読書日記#3「起業メンタル大全」立花岳志
大杉潤さんの書評を読んで、立花岳志さんの「起業メンタル大全」を購入しました。昨年9月に起業したばかりの私にとっては共感ポイント満載でした。これから起業をしようとされている方、起業されたばかりの方には必読です。
以下が共感ポイントです。
1章 自分でビジネスを立ち上げる働き方ー起業とは
FIREについて
・「経済的自律」の部分はオススメします。しかし、「早期退職」の部分はオススメしません
・「人間は働くのをやめると、社会との関わりが切れます」「目的がない自由は、ある意味で苦痛なのです」
働き方の違いとは?
・仕事を「楽しい、ワクワクする、夢が実現する」と捉えている人にとって、仕事とは「好きなことの実現」であり、辛くも苦しくもありません。
・「今の仕事がつまらないから独立・起業しよう」という考えの人は、起業してもうまくいきません。会社に勤めたなら、与えられた仕事をやり尽くし、吸収できることを全て吸収し、「もうやるべきことは全部やり遂げた」という状態まで持っていくことが大切です。
「ひとり社長」とは
・ひとり会社を成長させていくポイントは、いかに自分が働かなくても売り上げが上がる仕組みを作るか。社長の限界が会社の限界
起業について
・会社員として給料をもらいながら、週末や早朝・夜の時間帯を中心に副業という形で小さくビジネスをスタートしましょう。
・独立・起業した場合は、すべて自ら学ばなければなりません。
・(藤原和博さんの引用)「100万人に1人の「希少性」を持った人」は、オンリーワンの存在となり、仕事に困ることはありません」「人生で3つの専門性を身につけることで手に入るのです」
2章 起業に必要なものとは?
好きなことはどうやって探す?
・まず何でもいいので試しにやってみることが大切
・一つだけにこだわったりせず、興味を引くことに次々と手を出してみることをオススメ。収入源は複数あり、多角化されていた方が望ましい
・興味があること、やってみたいことは、複数を同時に追求しながら進んでも構わないし、むしろその方が望ましい
・3つの領域が融合している人生がもっとも望ましい。その3つとは、「仕事」と「遊び」と「生活」
・「昨日よりも今日、今日よりも明日、ちょっとずつで良いから自分が進化して1日を終えられるような日常にする
・好きなことで毎日を埋め尽くし、嫌いなことを徹底的に排除する。そのかわり、好きなことだからこそ、毎日コツコツと続け、精進し、自らを高め、習熟・上達させていくことが何よりも大切
・習慣化が苦手な人は、「完璧主義」の傾向が強い。習慣化が上手な人は、程よく負荷をかけつつ、でも負担にならなり範囲を認識するのが得意
・新しく好きなことを始めるなら、代わりに何かをやめる必要がある
・人脈には「メンター」と「同志」の2種類がある。メンターは多くても3人ぐらいが限界。緩やかで弱いつながりの仲間は、多ければ多いほど良い。むやみに人数を増やすよりも、価値観や考え方が近く、共感し合えるゆるいつながりを増やしていくことが大切
3章 これからの時代を生きる起業家のメンタル
・覚悟こそ独立・起業に最も必要なもの。二度と会社員には戻らない。絶対に起業で成功するという覚悟。独立・起業は、人によって向き・不向きの適性がある
・会社員をしつつ副業という形でビジネスを小さく始めて育てる準備期間が必要。覚悟の裏には、「何とかやっていけるだろう」という自信が必要
・大切な覚悟。「時給仕事をしないこと」
・「何をするか」が決まっていないのに、「現状が嫌だから」という理由だけで起業することは避けるべき
・生まれて初めて起業する人は、「ビジネスパーソンマインド」から「起業家マインド」に思考を切り替えることが大切
・(当初の売り上げが上がらない時期)圧倒的な情熱とエネルギーが大切
・好きなことが先にあり、それをビジネスにする場合も、メリットとデメリットがある。好きなことがあっても、十分な能力と情熱がないと、ビジネスにはできない。好きなことが、ビジネスとして成立するかどうかも問題
・「好きだけで仕事にならない」のも事実。「好き」であることが、さらに「得意」であり、多くの人のニーズがあって「稼げる分野である」ことが同時に満たされないと、「好きなことで起業」は実現しない
・独立・起業したなら、失敗することを恐れない心構えが必要。失敗は日常茶飯事。独立・起業したら、「失敗」ではなく、「まだ成功していない」「成長の伸びしろがあると考えましょう。「失敗」はあきらめたときに確定する
