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なぜなのか考えてみるとこからしか始まらない

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

「読んでおいた方がいいおススメの本ってありますか?」

時々、こんな質問を受けることがあります。

質問を受ける状況や相手によってその時々で“質問者の意図”が全く異なるはずなので、本来であれば質問をしてくれた相手のことがよくわからなければ「この本がおススメです」と回答することは難しいと思うんですが、大抵はこの質問をしてもらう瞬間よりも前の時間でなにがしかの“文脈”が発生しています。

唐突に質問が在るわけではなくて、その“文脈”があっての質問であり、この質問を受ける状況が“仕事”に纏わることであれば“質問者の意図”についてある程度は共有できている前提であれば、ここ最近はいつも同じ回答をしています。

「『なぜ僕らは働くのか』という本がおススメです」と。

これを書きながら久々に『なぜ僕らは働くのか』というワードで検索をかけてみたら、公式特設サイトが真っ先に出てきたのを見て、「これだけ世間でも話題になっているのであれば、今更この本について自分が何かを語るような必要も無いんじゃないだろうか?」ということも頭をよぎったりはしましたが、よく考えたら僕がこの本について書こうと思ったのは別に本の内容に言及したいからというわけではなかったことを思い出したのと「せっかくここまで書いちゃったし」というサンクコスト効果が働いたのもありこのまま書き進めることにしました。

そう言えば、以前にこの本を紹介して読んでくれた方が以後この本のことを『なぜ僕』と略して呼んでいるのを教えてもらって依頼、ウチの社内でも『なぜ僕』が定着しています。

そんな“おススメ本”としての『なぜ僕』ですが、今まで、冒頭の「読んでおいた方がいいおススメの本ってありますか?」という質問をしてくれた方々にこの本を紹介すると今までのところ一つの例外も無く「読んでいなかった」という事実があります。加えて冒頭の質問をしてくれた方々の7割くらいは「この本の存在を知らなかった」という事実もあります。

そんな“事実”をベースに考えてみると、僕が公式特設サイトの存在を知った時に感じた「これだけ世間でも話題になっている」というのは実際に公式サイトが存在していて、実際に販売部数も伸びているので“ある意味”では正しいんだとは思いますが、でも、一方で「話題になっているのは、あくまでも“日常的に本を読むという行動をする人達の間で話題になっているだけという限定的な前提”があるのではないだろうか?」という仮説を立てて考えてみるとすんなり腑に落ちるような感じがします。

世間では『なぜ僕』がこれだけ話題になっているし、ここ群馬県の大小様々な書店に行っても必ずどこでも見かけるのも事実ですし年々発行部数が増えていて本の帯が刻々と変化しているのを見かけます。

その一方で、未だに“働く”ということがすぐ身近にある人達である学生さんや年齢の若い社会人という“若者”をはじめ、それよりも年齢が上の30代の方々や学生さんたちの親世代の40代~50代の方々やそれよりももっと上の年齢層の方々であっても、僕が出会う地方限定の話なのかもしれませんが「この本の存在を知らない」という人はたくさんいますし、「この本を読んだことが無い」という人もたくさんいます。

そして、『なぜ僕』の中に書いてあるような「“働く”ということについて真剣に真正面からしっかりと考えたことが無い」という人も、当然ながらたくさんいるのを見聞きしていますし、僕が想像する以上にたくさんいるんだろうと思います。

もちろん、「この本を読めば何でも解決します」なんて言うつもりもないですし、そんな効能は無いのかもしれません。

ただ、世の中で“キャリアの専門家”と呼ばれる人たちの端っこの方にいる自分でさえも思うのは、『なぜ僕』の中に書いてあることは「実際に“働く”ということをするにあたってとても役に立つ」とハッキリ言えますし、この本に書いてあることをベースに“働く”のであれば働くうえで出会う様々な困難についても“悩む”とか“苦しむ”だけではなくて、自分自身で“考える”ということができるようになるんじゃないか、と思っています。

言うなれば、「『なぜ僕』を読むことで“働く”について“考える”ための武器が手に入る」というような感じでしょうか。

そうやって考えてみると、

「もしも、自分が誰かと協働をするために“なんらかの組織”に属したとして、『なぜ僕』の内容をみんなで共有できていると、各々が“自分”と“他者”と“組織”にとっての“役に立つこと”を考えることができる可能性が高まっていくのではないか?」

なんてことも考えだしたりしています。

とは言え、普段から読書をする習慣が無いといくら“子供向け”に書かれていてマンガやイラストが豊富で読みやすく作られている『なぜ僕』であっても、なかなか最初から最後まで読み通すのは難しいのかもしれません。

だから可能であれば『なぜ僕』を活用した読書会や勉強会を組織内で継続的に実施できると、本に書いてある“役に立つこと”を共有できるようになるでしょうし、日々の仕事の実践でも活用できるようになるんじゃないかな、なんてことを考えています。

この令和6年の世の中であっても、多くの“働いている人たち”が若者に向けて「社会人としての基本を身につけてもらわないと~」なんてことを言っているのを見聞きします。

でも、本当に必要なのは“社会人としての基本”よりも「“働く”とはどういうことか?」という“もっとずっと手前に在るはずのモノ”を考えて共有することが必要なのかもしれません。

そして、“そういうこと”に気が付いた人たちが増えてきているからこそ、“世間”ではこの本が発売した2020年3月から未だにずっと売れ続けているのかもしれません。

だから、「自分自身はしっかり“そういうこと”を自分の中に持てているだろうか?」と確認の意味も込めて『なぜ僕』を時々読み返すことにしていますし、その度に、「やっぱ大事なこと書いてあるなぁ」と感動すら覚えます。

今後も、「読んでおいた方がいいおススメの本ってありますか?」という質問を受けたらまずは「『なぜ僕』がおススメです」と回答しようと思っています。

いつか、「その本は既に読み終えて『なぜ僕』をベースに考えています」という話が聞ける機会がやってくるのを楽しみにしつつ。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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