無知の知に向かう道にそびえ立つ無知の恥
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
先日、会社の近所にある文房具店のセールのチラシが会社のポストに入っていたので眺めていたら、とても興味深いモノが掲載されていたので、実物を見に行ってみました。
見に行ったのは書見台。
時代劇とかを見てると時々、木でできた台に本を立てかけて読書をしている登場人物なんかを見かけた記憶はあったので、昔から書見台の存在自体は知ってるか知らないかで言えば「知っていた」んだとは思います。でも、その物の効果や価値については、僕のこれまでの人生の中で実物を使っている人を見たことも無ければ、実際に使用していた人の体験談を聞いた事もありませんでしたし、自分で使った事も無いので「知ってるつもりで全く知らない」状態が長くありました。だから、欲しいとも欲しくないとも考える事すら無かったんだなあと今ならわかります。
じゃあ、なぜチラシで書見台を見かけてお店まで行ったのかと言えば、会社のメンバーが、実際に書見台を使っていて、その有用性や効果についての話を何度も聞いて、実際に100均で買ったというスチールフレームの書見台を使っているのを見たからです。でも、それだけで欲しくなったわけではありませんでした。
そのスチールフレームの書見台は角度を変えたりもできないし、セットできる本の厚さにもかなりの制限があったりで、便利な部分もありそうだけど、使い始めたら不満に思う気持ちもたくさんあるんだろうなと、目の前で見ていても「欲しい」と思う気持ちが湧いてくる事はありませんでした。
それだけの前情報が手に入った状態で、チラシを見かけたんです。
そしたら、ムクムクと物欲が湧いてきました。
「こりゃ、便利そうだ!」という気持ちとともに。
お店で実物を手に取り、そのままレジへ。で、今は毎日活用しています。
感想としては、「めちゃくちゃ便利!」の一言です。
手で本を持っていなくても、読書ができる。本を読みやすい角度に変えられるし、本の厚さもかなりの幅で対応してくれます。
これがどれだけ快適な事なのか。
こんな事は、書見台を使用している人から見たら当たり前すぎる話なんだとは思うんですが、今まで「書見台を使うと読書や勉強の際に便利」という概念を持っていなかった人間からすると、本当に革命的な事でした。
で、書見台を使う前の自分を思い返すと、本を持っているのが疲れて読書を止める事があったことを思い出します。
これは、「あまり面白くないけど読まないといけない本」を読んでいる時や「やりたくない勉強をしている時」に起こりがちでした。それが高じると、様々な現象に悩まされました。
例えば、『読んでいる最中に居眠りをして、本から手を放してしまい目が覚めると本は閉じていてどこを読んでいたかわからなくなって何度も何度も同じ個所を読んで先に進まない現象』とか『勉強中に、教科書や参考書を見ながらノートを書く時に、本を抑えていないといけなくて書きずらくてストレスフル現象』とか、そういった、主に「勉強が苦手な人」が陥るような現象です。
でも今は、この書見台のお陰で、こういった小さなストレスや悩みの種になる現象から、かなりの割合で解放されています。
もし、自分が子どもの頃から勉強する際にこれの存在を知って使っていたら、勉強が好きになったり勉強ができるようになっていたかどうかは全くわからないけど、少なくともあの頃感じていた勉強に纏わるストレスのうちの幾らかは減っていた事は間違いないと思います。
努力や工夫で克服できる事はたくさんあるし、そうやって乗り越えたモノの方がその人にとって良い事はたくさんあるんだろうと思います。
でも、もし、何かの道具を用意して使う事で簡単に乗り越える事ができる悩みがあるんだったら、そういうモノは積極的に使うのが良いんだろうな。単純な道具とか単純な仕組みのお陰で、悩みが減る人がいるんだったら凄い事だよなと、この書見台を使う度に、過去の自分を思い出しながら考えています。そして、頭が良かったり勉強ができる人達の間では常識とされている物事と、自分の生活半径内で見聞きしてきた物事の間には結構な違いや隔たりがあるんだなあというのも改めて認識する良い機会でした。
あとは何と言っても、「知ってるつもりで、全く知らない」という事を自分で認識する事の重要性ですかね。
これは、色んなタイミングで考えるし、いつも考えている事の一つでもありますが、本当に大事な事だよなあと。無知の知。いつもこれを自分に向けておかないと、色んな事を見逃して聞き逃して、できてないのにできてるつもりになって、自分だけ気付いていない痛いヤツになっていくんだろうなという事です。本当に怖い。
「この書見台を買ってからというもの、読書も勉強も捗って捗って仕方ありません!おすすめです。」
※感想は個人のものです。必ず同様の効果が出る事を保証するものではありません※
あかね
株式会社プロタゴワークス
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