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0422 - 走る電車に向かって手を振る行為

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住んでいる地域(静岡県西部)は車社会だし、新型コロナの影響で県外へ遠出する機会もめっきり減ってしまったこともあり「電車に乗る」ことは数ヶ月に1回といったペースになってしまった。

そんなこともあり、たまに電車で出かける際には、イヤホンで音楽orラジオを聴きながら、なるべく視線は窓の外に向けて景色を楽しむようにしている。(車を運転中だと自由に景色が楽しめないこともあるし)

先日、久しぶりに電車に乗ったのだが、鈍行列車でたった3駅分、時間にして10分ちょっとの移動で、3箇所も「電車に向かって小さな子供が手を振る姿」を目にした。

振り返ってみると、自分も幼い頃は祖父母と一緒に出かけた際には線路沿いの道に車を停めて電車や新幹線を見せてもらっていた。ただただ走り抜けていく電車を見るだけだが、祖父母と出かけるのがとても楽しみだったし、やはり僕も電車に向かって手を振っていた。

楽しみだったのは、単純に「子どもは乗り物が好きだから」ということだと思うが、よくよく考えてみると、なぜ走る電車に向けて「手を振る」のか。

「行ってらっしゃーい!お気をつけてー!」という意味なのだろうか。ふと思ったのだが、手を振ってしまうのは「人」が乗っているからではないか。すぐそこに飛んでいるドローンに手を振ったりはしないし。となると、きっと(過去の自分も含め)子どもたちは、乗り物ではなく「人」に対して手を振っているのだろう。

人が人に手を振る。そもそもそれは何故か。

調べてみると、どうやら「魂振り(たまふり)」という、仏教が伝わる以前から存在する日本古来の儀式が影響しているようだ。

(ココのサイトの説明がとても分かりやすい)

(更に調べたら、チコちゃんでも取り上げられたことのある話題らしい。普段テレビを見ないので知らなかった)

「魂を吸い寄せる」という表現は話をややこしくするだけだと思うが(笑)、人が人を想うためのジェスチャーとしての「手を振る」。そう考えると、何気なく目にした「走る電車に向かって手を振る子どもの姿」がとても愛おしく(ありがたく・嬉しく)感じてくる。

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