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0470 - 歯磨き

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日々の暮らしの中で外せない要素の1つに「歯磨き」がある。どんなに忙しくとも、風呂に入る以上に欠かせないのが歯磨きだ。

以前、車で出かけた時のこと。交差点で信号待ちをしていた際、隣に並んだ車の運転手が歯磨きをしていたことがある。シャカシャカシャカシャカと歯ブラシを小気味良く動かして歯を磨いている。信号が青になり、僕は右折。歯磨きしている車は真っ直ぐ進んでいった。時間を惜しんででも歯磨きをしたかったのだろうが、どのタイミングで、どうやって口をすすぐのかが非常に気になった。

もう1つ、昔の話。生活圏にあったスーパーへ買い物へ行った時のこと。トイレに入ったところ、隣の個室からシャカシャカシャカシャカという音が聞こえてきた。経験上、それはどう聞いても歯磨きの音だった。きっとトイレの用足しと同時進行で歯磨きも済ませたかったのだろう。しばらくして、水を含んでクチュクチュクチュ・・・ペッと、口をすすぐ音も聞こえてきた。歯磨きの流れとしては自然なことだ。

僕が一足先に個室から出て洗面所で手を洗っていたタイミングで、個室から歯磨き男が出てきたのだが、恐ろしいことに気づいてしまった。

その男の手には「歯ブラシ」しか無かったのだ。

お店に行った際に覗いてもらえればわかると思うが、業務用のトイレは、水のタンクの上部は単なるフタ。家庭用のように蛇口のようなものが無いことがほとんど。だが男の手には歯ブラシしか無い。では、この男は何でどうやって口をすすいだのだろう。ペットボトルが置き去りになってるのかと気になり、男がトイレから立ち去ったのを見届けてから個室を覗いてみたが、そこには何も無かった。

歯磨きにまつわる2つの謎物語。

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