・大きな変化は、仕事を与えられていた状態から、作り出す環境になること。自ら動き続けるためには、活動のハードルを下げることが必要。起業して成功しているのは、「圧倒的に行動量が多い」人。ハードルを下げるために大切なことは、「とにかくやる」こと。80点で合格なら、80点を取れば良いと割り切りましょう
・「起業したからには、一生学び続ける覚悟が必要」。日々の生活全てが学びの場
・自分の専門分野や力を入れている分野の本は全て読むくらいの姿勢が望ましい。
・「空気を読む」ことをやめる。空気を読むという行為が、「協調性」の衣を被った「妥協」。人に迷惑をかけない範囲で、自分の価値観を押し出すことが大切。日常の生活の中で「自分が好きなもの」「自分がやりたいこと」を選択することを習慣化しましょう
・ビジネスモデルを構築するときは、自分の強みがもっとも活かせるように設計することが大切。大切なのは、「やらないことを決める」こと。
・仕事が少ないときにやるべきことは、本業に対する「大量行動」
・「時間が足りない」と感じるなら、それはあなたが「本来望んでいない、するべきではないことに使っている時間が多すぎる」ため
・「時間は生み出すもの」。まずは、「やるべきではないこと」に使っている時間を徹底的に削減する。独立・企業する人は、SNSやYouTube、ブログ等による情報発信が絶対不可欠。「受信ではなく発信する時間を増やす」
・2つ目はテクノロジーの力を最大限活用すること。「音声入力」と「親指シフト」の活用
・3つ目は、「自分でやらないことを決めること」。苦手なこと、非効率なことは自分でやらず、お金を払って専門家に任せることで、大幅に時間を作り出すことができる。
・むやみに安い値段で商品やサービスを販売しないこと。
起業家に必要なお金の使い方
・「売り上げと利益を最大化し、手元に残るお金を増やす」
・売り上げを上げるためには自らが学び、進化していく必要がある。起業家は何よりも自己投資にお金を使うこと。
・読書は安価で費用対効果が非常に高い自己投資。専門分野、強みに関する本は片っ端から読もう。同じ分野の本を10冊読んで、すべての本に書かれていることは「非常に重要かつ王道なこと」。1冊にしかか書かれていないことは、その箇所が「この本のオリジナリティ」
・身体を鍛えることも自己投資
起業の準備
・会社員としての仕事をしつつ、少しずつでもいいので副業としてビジネスを立ち上げ、育ってから起業する。起業の準備期間は「今日からでも始められる」。会社員として受け取っている月給の半額程度が稼げるようになったら独立に踏み切った方が良い」
・「タイムリッチとキャッシュリッチの両方を目指す」
・起業すると「オンとオフの境界線」は曖昧になる。ライフスタイルとワークスタイルが合体。起業することの最大の醍醐味が、「仕事と遊びと生活が完全に融合し、生きていること、自分であることがビジネスになること」
成功体験
・たくさん成功したいなら、それ以上にたくさん失敗する必要がある。成功体験を作りたいなら、まず目指すべきは「圧倒的な大量行動」
・小さなチャレンジと小さな成功体験を積み重ねることでしか、大きな夢は実現しない。
・学び、進化し続けるためには、常に新しいことにチャレンジし続けることが必要。「毎日1つ必ず新しいことをする」
4章 起業は毎日の行動の積み重ね
・「睡眠が1日の中で最優先のタスク」。起業家は自分の体調をベストの状態に維持することは大切な仕事。体調管理の三本柱は睡眠、運動、食事(栄養)
・会社に勤めている間に、とことん自分を磨き、経験を積んでおくことが大切。仕事は、ゲーム感覚で楽しみながら、最大の効率と品質を目指すことが大切。
・起業を目指す人にとって、同じ志を持つ仲間がいると大変心強い。会社員時代に仲良くしていた人とは疎遠になり、新たな友達がたくさんできる。
・起業するなら、「死ぬまで学び続け、進化し続ける」覚悟が必要。そのためには、とにかくたくさん読むこと。「アウトプットを前提に読書をし、アウトプットを行い、実践に移すこと」。読書をしたら、ブログにブックレビューを書く
・自分から「師匠」「メンター」を見つけていく
・独立・起業すると、完全な休日というものは存在しなくなる。休む必要がないから。仕事は生活や遊びと融合して一体化している。
・年末年始は、1年間の活動を振り返って総括して課題を整理し、翌年の自分が何をするか、どんな未来を実現するかを深く掘り下げて考えるのに最適な期間。
・目標が達成できてもできなくても、あなたの存在は完璧。やり方は常に未熟。永遠に発展途上でゴールはない。
・生活にメリハリをつけ、「何をやっていたか分からない時間」をなくしていくことを意識する。早朝5時に起き自己投資の時間を確保する。
・会社員から独立・起業すると大きく価値観が変わる点の一つが「時間で働く」から「成果で働く」へのシフト
