おぬしもまだまだじゃのう
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
「さっき“自分はまだまだなんで”って言ってましたが、どうなるとまだまだじゃなくなるんですか?」
こんなニュアンスの質問をすることが時々ありますが、先日も、“外部メンター”として関わらせてもらっている企業の社員さんの話を聴かせてもらっている時にこんな質問をしました。
この時話を聴かせてもらっていたのはAさんという未経験でこの業界に入社してきた30代の社員さんです。
社内の先輩方にはAさんよりも年上の方もいれば年下の方もいますが、どの先輩も社歴は既に10年以上あるベテランと呼んでもいい方々です。
その先輩たちと比べると“まだまだ”ということで、「一人前になるまで“まだまだ”です」という話をしてくれました。
「なるほど。先輩たちは当然“一人前”をとっくにクリアしている状態だとは思うんですが、Aさんが考える“一人前”っていうのはどういう状態ですか?もしくは、会社の中にこれが一人前であるという基準みたいなものがありますか?」
「基準はないですけど、色んなことが一人でできるようになると一人前かなと」
「一人前になるための色んなことっていうのはどんなことですか?」
そんな風に質問を重ねていくと、どうやらAさんの中には、この会社・この仕事の“一人前”というものを「誰かから渡されたり提示されたモノ」としてではなく、「自分の中で何となくボンヤリとイメージしたモノ」として捉えているということが見えてきました。
「Aさんがイメージしている“一人前”っていうのは、本当に会社が求めている“一人前”と同じモノなんですかね?」
そう質問すると「わからない」という回答が返ってきました。
自分が思い描いている“一人前”に向かって行ったとしても、それがもしも「全然違うモノ」だったとしたら当然ながら辿り着くところも「全然違うモノ」になってしまう可能性は高くなりますし、そもそも自分の中で定める“目標”というモノが会社や仕事で求められるモノかどうかも「わからない」状態のまま進んでいくことになってしまいます。
Aさんのように、「自分は“まだまだ”」という自覚を持てるのは傲慢さや勘違いが無い素晴らしいことだと思うので、傍から見た時の“未熟”な段階でのその自己認識は、それはそれで大事なことだと思います。
とは言え、ただ「傲慢さや勘違いが無い」というだけでは成長していくことができませんし、成長していくことができなければ貢献していくことも難しくなるので、仕事での貢献度に対しての報酬を増やしていくことも難しくなってしまうので、結果的に「今の自分が未来の自分を苦しめることになる」可能性が高まってしまうのかもしれません。
せっかく「傲慢さや勘違いが無い」という素晴らしい強みを持っているんですから、その強みを生かせるように目的に沿った“目標”を立てて計画通りに行動をしてみる、ということをやってみると色んなことが変わっていくはずです。
「自分は“まだまだ”です」
もしもそう思うのであれば、
「なぜ“まだまだ”だと思うのか?」と「じゃあ、これからどうする?」という“問い”を立てて考えて行動してみることをおススメします。
そんなこともAさんには伝えました。
次回に会った時には、「で、どうでした?」という話を聴かせてもらおうと思っているので、今からちょっとワクワクしています。
さて、一体どんな話を聴かせてもらうことができるんでしょうか。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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