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私のキャンプ遍歴

先週、アメリカの国立公園をキャンピングカーで廻ってきましたが、その余波があるうちに、わたしのキャンプ遍歴について書いてみたいとおもいます。

1. キャンプのきっかけ

わたしが最初にキャンプに触れたのは、小学校時代です。三重県の朝明キャンプ場というところへ、学校の行事でいったのが最初です。当時ですので、三角テントに飯盒炊さんでした。確か、雨に降られたような気がします。

2. バイクでのツーリングキャンプ


その後、キャンプには関わっていなかったのですが、再びキャンプをしたのが、会社に入ってからです。当時つきあっていた今の妻がバイクの免許をとってあっちこっちにいくのを悔しく思い、自分も自動車学校に通ってバイクの免許を取得しました。

そして、最初に一人でツーリングに出かけたのが北海道です。その時の宿泊手段として山岳用テントとコンパクトなキャンプ道具を購入して、キャンプをしながらツーリングをしました。一人でキャンプをすることはとても新鮮な感覚でした。当時は、学生のバイカーたちはバス停で野宿しているところを、少しブルジュアの社会人の私は、優雅にテント生活でした。たまに雨が降ると、若者をテントに誘ったりもしました。

3. オートキャンプ

しばらくは、当時の彼女と結婚後も含めて、バイクで色々な場所にツーリングキャンプに出掛けていました。

その後、子供が生まれてからは、ワンボックスカーを購入して、それに大型の家型テントを積んで、いろいろな場所に出かけました。丁度第1次オートキャンプブームだったと思います。私の2番目・3番目の子供たちは、妻のおなかにいるころからキャンプをしていたことになります。バブル最盛期には東京に住んでいて、関東周辺のキャンプ場にいろいろと出かけていました。ちなみに私は、運転すること、テントを立てること、火をおこすことが専門で、料理はすべて妻まかせでした。当時のテントは設営・撤収にそれぞれ2時間ぐらいかかるもので、雨でも降られようものなら大変でした。

その後、名古屋に戻っても、キャンプは続けていました。アパートの3階までテントを担いで収納したり、ベランダにテントやタープを干したり大変でした。

4. キャンピングカーとの出会い

94年から5年間、家族でカナダに駐在したのですが、その時はじめてキャンピングカーをレンタルしました。このキャンピングカーの経験は衝撃的で、キャンプがこんなに楽なのかと感動を覚えました。それ以降は、テントキャンプに戻ることが全くできなくなりました。

カナダでは、毎年夏に10日から2週間の休暇をとり、いろいろな場所にキャンピングカーででかけました。

以下がカナダで廻った地域です。
・カナディアンロッキー
・カナダ東海岸
・アラスカ
・トロントからバンクーバー/ビクトリアまでの大陸横断

大陸横断の時には、折り畳み式のキャンピングトレーラーを購入して、それを引っ張って、約8000キロを2週間で走りました。
これらの旅行記をAutoCamper誌に投稿し、帰国後に取り纏めて半自費出版で本を出しました。

キャンプとはいっても私の場合は、どちらかというと美しい風景の写真を撮るためにキャンピングカーを活用していました。カナダの夏は日が長いので、1日800キロ~1000キロ走ることもざらでした。移動中、子供たちはずっと寝ており、ガソリンが切れるとそこで給油がてらハンバーガーを食べてました。

子供たちはまだ小さかったので、カナダ中を回った記憶があるかどうかはよくわかりません。

実は、帰国当時にカナダで見たキャンピングカーシェアの新規事業を日本でやれないかと考えて、企画書を作って、会社を辞めて事業を起こそうかと考えていました。ただ、今考えると時期尚早で、その時にやらなくてよかったと思っています。

5. 日本でのキャンピングカー

99年に日本に帰国して、今度は自分でキャンピングカーを購入しました。最初はキャブコンという大型のものでしたが、子供たちも成長して、両親とキャンプ旅行をすることもほとんどなくなり、宝の持ち腐れ状態でした。途中で、バンタイプのキャンピングカーに乗り換えましたが、結局は通勤車両に使っていただけでした。

一方で、海外キャンプは続けており、会社の休暇を利用して家族でアメリカとオーストラリアへのキャンプ旅行を実施しました。その旅行記は、4travel にアップしています。

その後、ヨーロッパ、米国にそれぞれ3年の単身赴任をしたのですが、その時はひとりでキャンプするのも寂しいので、自分の車かレンタカーで旅をしていました。

6. 再びキャンピングカーに


再びキャンピングカーに戻ったのは、米国での駐在を終えて帰国した2016年です。帰国前にバンタイプのキャンピングカーをオーダーして、自家用車としてそれを利用するようになりました。キャンピングカーの用途はどちらかというと写真撮影のベースキャンプです。写真は夜討ち朝駆けでよいものが撮れるので、ホテルに泊まるのではなく、撮影地でキャンプしてそこで夕景・夜景・朝景を撮影する目的で利用していました。

7. キャンピングカーシェア・レンタル

定年再雇用後には、コロナ禍となり、この車を使うケースが少なくなったので、当時始まったキャンピングカーシェアにこの車を提供して、お小遣い稼ぎをするようになりました。

その経験がものをいい、退職後は、レンタカーの免許をとり、本格的にインバウンド向けにキャンピングカーレンタルを自分の事業として始めることにしました。自身が世界各地でキャンプをしてきたことと、仕事で多くの国にでかけていたことから他のレンタル業者ではできないようなサービスを提供できていると思います。

一方で、退職後は、海外キャンプを再開しています。一昨年は米国ワシントン州、昨年はカナダ東部、そして今年は米国中西部の国立公園を回りました。

8. キャンピングカー事業

スピンアウトで現在、キャンピングカーレンタルビジネスを始めましたが、インバウンドのお客様に比較的好評です。インバウンドの皆様にとっては、特に中部地方の観光にはキャンピングカーでの移動はとても便利なようです。

現在、2台のキャンピングカーを提供していますが、稼働率は3割ぐらいと比較的好調です。ただ、2台のうち1台があまり人気がないので、これを代替することにより、単価と稼働率をUPして売り上げ向上につなげようと思っています。

また、キャンピングカーレンタルを行うにあたって、キャンピングカーを増車したのですが、そのメーカーの社長と意気投合して、現在はその会社の顧問となり、同社のキャンピングカーの開発企画等にも携わっています。

9. 今後の野望


私の目論見は、30年前に回ったキャンプ地を再び訪れ、より技術のあがったカメラと腕で撮影をしたうえで、再度本を出版したいとおもっています。その時は写真集と旅行記の一体型で、できれば英語版もつくり、Kindleでも出版したいと思っています。


今後の予定は、アラスカ、ニュージーランド、そして余力があればヨーロッパに移って、英国、アイルランド、フランス、スペインあたりにいければいいなと思っています。また、国内にもまだ行ったことがない場所がたくさんあるので、計画的に自分のキャンピングカーを使って全県制覇し、写真を撮り、旅行記を書くことををめざしたいと思っています。


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