椅子が一脚
あったならなあ
幾百年幾千年幾万年
あったならなあ
ぽつり
椅子が一脚
あったならなあ
動物たちばかり
お祭りが
鼬
偉そうにしているけれど
兎
ぴょんぴょんぴょんぴょん
跳ねまわる
日
僕は一人やきもちを焼く
あったならなあ
あったならなあ
幾百年幾千年幾万年
宴会場で
踊る踊り子
あったならなあ
兎と言えば
食卓の上で
泣いている
泣いている
僕
泣いている
明日の天気を占って
ツバメに一票
投じてみる
あったならなあ
あったならなあ
幾百年幾千年幾万年
鼬のポケットに
手を突っ込んで
あったならなあ
木のみが一つ
赤いみとって
あったならなあ
川辺に一人
そよ風ふかして
あったならなあ
鼬は笑う
日
静けさばかり
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