足すのもいいけど引くのも大事
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
「足し算じゃなくて引き算をしないと」
よくウチの仲間が口にする言葉です。
これは自分たちへの戒めとしてよく使われる言葉なんですが、僕も仲間も良いアイデアを思いつくとついついどんどん“足し算”をしていきたくなってしまいます。
例えば、依頼を受けて他社で実施する研修資料を作っている時に、「この内容を伝えるならこれは外せないし、でも、これを入れるんならアレも伝えないと上手く伝わらないし、ただそうなるとソレも加えておいた方がいいよなせっかくだから」なんて具合に。
そうやって“足し算”をしてしまうと伝える言葉のボリュームがどんどん大きくなってしまうし、そうなると“適度なサイズ感”は失われてしまいますし、もちろん“受け取る側”としても情報量が増えてしまって受け取って使えるようにするための負担が大きくなってしまいます。
そうなれば“本来の目的”からはズレていってしまう可能性は高まりますし、せっかく“足し算”をしまくってゴテゴテと大きなボリュームに膨らんだはずのモノが出来上がったはずなのに、いざやってみると思ったような感じにはならないという結果が待っている、なんてことにもなりかねません。
どれだけ一生懸命に頑張ってやったとしても“そもそもの目的”に近づいていくのでなければ、せっかくのその頑張りがただの徒労に終わってしまうかもしれません。
そんな“もったいないこと”にならないように、冒頭の言葉を自分たちへの戒めとしています。
「足し算じゃなくて引き算をしないと」
一生懸命になればなるほど夢中になって考えて、持っているアイデアをどんどん注ぎ込んでいるうちに、“そもそもの目的”を置き去りにしてしまって“足し算”ばかりしてしまって、“ボリューム満点の豪華絢爛なメインディッシュばかりのお弁当”の様相を呈してしまったりするわけです。
そんなボリューム満点で豪華絢爛なお弁当は、もちろん食べ応えは満点ですし確実にお腹一杯になるでしょうが、でも完食すればカロリーオーバーは間違いないですしなんなら消化不良も確実かもしれません。そして、そもそも「美味しい」と感じてもらうことも、食べたモノをしっかり消化吸収して血肉にしてもらうことも難しくなるのかもしれません。
そうなってしまえば「なんのための豪華絢爛なお弁当なのか?」ということになってしまいます。
和食洋食中華などの様々なジャンルの様々な美味しいお惣菜を山ほど作ることができるのかもしれませんが、それらを全て一度の食事で楽しんでもらうことはできません。
お腹の容量は人それぞれではありますが、どんな人にも必ず“限界”がやってきます。
そして、その“限界”は大抵はそれほど大きな容量ではありません。
だから“引き算”が大事になってきます。
「なんのために提供するのか?」から考えて、何を受け取ってもらいたいのかを考えて、どうなれば受け取ってもらえるのかを考えて、どのくらいならしっかり味わって血肉に変えてもらえるのかを考えて、どうすれば最も“美味しい”状態になるのかを考える。
そのためにはやっぱり“引き算”が大事なわけです。
受け取ってくれる側が「もっともっと」と欲張ってくれるくらいのモノを提供できればいいですが、提供する側が「もっともっと」と欲張ったところで食べきれない程のモノを提供してしまえば、「もうお腹いっぱいだ」となって残った分は“フードロス”が発生するだけになってしまいます。
そうならないためにも「足し算じゃなくて引き算をしないと」。
これをいつでも忘れないようにして、美味しくて食べやすくて栄養満点なモノをこれからも提供できるように、“足し算”をしたくなる自分と対峙して“引き算”をできるよう精進していかないといけません。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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