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矛盾の取り扱いについて

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

「やればやるほど見えてくるものってなんだ?」

思わずこんなナゾナゾを自分に問いかけてしまいたくなるような、そんな気分に陥いる事が、今までもたくさんありましたし、今もまさにそう思っているところです。
自分自身が大切に考えている事柄、特に今は仕事に関する事が多いんですが、それを進めていく為に必要な事柄について、本を読んだりしつつ色々調べてたり考えたりしていると、徐々に知識が増えて理解が進んでいくのが楽しいんですが、理解度が深まっていくのに比例して、「如何に自分がまだまだだったのか」という事に気付く場面に、それはそれはたくさん出くわします。

そんな時、冒頭のナゾナゾが頭の中に浮かびます。

この時、僕の中には2つの相反する気持ちがいつも湧いてきます。

1つは、「何もわかっていないのに、わかったつもりになって恥ずかしい。これだけやってもまだまだこの先があるなんて、これから先は、どんな事をどれだけやればいいんだろう…」と言う、半ば絶望に近い気持ち。

もう1つは、「これだけやってもまだまだこの先があるなんて、自分って伸びしろがまだまだあるって面白い!」と言う、これから先に対しての希望に溢れた気持ち。

こんな、相反する気持ちです。
そうすると、「同時に存在する“絶望と希望”という矛盾をどうやって扱おうか?」と悩んで、その対応について頭を抱えたりしていた事が、昔はありました。

でも、今は「実際にそう思ってしまっているんだから、これはもう、仕方ないよね」と諦める事にしています。

矛盾という言葉の語源になっている、「最強の矛と最強の盾」の話について、昔は「それは矛盾してるよね」と、語源の通りその話は成立しないんだから矛盾と言うんだろうと考えていました。だからこその、「本当に両方とも最強なんだったらそれをぶつけたら両方が壊れるだろう」という、いわゆる“聖闘士星矢のドラゴン紫龍理論”に深く納得していたような記憶もあります。

でも、その「最強の矛と最強の盾」が現実に両方とも存在していたとしたら、それは矛盾ではなくなるんじゃないかなと思うようになってきたんです。
だって、矛盾していたらそれは実際には有り得ないという事のはずなのに、現実の世界にそのどちらもが存在しているんだとしたら、それは矛盾はしていないという事になるので、理にかなっているという事になるんじゃないかなと。
「そもそも」で考えるとしたら、その最強の矛と最強の盾をぶつけるんだとしたら、有り得ない事をするわけなので「この世の理の外側」になってしまうから、どちらも粉々に砕け散って存在する事はできないのかもしれませんが、そもそもその両者をぶつける必要が無く、そのどちらもを自分が手中に収めたうえで使いこなす事ができたとしたら、「最強の矛」と「最強の盾」を操る凄いヤツになるんじゃないかなと。今はそんな風に考えているんです。

この、両者を同時に自分の中に存在させて使うこなす事を、僕は「矛盾の統合」と呼んでいるんですが、現実の世界では、こんなケースはゴロゴロ転がっているよなあとも思っています。

わかりやすいのは、この記事の写真に使わせてもらっている「豚骨ラーメン」のスープである、水と油のエマルジョンというのも、言ってみれば「矛盾の統合」なんじゃないかなと思ってるんです。だからこその旨さなのかもしれません。

他で言うと、例えば僕が仕事におけるリスクについて考える時に、「何が起きるかわからないけど、何が起きても対処できるようにしておく」という考え方をしているんですが、これなんかは顕著かなと思っていますし、かなり大事にしている考え方です。

まさに、「究極の矛盾」のうちの一つなんじゃないかなと思っています。

だけど、そんな「究極の矛盾」を、「矛盾してるから却下」して、そのままで置いておくんじゃなくて、自分の中でこの矛盾をしっかり統合して使いこなせるとしたら、もしくは、時々でも使えるんだとしたら、これって結構カッコいいんじゃないかなとも思っているんです。

やっぱり、幾つになっても、「カッコいい」に対しての憧れは、自分の中から消えていかないんですよね。どうしても、「矛盾の統合」を求めたくなってくるんです。

だから、冒頭のナゾナゾに対する答えとして、僕が今のところ考えているのはこんな事です。

自分自身のこれまでやってきた事が全然足りていなかったんだという
「自分自身の実力に対する諦め」

そして、

以前の自分と比べれば遥か遠くまで進んできた実感があるのに、まだまだ伸びしろがあるのかもしれないという
「自分自身のポテンシャルに対する期待」


こんな風に、己の不甲斐なさに挫けつつも未来への希望を胸に前に進んでいく感じを日々実感して、それこそ矛盾してるかもしれないけど、現実に存在しているその両者をどうにかこうにか統合しようと足掻いています。

冒頭のナゾナゾに対して「己の限界」って答える日が来たとしたら、その時は、矛盾が矛盾として成立してしまうというエンディングを迎える時だと思うので、それだけは口に出さないようにしようと思っているんですが、今日は、危うく口に出しそうになりました。いや、危なかった。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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