見えないけれども居るんだよ
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
昨日から3期目が始まって、色々な事を始めていこうと考えているんですが、まずは手始めにSNSでの発信を「ちゃんと」やっていく事にしました。
今書いているnoteは、2期目の途中である2020年の12月初旬頃から始めた記憶がありますが、これはあくまでも僕個人としての活動の色合いがとても強いので、会社の取り組みとしての「SNS発信」という意味付けが現状ではあまり出来ていないのかなとは感じています(だからと言ってこのnoteは個人的に続けていこうとは思っていますが)。
僕が書くモノの中で、会社の活動について話が及んだモノについては、noteの中のマガジンに「プロタゴワークスの活動」という活動報告(?)的な内容を掲載する場を設けてはいます。なので、プロタゴワークスの活動については、そのマガジン内にあるモノを読んでもらえるとある程度はどんな活動をしている会社なのかは受け取ってもらえる部分もあるのかなとは思います。
でも、これだけだと、多くの人からよく言われる「何をやってる会社なのかよくわからない」という印象を払拭するにはまだまだ足りないんだろうなと。
もちろんこれは、自分達としても常々思ってはいた事なんですが、正直言って「何をどうやって伝えるべきなのかがとても難しい」と感じています。
その理由として最大の要因は、ウチのサービスは「実際に自分で(そのサービスを)受けてみないとわからない」という性質がとても強くあるのが特徴です。
特に、ウチが組織開発や人材開発を行う際にもっとも重視しているのが「メンタリング」です。これは、ザックリ言うと【1対1での「対話」をベースに「コーチング」「ティーチング」「キャリアカウンセリング」等を用いて、組織を構成する人達のパフォーマンスの最大化を目指す】というものです。
「ザックリ言うと」と前置きしておきながら、これだけの文字数になってしまうので、「メンタリング」について「伝える」と「受け取ってもらう」の難しさを痛感する事になってしまいます。
こんな時、いつも鬼太郎の言葉が頭に浮かぶんです。
「見えてる世界が全てじゃない 見えないモノもいるんだ ほら君の後ろの暗闇に」
昨年までやっていた、アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』のオープニングテーマ曲がかかる前に、いつも鬼太郎が言っていたセリフです。
この「見えない」というのが、ウチの会社の重要なポイントでもあり、ネックな部分でもあるんだよなあ、といつも感じています。
鬼太郎の言う「見えてる世界が全てじゃない」は、自分達に対して向けられている言葉だというのを、いつも「伝わらなさ」を痛感する時に感じます。
なぜなら、自分達にとっては「対話的なメンタリングの実施によって組織開発が少しずつされていく」のは、「当然そうなるであろう事柄」になってしまっているんです。もちろん“希望”も込みですが。
だけど、その際の、いわゆる科学的なエビデンスはありません。
「科学的なエビデンスが無い」について誤解の無いように補足をしておきますと、もちろん、これまでに組織開発や人材開発に携わって研究を続けている方々の研究結果はとても重要な事実です。それらは、途轍もなく凄い研究とその成果だと言うのは前提中の大前提です。こんな事は僕が言うまでも無く本当に凄い事なので、僕たちも常にそういう情報を追いかけて勉強をしていく必要があるというのも理解していますし、実践しているところです。研究をしている方々やその成果を発表してくれる事に日々感謝しています。
そんな大前提を踏まえて。
だけど、それらのデータは、僕達が目の前で対峙している「その組織」と「その個人」とは、全く関係の無いところの事象を調査した結果です。当然ながら、その人達についての研究結果では無いので、当たり前なんですが、とても参考にはなるものの、その研究結果が「寸分の狂いも無くピッタリ嵌まるはずが無い」わけです。これも当たり前の話です。
そういう意味で、「(目の前のその組織とその個人についての)科学的なエビデンスは無い」という事が言いたいんです。もちろん、ここには「その組織とその個人に対して、これまでにプロタゴワークスが関わった事が無い」という事実も当然ながらあるわけなので、なおさら「エビデンスは無い」と言えるわけです。
僕たちは、組織で起きている全ての事象は、「各個人の中に起きている固有の事象」同士が「とても複雑に絡み合って起きている」と考えて、全ての組織とその構成員である全ての個人に対峙しています。
その時、様々な科学的データは参考にはなりますし参考にはしていますが、「目の前の個人とその組織」に対しては、まずその人達が「どんな事を考えていて、どんな行動をしていて、どんな結果が生まれているのか」を、一つずつ聴いて、一つずつ見て、一つずつ確認して、一つずつ紐解いていくしかありません。ここが最も重要なポイントだと考えて取り組んでいますし、ここを無視したら絶対に望む未来なんてやってこないと考えています。
