そういうところがおもしろい
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
「“仕事とは何か？”なんて今まで考えたことも無かったです」
それほどたくさんあるわけではありませんが「他社・他者のサポートをする」という仕事をしていると、ごくたまにこんなことを話してくれる方に出会うことがあります。
もちろん、学生さんや歳の若い人であれば、そもそも“仕事”の経験自体が無かったり少なかったりするので「考えたことがない」ということがあるのは当然ですが、若い人だけではなくてそれなりに長い年月“仕事”をしてきた方がこう話してくれることもあるわけです。
ただ正確に言えば、冒頭の話をしてくれる方々も実際には“仕事とは何か？”ということを全く考えたことが無いわけではないようです。
なぜなら冒頭の話をしてくれる方々が共通して必ず話してくれるこんな前提があるからです。
「仕事って“お金を稼ぐこと”とか“対価が発生すること”なんだと思っていました」
というようなことを“今までの自分の中での前提”として話をしてくれます。
これを“今までの前提”として話をしてくれるということはこうも言っていることになります。
「“今までの前提”としていたモノがどうやら前提では無かったということに気が付いた」と。
“仕事とは何か？”ということを考えてみると、「その仕事をしても“対価”の発生しない仕事」というモノがまあまあたくさんあることにまあまあ短時間で思い至るようで、そういう“対価”の発生しない仕事の存在に気が付いてしまうと「これまで自分が“仕事”だと思ってきたモノって、もしかしたら範囲が狭かったのかもしれない」というような“己を疑う視点”が自分の中に生まれたからこそ、それまでの価値観が“今までの前提”として過去のモノになっていくからこその「仕事って“お金を稼ぐこと”とか“対価が発生すること”なんだと思っていました」という過去形の話なのかもしれません。
ただ、こんな風に“それまでの自分”や“それまでの自分の価値観”について、「あれ？もしかしたら自分がこれまでに考えていたことって違ったのかもしれないなぁ」という“己を疑う視点”を向けることが、“簡単にできる人”と“できない人”がいるのは当たり前と言えば当たり前です。
これは「“仕事”について」だけではなくて、他の様々なことについても同様なのかもしれません。
“己を疑う視点”を自分に対して向けることが“できる”のか“できない”のか。
ただ、こうやって「できる・できない」という書き方をすると、まるで「“できる”ということが自分の中で自然発生的に起きるコトであり、“できない”のはそれが自分の中で自然発生的に起きないから」というようなニュアンスに受け取れるような気がしますが、これは実際には“意志の力”が大きく関与する話なんじゃないかと考えています。
つまり、“己を疑う視点”を自分に対して向けるかどうかを“己の意志”によって選択して決定して「やる」のか「やらない」のか。
そういう話なんじゃないだろうかと考えています。
だからこそ、様々なモノゴトを柔軟に受け入れて変化をする人のことを「素直な人」と呼ぶんでしょうし、そういう「素直な人」は周囲の人たちから同じように「素直だ」と認識されていて、経験が増えれば増えるほど変化する部分が増えていき、だけど「素直な部分」はその後も変わらない印象だったりすることが多いような気がしています。
そして「素直ではない人」についても同じように、時間が経過しても「素直ではない」という印象が変わらない、なんてこともよくあるように感じます。
それらはきっと“本人”が「自分はこう在りたい」という“意志の力”を使っているからこそ、その意志が言動に表れることで「素直な人」や「素直ではない人」という他者の印象を形成していくのかもしれません。
そうやって“意志の力”の表れだと考えると、「“仕事とは何か？”なんて今まで考えたことも無かったです」という話も腑に落ちるような気がしてきます。
何しろ、“仕事”を長年してきてそれなりの経験もあって年齢も重ねているのに「“仕事”とは何か？」を考えたことが無かったという発信を他者に向けてするというのは、よく考えてみるとかなり勇気が必要な行動なんじゃないかと思いますし、実際にこれまで数多の人達の“仕事にまつわる話”を聴かせてもらってきましたがこういった“己を疑う視点”での話をしてくれた人というのは、そんなにたくさん出会ったことはありませんでした。
それはすなわち“意志の力”を働かせて“己を疑う視点”を自分自身に向けるということが「いかに難しいのか」ということを表しているんじゃないかとも思えます。
“それまでの自分”にとって「“考えるまでもない当たり前のこと”だと思い込んでいた大前提に疑問を向ける」なんて大それたことを何気なくやってのける。
そんな「素直な人」に出会うと、その人がこれからどんな風に変化していくんだろうか？なんて、ついつい個人的にこっそりと注目して密かな“楽しみ”にしています。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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