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「見えてるモノが全てじゃない」ってホントなんだ

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

「あの人、いつも元気でハキハキしてるし行動力があるし“やる気”に溢れてるよね」

そんな“他者評価”を耳にすることがよくあります。

そういう評価を受けている人に共通しているのは、表情豊かで声も大きくハキハキ話すし笑顔が多くて色んな人に対して自分から声をかけてコミュニケーションを取っていてフットワークが軽い、なんて部分があるような気がしています。

いわゆる“周囲の人よりも目立つ存在”であり「ほとんどの人達から“やる気”があるように見える」と言われるような存在とでも言うんでしょうか。

そんな“やる気”があるように見えて周囲の人たちからも「あの人は“やる気”あるよね」と言われている人達にこれまでたくさん出会ってきましたが、よくよく話を聞いてみたり行動を観察してみているとこんなことを考えることがたくさんありました。

「“やる気”って一体何のことを言っているんだろう?」と。

様々な人達が集まって形成する“組織”の中で、こういう“やる気”がありそうに見える人は周囲の人よりも“目立つ存在”であることが多いというのは多くの“組織”で共通しているんじゃないかと思っています。

そんな“組織”の中で“目立つ存在”である“やる気”のある人が、その“やる気”と呼ばれるモノを組織の目的に向かうために発揮している様子を観測する機会よりも、その“やる気”を自己利益の最大化に向けて発揮している様子を観測する機会の方が多かったような気がしています(これはあくまでも僕個人の経験の話なので世間においても「この通りである」と言うつもりはありません)。

この自分の観測範囲内での出来事について「なぜそうなるのか?」を考えてみた時に、“やる気”というモノについて焦点を当ててみることにしました。

そうすると自分の観測範囲内での出来事における共通点のようなモノが見つかりました。

それは、“やる気があると評価を受けている人”は往々にして「何かを成し遂げていない状態から“やる気”があるという評価を受けている」という共通点です。

例えば、組織に新しく加入した人達が複数いた場合などが顕著ですが、「表情豊かで返事や挨拶の声が大きくて挨拶がしっかりできてハキハキ受け答えができて積極的に発言をする」なんていう特徴を持っている人はほぼ確実に「あの人“やる気”あっていいね!」という評価を受けています。

そしてその“良い第一印象”はその後もずっと継続していきます。

特に、“やる気あると評価を受けている人”と直接一緒に仕事をしたり行動したりする機会が少なければ少ないほどその評価の変化が起きづらいのは言うまでもありませんし、大抵は“接する機会が少ない人たち”の数の方が圧倒的に多いのも言うまでもありません。

そうなると、例えば“やる気あると評価を受けている人”が「組織のための行動」よりも「自己利益を最大化する行動」をとっていたとしても、そのコトに気が付いて注意をして修正を促したとしてもこれがなかなか周囲の人からは見えません。

だけど、周囲の人からは「“やる気”のあるあの人が、近くにいる誰かにキツい関わりをされている」とか、場合によっては「せっかく“やる気”があるのに、先輩や上司から出る杭として叩かれてるんだ、かわいそうに」なんて風に映ったりするなんてことが現実にはそこかしこで起きているのをたくさん観測してきました。

ただ、こういう出来事が観測できるのも僕自身が“外部の第三者”として様々な組織に関わらせてもらって色んな角度から多くの人達の話を聴かせてもらっているから観測できるだけであって、その組織のメンバーとして“内側”で動いていたとしたら同じように「あの人“やる気”あるなぁ」なんて思っていたかもしれません。

そんな状態を多数観測してきたからなのかもしれませんし“外部の第三者”として関わらせてもらうのが仕事だからなのかもしれませんが、僕が他者を観察する時には「行動だけを見る」ということにかなりのリソースを割くようにしているつもりです。

例えば、組織に新しく加入してきた人であれば、「これからどう頑張ろうと思っているか」というような話にはあまり重点を置かないようにしています。

それよりも「この人は何をしたのか」だけに焦点を当てることにしています。

逆に言えば、どんな話をしていたとしても「実際の行動として何をしたのか」というのが無い状態のうちは「まだ何もしていない」という事実だけを見るようにしていますし、組織の中で“何か”の行動をとったのであれば「その行動が組織の目的から考えるとどういうモノなのか?」を見るようにしています。

その人がした行動は「何のためなのか?誰のためなのか?」それだけに焦点をあてることにしています。

そうやって見ていくことで、その行動の意味や価値が見えてきて、そうしてようやく“やる気”というモノがあるのかないのかが見えてくるんじゃないかと考えています。

そうやって考えてみると、“やる気”っていうのもただ「ある」だけじゃダメなのかもしれません。

その“やる気”が向いている先は一体どこなのか?

それが向けられる先が大事だし、どんな行動をとってそれによって何が起きたのかが物凄く大事なんじゃないか。

今は、“やる気”ってやつをそんな風に捉えるようにしています。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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