だからこそ、「受容」や「共感」や「傾聴」や「対話」が絶対に必要ですし、それが無ければそもそも、どこかにある「何らかのパターン」を持ってきてそれに当て嵌めるしかやりようが無いので、よっぽど運が良くないとダメだろうなと思っています。
全ての事象は、「各個人の中に起きている固有の事象」同士が「とても複雑に絡み合って起きている事」なわけです。
すなわち「物理的には見えないモノ」で組織が成り立って機能しているのは間違い無い事実です。
その「物理的には見えないモノ」という大前提をすっ飛ばしておいて、「エビデンスは?」と言ってしまう姿勢というのは、少なくとも僕個人には全く理解ができません。どんな科学的データがあったとしても、それは「どこか他所の組織と個人のデータ」であって、「その組織とその個人」のエビデンスでは有り得ないわけなので。
とは言え、そういう姿勢でいるという事自体については、理解はできませんが受け止める事はしようと思っていますし、しているつもではあります。
逆に、「オマエはエビデンスも示さないでそんな事を言うなんて理解できない」という意見ももちろんあるでしょうし、もしかしたら、そんなニュアンスの事を言われたような気もしますし、そういう姿勢で対応された事もこれまでにはあったような気もします。
そんな時に、「見えてる世界が全てじゃない 見えないモノもいるんだ」と思うんです。
僕たちにとっては、「見えている世界」である「物理的には見えないモノがある」という世界。
誰かにとっては、「見えている世界」である「物理的に見えないモノは存在しない」という世界。
「在る」と思っていたし、僕らには感じ取る事ができるので「見える」と思っていたけど、それは誰かからは「見えない」んだから「無い」わけで。
そういうパラドックスのようなモノが存在している中で、その見えないモノをサービスとして提供しようと決めて、実際にそれを仕事にして会社を始めてしまったわけで。
全ての責任は、やっぱり僕たちにあるんだろうなといつも思っているわけです。
(そもそも、「エビデンスは無い」と言える最大の理由は、「過去のどの時点においても、その組織に対して、プロタゴワークスが関わった事実が無いので、これから起きる事をエビデンスベースで考える事自体が不可能である」という事についても、しっかり伝えていかないといけないわけです)
だからこそ、「伝えるのって難しい」と思っているだけではなくて、「伝わるかどうかはわからないけど、伝えようとしていく事」が重要なんじゃないのかなという自分達の考えを、今ようやくSNS発信を「ちゃんと」やるという行動によって示していこうと思いたったわけなんです。
だから、まずは、「見えるモノ」としてウチの会社の本棚にいるカワイイ蔵書たちを、1日に1冊ずつ紹介していくというコンテンツを始めてみました。
noteでは『プロタゴ図書館』という名前のマガジンに収めていく事にしてみました。これは、Instagramでも同じ内容を発信していきます。
これによって、ウチの会社が「日々モノを考える」際に、どんな本がそのベースになっていたり参考にしていたりするのかというのを知ってもらう事もできるのかなと思ったわけです(毎日更新するネタがこれくらいしか無かった、という説もありますが)。
また、それらの本を「読んでみた感想」なんかも、時折あげていけたらと思い『プロタゴワークスの読書』というマガジンも作りました。
こっちは、実際に「読んだ」がベースになっているので、時々聞かれる「おすすめの本ってある?」という質問に応えるようなイメージとして使ってもらう事を想定していたりします(参考になるかどうかはわかりませんが)。
その他、今まであまりやってこなかった「自分達の日々の活動」についてもっと積極的に、主にFacebookを使ってあげていく予定です。
どんなSNSにも言えるんでしょうが、更新頻度が低いと誰も見てすらくれなくなると思うので、まずは「どんな会社」で「何をやっているのか」を知ってもらって、「こういうヤツラがいるらしい」という認知をしてもらう事が重要だと、今更ながらにして、ようやくわかってきたんです。
3期目スタートの打合せでは、鬼太郎が言っているセリフの後半にあるように、自分達が今のところ“暗闇”にいるんだって事を、あらためて思い知る事ができた素晴らしい3期目のスタートになりました(何しろ、ウチの会社自体が「見えないモノ」になってしまっているこの現状があるわけなので)。
「見えてる世界が全てじゃない 見えないモノもいるんだ ほら君の後ろの暗闇に」
この言葉を常に忘れないように。
いつも心に、鬼太郎を。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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