5章 独立起業に向けた情報発信
・「農業革命」「産業革命」後、人類が体験している3つ目の大革命が「情報革命」
・まずはお客様にあなたのこと、そしてあなたのビジネスを知ってもらうことが第一歩。さらにお客様にあなたの商品やサービスを知ってもらうことが次のステップ
・もっとも重要なツールがブログ。個人の場合、ブログがホームページと合体した形が理想。ブログは「究極のセルフブランディングツール」
・複数のSNSに同じ情報をマルチポストしないこと
・ブログには、読者の役に立つこと、もしくは読者の心が動くこと、共感を得られることを書く
6章 本当に読まれるコンテンツを書くコツ
・情報発信で一番大切なことは「続けること」。発信者は「自分が好きなこと」を書くのが何より大切
・日記記事にはファン、友達や仲間とのオンライン上での接触回数を増やし交流する役割がある。
・読者にベネフィットを与えられるような記事を書きつつ、並行して接触回数を上げる日記記事で交流する
・プロフィールは定期的に更新をして常に最新状態を維持する
・自分の名前をブログ名に入れる最大のメリットは、検索エンジンで読者が名前で検索した場合に、ブログが確実に1位表示されるから
・ブランディングとは、「正しく自分を露出すること」を意味する
・コツは2つ。一つは等身大の自分の何気ない出来事も躊躇せず書くこと。日常生活の中で、あなたが好きなことや、自己投資のために習慣化していること、こだわりのあることなどを中心に書けば良い
・もう1つのコツは、失敗や悩み、落ち込んだことなども書いていくこと。「周囲はその人の長所を尊敬し、短所を愛する」
・自分の日常を「学びや進化に変換する」ことを意識して投稿することを心がければ良い
・記事ごとに1つのテーマを決める
・習慣化のコツは、まだ習慣化できていないことに、朝真っ先に取り組むこと。難易度の高いものから、徐々に難易度が低い仕事へ切り替えていく
・世の中で起こっていること、世の中に存在するものを自分のフィルターを通して変換し、発信する能力を身につけることが求められる
7章 持続可能な起業家の心得
・「数字を追い求めすぎないこと」。目標というのは、あってもなくても良い
・自分が想像できないことは行動に移せない
・ビジネスは、ライフスタイルの1つ
・人生を100年と見ると、会社員として働くか独立・起業するかの意義が大きく変わってくる
・65歳で仕事を終え、100歳まで生きるとすると「余生」が35年ある。35年という期間は、「余った人生」と呼ぶには、あまりにも長い期間
・独立・起業すれば、定年退職はなくなる。心身ともに健康で世の中に価値を提供し続けることができれば、何歳まででも働くことが可能になる
・独立・起業している人の多くは、「仕事は楽しい」「仕事は生きがい」「仕事はクリエイティブ」「仕事は人生そのもの」という考え方をしている
・売り上げに対する金銭的な目標は立てないが、「こんなことを実現したい」「こんな企画をやってみたい」と行動に対する「ビジョン」を描くことが多い
・実現したいことのスケールをできるだけ大きく描く。「やりたいこと」とセットで「やらないこと」を決める
・「人間は一定水準以上忙しい状態が続くと、「忙しい状況」に満足してしまい、全体の状況が見えなくなる」
・「タイムリッチとキャッシュリッチの両立」、時間にもお金にも余裕がある状態を目指す。時間に余裕があれば、常に「改善するための時間」を作り出すことが可能
・起業するということは、それ自体目標を持つことと同じ。起業する時点であなたの人生は、あなた自身が行き先を決める人生へとシフトしているから
・やりたくないことをやらずに、やりたいことをやっていく
・自由と責任は完全にセット。誰からも縛られず自由に生きるためには、誰からも守られず、自己責任で生き抜く覚悟が必要
・起業するとは「自らのワークスタイルとライフスタイルを融合させること」
・「稼ぐことだけが起業の目的ではない」。」時間に追われない生き方、働き方を追求することが起業の最大の楽しみ
・「自分にとって一番大事に感じること」を捨ててまで稼ぐことには何の価値もない
・人生はプロセスである。そしてプロセスは全て正しい。人生は壮大な実験である
・心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。(イギリスの哲学者、ウィリアム・ジェイムズの言葉)
・起こっていることはすべて正しい。起こったことを受け入れ、起こったことが正しいと認めることが、前に進むために絶対に必要なこと
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