難しいとわかってからが本番です
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
「言葉って難しいなとあらためて思います」
とある経営者の方がこんなことを話してくれました。
その企業では経営者が代替わりをして数年が経ちましたが、「現場が忙しい」ということで組織や仕組みを見直すことや、人の育成を後回しにしてきてしまったそうですが、ある時、先々を見据えてじっくり考えてみてこんなことに気付いたそうです。
「今のまま数年経つと社内の平均年齢がどんどん上がっていってしまう。若い人を採用して社内で育てていける会社にならないと、いくら仕事があってもじきに働き手がいなくなってしまうって、そのままいけば会社を存続させることはできなるのが目に見えている。そのためには、今よりもっと魅力的な会社になっていく必要があるし、組織力を高めていく必要があるし、それらを実現するには“これまでにやってこなかった様々な取り組み”に取り組まないと、どれだけ“人が採用できない”って嘆いていても何も始まらないしどうにもならない」
そうやって気付いたからこそ、ウチに声をかけてくれて一緒に“これまでにやってこなかった様々な取り組み”に着手して色々と進めているような状態です。
そんな中で、「今いる社員さん達への教育にも取り組みはじめて感じていること」として冒頭の話をしてくれました。
その経営者の方は、ウチと一緒に“様々な取り組み”をする中で「自分自身の変化が一番大きい」ということを言ってくれていましたし、僕たちから見ても「確かに、以前と比べて物凄く変化したなぁ」と感じています。
ウチと一緒に取り組みを始める前は自社の社員さん達について「なんであんな風に仕事しちゃうのか全然わからない」と怒りを交えながら話をするというのがスタンダードな姿勢でしたが、一緒に取り組みを始めてしばらくしたら「今まで、社員に対して“なんでもっとちゃんとやらないんだ”なんて社員のせいにしてたけど、結局は自分の指示の出し方や指導の仕方がクソだったんだなって気付きました。ホントにダメなヤツでした」と何度も猛省しながら、今ではとっても真摯に“マネジメント”に向き合っています。
とは言え、自分自身が変化してもその“変化”が即座に自社の社員さんにも伝播するかと言えばそんなことはありません。
経営者と社員であれば“役割の違い”と“視座・視野・視点の違い”がありますし、そもそも経営者の内側で起きている“変化”をどうやって外化して受け取ってもらうのかを考えて実践をしながら「どれくらい受け取ってもらえたか」や「行動に変化が起きているのか」という反応を観察してフィードバックしてを繰り返していくしかありません。
そういう地道な取り組みの段階になってきて「言葉って難しいなとあらためて思います」という感想が出てきているところです。
何しろその方曰く「指示の出し方や指導の仕方がクソだった」という自覚があったくらいなので、元来は“言語化”があまり上手でもないし得意でもなく、どちらかと言えば“理論派”というよりは“感覚派”なところが見受けられました。
だけど「経営に必要なんだからやらなくちゃ」と一念発起して一生懸命に“言語化”に取り組みながら“今までやってこなかったけど必要なコト”を社員さん達と共有するために頑張っているところなので、この経営者の方が言う「言葉って難しい」という“その言葉”には途轍もない実感が込められているのを感じます。
ただ、外部の人間である僕たちからすると“以前のその方”と比較してみると「全く比較にならないレベル」で変化していると感じていますし“言語化する力”についても格段に向上していると認識していますし、どこがどのように変化しているのかについても随時フィードバックさせてもらっています。
それでも、まだまだ「言葉って難しいなと思う」という現実があるわけですし、実際に“マネジメント”に取り組みはじめてからまだそれほど時間が経過したわけでもありませんし、僕たちからすると「この短期間でそれだけの変化が組織内で起きているのであれば上出来だと思います」と率直な感想も伝えています。
それを受け取ってくれたうえで、「まだまだなんでがんばります」と言えるその経営者の方を見ていると、こういう真摯さがある人だからこれだけの速度で成長できるんだろうし、きっとこれからも色々な障壁に出くわすことはあるだろうけど持ち前の真摯さと前向きさでしっかり乗り越えていけるんだろうな、なんて思っています。
とは言え、「これだけやってるのにまだココなのか」と感じて心が折れそうになることもあるかもしれませんが、僕たちが関わらせてもらっている間は“一緒に考える”をさせてもらいますので思いっきりやってもらって大丈夫です。全力でサポートさせてもらいますので。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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