狙い撃ちの標的にされたのか
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
今日は、『逃げるは恥だが役に立つ』の新春スペシャル版の放送を見ていました。
とても楽しみながらも、「ジェンダーや働き方や組織運営や出産や育児や健康や家族の在り方や生き方など、色んな事を考えるきっかけがたくさん盛り込まれているドラマだなあ」と興味深く見ていました。
特に、ウチの会社の仕事柄なのか、働き方や組織運営やリモートワークの推進などの部分については、「いいぞいいぞ!」なんて思いながら、とても共感して見ていました。
なんと言っても最大の共感ポイントは、古田新太が会議の中で、青木崇高に対して問いを投げかけ、それに答える事で、青木崇高自身に「自分が何を根拠に話をしているのか」を公然と明らかにして立場を損なう事無く誰も傷つけずに、部下である星野源の育児休暇取得について(渋々だけど)納得を生んだ場面についてです。ドラマの中の話ながら、あれは実に見事だなあと思いました。
更に、そこから時が進んで、コロナ禍の中で、青木崇高が自社のリモートワーク推進を率先して進める場面で、社長と対立する意見なのにも関わらず、自分の部下や自社の社員のために、その大役を自ら引き受けたその覚悟も、とても素敵だなあと思いました。
きっとこういう反応は、ドラマの制作側の意図通りなんだろうなと思うと、「狙い通りに反応してしまう単純な自分」に若干の悔しさを覚えますが、ホントにこう思うんだから仕方ありません。想定された通りの視聴者としてたくさん楽しませてもらいました。
ドラマの中では、青木崇高の「クソ上司」から「部下の命を守る覚悟を持ったカッコイイ上司」への変遷はハッキリと描かれた部分はありませんでした。
でも、きっとターニングポイントは、古田新太の問いかけがきっかけになったんだろうなと思えるような感じでした。
会議の中での古田新太の問いかけに答えながら外堀が埋められていって育児休暇取得を渋々納得せざるを得なくなった時、青木崇高の中には、とてつもなく強烈な葛藤が生じたんろうなと想像できました。
そして、その葛藤は、恐らくその当日はもちろん、それからしばらく後を引いた事でしょう。だけど、葛藤を抱えるという事は、己の中に「問い」を持っている状態でもあります。そして、その持っている「問い」が浮かんでくれば、その「問い」には「回答」が必ず発生します。もちろん、自分やその他の誰もが納得できるような「回答」かどうかは誰にもわかりません。「全然わからない・・・」という回答の場合もあるでしょうし、自分自身でも「何言ってんだ自分は」と自分自身にガッカリするような回答の場合もあるでしょう。だけど、どんなモノであろうが、「問い」には必ず「回答」が生まれます。
そんな事がしばらく続いた後に、会社の中で任されている課長という己の役割についての「回答」が出るようなところまで辿り着いたんじゃないかと思うんです。そこに辿り着くような「問い」が自分の中に生まれたんだと思うんです。
もちろん、これはただの一視聴者の僕が勝手に妄想しただけであり、ドラマを視聴した僕の単なる感想に過ぎないんですが、これぐらいの事でも無ければあんなに「クソ上司」だった人が、未曾有の事態に陥った中で、自分の身を顧みることも無く部下や他の社員の命を守る為に、社長が反対しているリモートワークを、実現に向けて押し切ろうとする「カッコイイ上司」に変わるなんて事が起きるはずは無いでしょう。
人が変わるには、やっぱり「問い」が必要で、その「問い」について真摯に向き合う事でしか、「回答」は自分の中から湧いては来ないし、自分の中から湧いてきた「自分にとっての本物の回答」でしか、『人が変わる=行動が変わる』なんて事は起きるはずは無いんだなあと、あらためて思いました。
ドラマを見終えた後、エンディングテーマ曲が流れている時のダンス映像、特に、ガッキーの踊る姿を見て、「かわいい」と思ったのは言うまでもありませんし、これについては制作側の意図通りでしょうし、自分が想定された通りの視聴者で良かったなあと思っています。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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