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領域が展開できたらいいなと思いつつ

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

「俺が救えるのは、他人に救われる準備がある奴だけだ」

これは週刊少年ジャンプで連載していた漫画『呪術廻戦』の登場人物である“五条悟”の言葉です。

この言葉の後半部分である「他人に救われる準備がある奴だけだ」の部分を時々思い浮かべることがあります。

ただ、大前提として五条悟は『呪術廻戦』の世界の中では“最強の呪術師”であって、その能力は世界を統べることもできるくらいの“最強”ぶりであり、そんな五条悟が言う「俺が救えるのは~」という言葉なので、文字通り「他者を救うことができる」存在であることは間違いありません。

一方で、この言葉を時々思い浮かべている僕はと言えば、特に何の能力も持っていませんし、当然ながら「他者を救う」なんて大それたことが出来るはずもありません。僕に出来ることと言えば、他者の話を傾聴することや“対話”の場の醸成をして“対話”を駆使して「他者のサポートをする」ことくらいです。

そんな比較対象ですらない存在ではありますが、五条先生の言う「救われた」という状態について僕がイメージしたのは「生きづらさを抱えて悩んでいた状態から、“変容”が起きてその後生きやすくなった」という状態を指すのではないか?ということでした。

五条先生のこのセリフが出てきたのは単行本9巻の第78話で、呪術高専時代の五条先生が“闇落ち”した親友の夏油を指して言っていた言葉なんですが、呪霊や呪術師がたくさんいる世界で自他の誰もが“最強”と認める能力を持っている人間であっても「救われる準備がある奴」じゃなければ“救う”ということができないという現実は、この“現実の世界”とも全く同じなんだな、ということがこの一言に表れているように感じました。

呪術なんて使えない呪術師でもなんでもない“ただのオッサン”である自分ですが、これまでに“仕事”を通じて、たくさんの人たちの“変容”に立ち会ったり体感させてもらう機会に遭遇してきました。

そんな自分の体験から、「人が“変容”するのは、いつだって“変わりたい”とか“このままじゃいけない”とか“どうにかしたい”という強い気持ちがある場合に限られるんだなぁ」ということを確信しています。

そんな“想い”を僕は“切実さ”と呼んでいるんですが、先日も五条先生の冒頭の言葉を思い出すことになった“とある出来事”に遭遇した時に、ふと思ったんです。

「“救われる準備”というのは、結局は“変わりたいという覚悟”のことなんじゃないだろうか?」と。

もしも“変わりたいという覚悟”のことだと考えると、確かにどれだけ“最強”の能力があったとしても、本人以外の誰かが“変える”なんてことはできるはずもなくて、結局は 自分自身が“変わる”ということで変容が起きてはじめて“変わった”という結果になり、それが五条先生の言う「救う」ということだとすると、冒頭の言葉がとてもすんなり入ってくるし、自分が事あるごとにこの言葉を思い出しているのも自分としてしっくりくるなと感じています。

五条先生のように誰よりも“最強”の能力があったとしても「俺が救えるのは、他人に救われる準備がある奴だけだ」と言っています。

「誰かに救ってほしい」と強く願っていなければ「救われる」ということが起きないのは当然です。「救われる」なんてことは、その人の考え方や価値観などが「変容する」ということですかが、相手の頭の中身を直接いじくって改造でもできない限りはその人が「救われる」なんてことは起きないわけです。

そんなことがずっと頭の中にあるからこそ、他者の“変容”の切っ掛けを提供する仕事をしている“ただのオッサン”である僕が五条先生の言葉に共感を覚えるのかもしれません。

「自分がサポートできるのは、“自分の人生の主人公として生きられるように変わりたい”と強く思っているヤツだけだ」と。

「お前は仕事として“他者のサポート”をしてるんだろ?だったら、オレのことをお前の手で変えてみてくれよ。お手並み拝見させてもらうからさ」

なんてことを相手がほんの少しでも思っているとしたら、その時点で僕がするあらゆることは“そういう人”には何も効果は無いだろうと考えていますし、これまでに出会った“そういう人”には確かに効果が無かったなぁとも感じています。

でも、

「どうにかして自分の人生の主人公として生きていけるように変わりたいんだ」

そんな切実な想いがあるんだとすれば、“他者のサポート”というキッカケがきっと“変容”を起動させることに繋がるんじゃないかと思っています。

関わるのが“最強”の五条悟であったとしても、人が“変容”するためには本人の“切実さ”が絶対に必要なんですから、逆に言えば“ただのオッサン”の関わりで生まれるどんなキッカケだろうと“想い”があればきっと活かすことができるでしょうし必ず“変容”できるはずですから。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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