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両輪をグルグル回していこう

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

「目の前の仕事が忙しすぎて、新しく入ってきた人の教育がなかなか計画通りにできないんです」

中小企業ではずっと前から“あるある”と言っていいくらいによく聞く話ではありますが、今現在でもまだまだよく聞く話です。

ただ、今のご時世では「人が採用できているだけで十分」と言われるのかもしれませんが、結局は“人を育てる”ができなければ“忙しさ”の解消には繋がりません。

こんな、「“目の前の業務の忙しさ”と“人を育てるための取り組み”をどうやって業務時間の中でやりくりをするのか?」のジレンマは、中小企業にとっては常に頭の痛い問題として存在しているのを様々なところで見聞きします。

そして、この問題に頭を抱えているのはトップである経営者はもちろんですが、一番悩んでいるのは中間管理職層なんじゃないかという気がしています。

何しろ、中間管理職には「“目の前の業務”でチームとして成果を挙げること」と「“人を育てる”をしてチームの力を上げること」の両方が同時に課されています。

でも、現実の仕事の現場では“目の前の業務”では、自分の抱えている業務と部下が担っている業務の中で日々起きるイレギュラー対応やトラブル対応に奔走しているとあっという間に終業時間になってしまう一方で、新しく入ってきた人に対しての“育てる関わり”をする時間を捻出しなければ“戦力”として成長してもらうことは難しくなります。

そんな中間管理職の苦悩を上司や経営者に聞いてもらえる環境が整っている会社であればいいのかもしれませんが、そんな話をしても「自分で考えて両立させて」というニュアンスの話をされてしまうこともよくあるようです。

そもそもから考えても、中間管理職のこの“板挟み状態”についてしっかり話を聴いてもらえたり一緒に考えてもらえたりする環境が整っているんだとすれば、この状態に陥って悩むこともないのかもしれません。

ただ、親身に聴いてもらえなかったり一緒に考えてもらえなかったりしたとしても、「これからこんな風に取り組もうと考えています」ということを報告しておくとか、考えた内容についての意見をもらえないかの相談をしたり、なんてことはどんな組織であっても可能なんじゃないかと考えています。

なので、僕が“外部の第三者”として他社に関わらせてもらっている中で中間管理職の方から冒頭のような相談があった場合には「~という話を上司に伝えてみてはどうですか?」という話をすることがあります。

何しろ、“目の前の業務”と“人を育てる”のどちらの成果も両立することが求められているのであれば、それをやるためには「どっちも10割」でやれるはずがありませんから、「こっちは〇割、そっちは△割」というやり方をするしかありませんし、それについて上司や経営者には了承しておいてもらう必要があります。

でも、これがなかなか難しいようで、「ウチの会社は言っても無駄だから」とか「言ったところで“何とかしろ”って言われて終わり」とか「聞いてもらえないからなぁ」なんて反応が返ってくることが多々あります。

それに加えて「まあ、上が“どっちもやれ”って方針なんだから、こっちはやれるとこまでやって後は知らないんで勝手にやってください、って感じかな」なんて諦め混じりの話をされることもよくあります。

そういう話を聞くといつも「それって本当なんだろうか?」と思いますし、実際にそう質問してみることもあります。

「本当なんだろうか?」というのは、「実際に上司や経営者に直接確認して“あなたの好きにやってダメなら諦めてよい”という回答が返ってきたんですか?」という意味合いの質問です。

そうやって聴いてみると様々な回答が返ってきますが、それらの話を更に聴いてみると最終的には全て同じ回答になります。

「そうは言われてないけど…」

「…」の後に色んな言葉が続くこともありますし続かないこともありますが、「自分はそう受け取ることにした」とか「そう受け取るしかない」というようなニュアンスの話になることが多いなと感じています。

だけど、

「目の前の仕事が忙しすぎて、新しく入ってきた人の教育がなかなか計画通りにできないんです」

そう話してくれたということは、少なくとも「“目の前の業務”も“人を育てる”もどっちも責任を持ってやらなければならない」と感じているからこそ“外部の第三者”である僕にこんな話をしてくれるんだろうと思っています。

であれば、そうやって責任感を持って引き受けようとしている自分を裏切らずに報いるためにも一緒に考えることができたらいいなと思っています。

どっちも叶えるための“欲張りな道筋”について。

そのためには、大変だけど不貞腐れずに諦めずにこんな大変な責任を一度でも「引き受けよう」を思って引き受けることにした自分自身を信じて、今までにやっていなかった“新しい取り組み”を始めることにしていきましょう。

やり始めて、途中であきらめずに取り組み続ければ、必ずできるはずなので。

だって、あなたが働いている会社には、あなたのように仕事ができる人が育っていて業績もあげることができている現実があるんですから、いつかの誰かがやってきて出来てきたことが、今のように“大変な状況”の中で頑張っているあなたにできないはずなんてないんじゃないか。

“外部の第三者”として関わらせてもらっている僕にはそう見えていますしそう思っています。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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