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研究員としての女の人生とは
自分の今の悩みについて少しお話ししたいと思う。
今は理系学部3回生で、大学院に進学することを今年度の夏に決心した。研究員になることが私の夢であるからである。しかし大学の教授は、研究員になるためにはドクターを取った方がいいという。
私はまた考えてみた。
ドクターをとれば、うまくいけば30手前で卒業、、、結婚や出産はいつするのだと。30代で新卒数年目で結婚生活はうまくいくのだろうかと。
実際、出産はしたくないと考えている。自分は生まれてきたことに後悔しており、子どもにも同じ気持ちにさせたくないからだ。(子どもは生まれてきてよかったと思うかもしれないが、それは二分の一の確率である)
なら、出産のことは悩む必要がないだろうと思われるかもしれないが、そう簡単にはいかないのが女としての人生である。
母に話せば、
「今はそう思っていたとしても、その時になれば欲しいと思うかもしれないでしょ?」
姉に話せば、
「えー、もったいない。子どもは可愛いよ〜」
という。祖母だけは私の考えを尊重してくれ、「あなたが好きなようにいきればいい」と言ってくれる。
私自身子どもは好きなので、もし欲しくなったら、それがキャリアが安定してきた40代の時だったら、、と思ってしまう。今は高齢出産でも成功確率が上がってきてはいるが、その分子どもが障害を持つリスクは上がる。生まれてきたとしても子どもに一生の負担を背負わせてしまうのだ。自分が子どもが欲しいと思ったがために。それは、果たして良い選択だったのだろうかと思うのではないかと考えるのだ。
つまり、私は女としての人生と研究員になりたいという自分の人生をどちらを選べばいいのかわからないのだ。
決断する日は刻一刻と迫ってきている。
研究をしながら子育てできるほど私は器用ではないし、没頭したいのだ。子どもが欲しいと思ったときに養子をもらうこともまた手であろう。ただ、迎えられたのに、私が幸せにできなかったら…とも考えるのだ。
何かいい手は他にないだろうか。