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その株いくらで買いますか?

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ゴールドマン・サックス勤務だった頃、世界で上位を争う収益を叩き出していた株式運用部でグローバルヘッドに言われたこと。 「安く買って高く売れ」 よい会社でも、きちんと安く買えて…
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2020年8月の記事一覧

エムスリーの株価が示す将来とは

わずか半年で時価総額倍増、株価はさらに上へ2020年8月14日、エムスリーの時価総額が4兆円を超えました。わずか半年で倍増です。時価総額4兆円といえば、JTや伊藤忠、花王などと同水準、日本企業のトップ25。アメリカではアップルの2兆ドル到達が話題で、1年で100兆円の積み増しと比べれば小さく聞こえてしまいますが、日本市場で、半年での2兆円積み増しはやはり特筆すべき出来事です。 2月はそれまでクルーズ船内の話だった新型コロナが身近に迫り、やおら世の中が騒がしくなってきた頃(下

メドピアはエムスリーよりも高騰しているのか

エムスリー4兆円のかたわら高騰するメドピア下図は年初来の2社の株価を指数表示したものです。コーポレートカラーに合わせ、エムスリーを青、メドピアを緑で表示してあります。 コロナ相場の大底は、メドピアが3月15日、エムスリーが3月16日と1日のズレがありますが、メドピアのほうが下落局面では大きく下げ、その後の回復期にはより大きく上げていることが分かります。 さて、メドピアは果たしてエムスリーよりも高騰しているのでしょうか?実はこれ、両社のベータが大きく異なることが原因でして、

市場の織り込みとはなにか

市場の織り込みを意識する投資家たち株価というのは常に、何らかの将来業績に「翻訳」することが可能です。その翻訳機にはいくつかのスイッチやダイヤルがあって、どのような設定にするかで出力されてくる結果は異なるのですが、天と地ほども違う値に翻訳されることはあまりありません。 市場の織り込みというのはこの翻訳のことを指しているのですが、ファンダメンタルズ投資家は常にこの織り込みを意識して売買を行っています。 1500円で取引されている株があり、その会社の5年後の売上高は750憶にな

正しい株価がよりよい社会をうむ理由

株式市場のいちばん大事な機能、それは正しい株価を形成する力です。でも、これって自然とそうなるわけではありません。投資家の目利き力が結集し、その結果として実現するのです。 正しい株価とはなんでしょう?実は、正しい株価とは、ただ高い株価というわけではありません。そして正しい株価がつくときに、わたしたちの社会はよくなっていく、そんな仕組みになっています。 もちろん、いろんなことが想定通りにいかないことも。この記事では、そのような株式市場のリアルを説明してみたいと思います。 資