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0043 - 熱海は隠れ関東?(前半)

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冬は温泉が恋しくなる季節。温泉といって真っ先に思い浮かべるのは『熱海』だ。

熱海といえば、言わずもがな観光名所としても有名な温泉地。宿泊せずとも立ち寄りで入浴させてくれる旅館やホテルも多い。美味しいお店も多い。駅前には無料で利用できる足湯もある。頻繁に花火大会も開催している。もある。もある。絶滅危惧施設な秘宝館まである。尋常じゃない至れり尽くせり感。

熱海は地元(静岡県西部)と東京のほぼ中間地点。どちらからも日帰りでも気軽に行ける距離。また、静岡と東京を頻繁に行き来する立場としては、途中下車するにも都合の良い場所。そんなわけで熱海にはちょくちょく訪れている。

初めてゆっくりと熱海を訪れたのは2002年末だったと記憶している。その頃の熱海は、見るからに街が衰退し、週末でも閑散としていたりで、正直かなり寂しい印象だった。

打って変わって、ここ最近、特に2015年頃からの熱海はとても賑やかだ。街が再生した流れについてはこちらの書籍『熱海の奇跡』に詳しく書かれているので、ご興味ある方はぜひご一読を。

2016年には、お笑い芸人である又吉直樹氏の大ヒット小説『火花』がNetflixでドラマ化。この物語における重要ポイントの舞台が熱海だったりで、いわゆる聖地巡礼として訪れる人も多いらしい。

改築されて駅ビルが『ラスカ』になり小田原と区別がつきにくくなったり、そのラスカの食堂街フロアに上がって真っ先に目に飛び込んでくる文字が『浜松餃子』だったり、駅前ロータリーで一番目立つ看板の文字が『大江戸温泉』だったりとツッコミどこ満載だが、遊びに行く立場として『観光地に活気がある』といった状況は単純に嬉しい。

ちなみに、東京(都心)から気軽に行ける温泉地は数あれど、実は最も短時間で行ける有名温泉地は熱海とのこと。

関東圏の人が少し足を伸ばして行く有名温泉地といえば

・神奈川県:箱根・湯河原
・栃木県:鬼怒川・那須
・群馬県:草津・万座・伊香保
・長野県:白骨・野沢

などなど思い浮かぶが、都心から向かう場合、東京駅→熱海駅は新幹線で37分。更に品川駅からだと驚異の30分。たしかに、これより早く都心から辿りつける有名温泉地はあるだろうか。

品川熱海

そんな熱海をオススメしたくて、東京の友人知人に魅力を語る機会が多いのだが、そこで気づいたことが1点。

思っている以上に『熱海は静岡県』という認識になってない人が多い。

(後半につづく)

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