくれた「アートにエールを!」の動画制作でした。参加者一人あたりに10万円を支払ってくれる政策で、このプロジェクトのおかげで対価を得ながら以下の動画を作ることができました。(ちなみに私は対象外だったのでお金はもらってませんTT)東京都、そして素晴らしいキャストとスタッフの協力に感謝です。

それで、この動画は2020年6月に公演予定だったオリジナルミュージカル「人間ライブラリ」を抜粋した予告編的なものです。つまり、公演前さらにいうと稽古前に制作した動画です。

ミュージカル業界の外の人にミュージカル業界の課題を話すと「だったら予告編を作ればいいじゃない」とよく言われます。私もそう思っていました。

しかし今回、予告編的なものを作ってみて「なぜこれまで新作の演劇に予告編がほとんど存在しなかったのか」ということが、よくわかりました。

その理由は様々ですが、一番は「演劇作品の完成は千秋楽」だからです。ちょっと言い過ぎかもしれませんが、稽古前、公演前の作品は脚本や音楽はあれど全く完成形は見えておらず、稽古を重ねていくうちにやっと形が見えてきて、初日以降も変更があったりして、千秋楽でやっと完成形になる。そんな流れかと思います。

そう考えると、公演前、稽古前に予告編を作ることの難しいのなんの。映画みたいに完成したものをカットして編集して魅力的にするという作業ではなく、演劇の場合、予告編のための脚本、音楽、構成、演出、練習が必要になってくるのです。これにはお金も時間もかかる。いやはや。

だけど、やってみて、今後もあえて予告編を全力で作る価値はあると思いました。稽古の末、本編が予告編と異なるものになってしまってもいいと思います。それでその予告編をSNS広告で出してみる。相性がいいのはyoutube広告だと思います。もし皆さんがyoutubu広告にトライされる場合は、つかみの5秒を最も大切にしてくださいね。ご自身でもご経験あると思いますが、5秒後にはスキップされちゃいますので。

考えなきゃ②:初期費用の捻出と回収

次に初期費用の捻出についてです。ミュージカルを興すための初期費用と捻出と回収が今後より困難になるだろうと予測しています。これまでギリギリでとっていたキャッシュフローのバランスが崩れてしまったように思います。

今はクラウドファンディングや協賛金、国の補助でなんとかなりたっているものも多くありますが、その手は毎回使えるものではありません。理想としては、その団体がきちんと自立をして、ビジネスとして収支をまわしていけることです。

私自身、オリジナルミュージカル「人間ライブラリ」の本公演の収支を考え直さなければなりません。

それで、私もまだ回収はトライしていないので、少しでも初期費用を捻出しようと実施しているトライアルについて紹介します。結論から言うと、公演とは別の手段で捻出と回収をしなきゃなと思っています。事業の多角化というやつです。

それではトライアルした取り組みについてご報告とご紹介です。

1、役者さんのキャラクターグッズで収入を得る

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まずは、緊急事態宣言後すぐに始めた取り組みで「役者さんのキャラクターグッズの無料制作と販売代行:キャラアクター」というサービスです。この取り組みは、第一に公演中止で収入がなくなってしまった役者さんたちをどうにか助けたい!という思いで、「私ができることはなんだろう?あ!私、イラスト描ける!」と思い立って始めたサービスです。なので、収益性は低くほぼボランティアですが、役者さんが頑張って売って下さったり、今後活躍してくだされば、と長い目で見てprotopiaの収益になったらいいなと思ってトライしました。

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それで、はじめてみたら面識のない役者さんが申し込んでくれて、実際に頑張って下さって、ファンの方も喜んでくださって、役者の皆様に数万程度の報酬をお支払いできました。私自身、自分でできることで、無から有を生み出して、誰かにお支払いをできた!ということが最大の喜びとなりました。しかしながら、自分で作って、可愛い!って思って自分で買ってしまっていることもあり、現状収益はマイナスです(笑)

このサービスは、役者さんであればノーリスクでどなたでも利用できます。今はちょっとバタバタしていてイラストが描ける状況ではないのですが、ご興味ある方はぜひお声がけください。時間ができたらまた再開したいと思っています。利用規約を更新しなければならないのですが、もしもう少し詳しく知りたいってかたがいらっしゃれば、過去のtwitterの投稿を参考にしてもらえたらと思います。


2、無駄になったチラシでグッズを作って収益を得る

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二つ目は、普通にアクセサリーとして可愛いものを作って、ミュージカルファン以外のかたにも販売して、普通に収益をあげよう!という作戦です。これは、公演自粛によりゴミとなってしまった2000枚のチラシを有効活用できないかと考えて始めた取り組みです。チラシを切り刻んで丸めてペーパービーズを作ります。

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しかし、この作戦まだ模索中です。。ひとつあたり1,200円くらいで販売しようと思っているのですが、ビーズひとつ作るのにめちゃくちゃ時間がかかる上に、品質が安定せず、売り物レベルに到達させることに苦労しています。

はじめは材料費ほぼタダ!って思って始めたのですが、やり始めたらこだわってしまって、いま、品質向上のための研究材料費がめちゃくちゃかさんでます(泣)

これも時間が取れずにカメのような速度の進捗ですが、来年には発売できるように頑張り中です。

3、スタートアップで資金調達を得る

バタバタしている、時間がない所以がこのトライアルです。以前、ある方のnoteで、ミュージカルのプロデューサーはベンチャー企業の社長と似てる的なことをお話しされているのを目にしておりました。

その時は「確かに〜」という感想を持っただけだったのですが、会社で様々なベンチャーキャピタル(投資家)の方のお話を聞くうちに、ミュージカルビジネスでベンチャー起業したらいいのでは!と思うようになりました。

スタートアップというのは、投資家からガンガン資金を入れてもらって10年間ぐらいで急成長する企業のことで、それがミュージカルがオンブロードウェイで大成功する道のりと似てると感じたのが始まりです。

ミュージカル作品を投資対象にできれば、投資家から資金が調達できるのではないかと考え、その土台として「制作者や役者が能力を提供して、機会と収益を与え合う。雇わないでミュージカルを成立させるオンラインミュージカルアソシエイツ」というサービスアイディアを立案し、いまTOKYO STARTUP GATEWAYというコンテストに参加中です。

コンテストではありますが、いづれ起業をしようと思っていたので、良い機会だと考え参加を決めました。が、なんともハードスケジュール!こんなに時間に追われて頑張っているのは、もういつぶりかわかりません。この活動については、また次の記事で詳しくご紹介をしようと思います。

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いかがでしたか?

以上がprotopiaの最近の取り組みのご報告・ご紹介となります!全然更新ができていなくて、ご心配をおかけした皆様ごめんなさい。

オリジナルミュージカル「人間ライブラリ」もブラッシュアップをして来年お届けできるように準備中です。

これからもビジネス面、コンテンツ面ともに充実させていきますので、ぜひ引き続き応援をお願いします!


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