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0456 - ルーティンをズラしてみたことによる副産物

t= 6 d= 4

家の玄関を出てから駐車場にある車に乗り込むまで、だいたい同じ角度と同じ歩幅で歩き、同じくらいなタイミングでロック解除し、同じような手の伸ばし方でドアを開け、ほぼ同じ角度とスピードで座席に腰を下ろす。

ふと、いつものルーティンとはズラして、車に乗り込むまでの行程に変化をつけようと思った。主には、玄関から駐車場まで歩く角度とスピードを変えてみることに。

すると、遠くに見慣れないマンションの屋根があることに気づいた。なぜ今まで全く気づかなかったんだろうと思うほど、意識すればハッキリと見える。

普段あまり足を運ばない方角だ。車で出発して、そのマンションの前まで行ってみることにした。

場所はすぐに分かった。昔は公団住宅だった場所が、いつの間にかキレイなマンションへと変貌を遂げていた。

家から物理的には見えていたのに、意識的に見えていなかった。灯台下暗し。ルーティンでこなしている限りは気づけなかった。

変貌を遂げていたこと自体はただただ驚くばかりだが、そういえば、幼稚園の時この公団住宅に友達(たしか名前はOガワKタロウ君)が住んでいて何度か遊びに来たことがあり、そして友達は幼稚園の途中で(たしか大阪へ)引越しをしてしまった、という記憶が蘇ってきた。

そうそう、友達の家で遊んでいる際におもちゃを動かすために電池が必要になり、すぐ隣にあった町の電気屋さんへ2人で買い物に行ったことがある。そこで「どのカタチの電池が欲しいの?」と訊かれ、単1とか単3とか「電池には種類があるんだな」ということを知ったんだった。

もうかれこれ37〜38年も前の出来事だ。とても懐かしい。

些細なことがトリガーとなり、奥底に眠っていた記憶が蘇ってくるのは楽しい。ルーティンになっていることをズラしてみたことによる嬉しい副産物。これはなかなか良いぞ。

他に、自分の中でルーティン化してしまっていることは何だろう。

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