propro株式運用部 ガクシ
ゴールドマン・サックス勤務だった頃、世界で上位を争う収益を叩き出していた株式運用部でグローバルヘッドに言われたこと。 「安く買って高く売れ」 よい会社でも、きちんと安く買えてますか?実は、割安判断のほうが良い会社を見つけるより断然難しいのです。 ▼ プロフィール ・シカゴ・京都 → アイビーリーグ → 東京・香港 ・プリンストン大学コンピューターサイエンス学部卒 ・ゴールドマンサックス副会長補佐役 → 株式運用部 ・米系hedge fund、private equity fund ・香港大手でファンドマネジャーに ・JAFCO出資のベンチャー起業家 🌟 個人投資家の目利き力UPでよりよい社会をつくる ▼ コンセプト ・投資=よい会社を安く買う ・伸びそうな会社も「安く」買わなきゃ意味がない 🎯 今の株価の「織込み成長率」を低いと思うかどうか
株式市場のいちばん大事な機能、それは正しい株価を形成する力です。でも、これって自然とそうなるわけではありません。投資家の目利き力が結集し、その結果として実現するのです。 正しい株価とはなんでしょう?実は、正しい株価とは、ただ高い株価というわけではありません。そして正しい株価がつくときに、わたしたちの社会はよくなっていく、そんな仕組みになっています。 もちろん、いろんなことが想定通りにいかないことも。この記事では、そのような株式市場のリアルを説明してみたいと思います。 資
はい!ということで、M&A仲介パート2をやっていきたいと思います。今日は4社比較と業界規模の推計ですね。業界規模って言っても、ストックとフローがあるんです、という話です。ストックっていうのは、今までずっと溜まってきたものをガガガガガとやってきますよ、という部分。フローっていうのは、毎年出現してきている新しい部分ですね。たまったものをガーっとやんのは、いつか終わってしまいますから、そうじゃなくって毎年出現している部分がどんだけあるかっていうことを考えなきゃいけないよ、というのが
はい、それでは行きます。フィナンシャル・タイムズのこのスクリーニング、ランキングを作る画面がめっちゃ使いやすいんで、僕はいつもこれを使ってます。今やってるのは、M&A仲介セクターの話ですね。 日本を選びますと、3998社あります。セクター絞ってません。ここで2個だけ条件入れてるんです。時価総額、マーケットキャップがドル表示になってるんで、ざっくり150円だとすると、最近動いてて、覚えんのめんどくさいんですけど、150円だとすると、大体500億ぐらいから3000億ぐらいという
その株、いくらで買いますか?プロプロ株式運用部、買い差値を探せということで、M&A仲介セクターの話をします。パート1ですね。最初に4社の比較をしようかなと思ってます。 4社の株価について、事業の前に株価についてそれを理解しましょうということですね。株価を理解するとはどういうことか。株価っていうのは業績を反映するんですね。業績が、例えば今から5%伸びる、それだったら本来1500円ですと。でも10%伸びるんであれば2300円ですと。20%で伸びるんだったら3000円ですっていう
今年も12月になりまして、早いもんですね。全然寒くないんで、なんか冬って感じしませんけども、またYouTubeあげようかなと思って撮ってます。すいません、1年間ほったらかししてました。 それでね、M&A仲介セクター今回は見ようかなと思ってます。まぁそうなんですよ、M&A仲介なんて上がって下がってもう手遅れやろと思うかもしれませんけど、まぁそうかもしれないですね、でもこれね、真面目な話、見といた方がいいと思うんですよ。なんでかって言うと4社あるでしょ、上場してる会社で。大手2
人口減少のインパクトは甚大です。特に食料品はひとりあたりの消費量が増やせないし、新規出店にもいずれ限界が。いまは好調に成長しているけれど15、20年後には大きな懸念がある、そんな会社の株の売り値を考えてみたいと思います。 人口減少国の小売企業は20年後も伸びるのか?日本の人口は2040年代に1億人を割り込むと推計されています。いまが1億2500万人くらいですから、2割も減ることになります。 どんなお店でも、新規出店の立地を選ぶときはまず商圏人口を調べるもの。東京ですら人口
業務スーパーを運営する神戸物産の株価が好調です。6/11の中間決算発表を受けて株価は大幅上昇、いまや時価総額ではzozoに次いで同業最大手の一角を占める神戸物産の株価を解説します。前編は、コロナ以後の大きな株価の動きについて。 終値3780円が織り込むのは、11%の長期売上成長率最初に、proproで今の株価の織込み業績を確認しましょう。7/16(金)の終値は3780円と、中間決算直前の安値比で42%アップです。この株価が織り込む将来業績は、下図のとおり、11%の長期売上成
先日、父親から急に電話がかかってきて、どうしたんだろうと思ったら「パソコンがロックされてしまって助けてほしい」と焦った調子で話します。 すぐにフィッシングサイトだということが判明し事なきを得たのですが、後日聞いたところでは、実は私に連絡する前に、画面に表示された番号に電話をかけてしまっていたとのこと。例のごとくコンビニで3万円分のPOSAカードを買ってくるよう指示されていたそうで、日本語もたどたどしい相手だったにも関わらず本当に買いに行くところだったとか。まさに間一髪でした
今回はかなり上級編のnoteです。上場会社はさまざまで、投資分析では考えなければいけないことが多岐に渡ります。その中でよく見落とされるポイントについて、KADOKAWAを取り上げて解説しようと思います。 株価を動かしたストーリーを想像する株式投資をずっと続けてきたかたでも、投資先として検討するのは、長年追いかけてきた株ばかりではありません。社名を知っていても、その株がこれまでどのような動きをしてきたかは知らないことが多いでしょう。 その会社の事業について知っていることと、
企業業績について、株式市場の見方とは全く異なるトーンの報道が行われることがあります。「東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの先行きが見通せない。」とし、今期の黒転は可能との見方を紹介しつつ、コスト抑制など懸念が多いとしたのは今朝の日経報道です。 実はオリエンタルランド(OLC)の株価は「先行きが見通せない」というような水準には全くなっておらず、OLCは値上げができる会社だとして、至極健全な成長を織り込んでいます。 もちろん、足元ではコロナの打撃は深刻です。入
ファンダメンタルズ投資の成否を分けるカギ。ひとつだけあげるとしたらそれは、市場織り込みと自分の予想の比較です。 ビジネスや学問から芸術に至るまで、優れた成果をあげる人はまず他者の積み上げに学び、そのうえで独自の方向性を見出すもの。 投資判断も同じです。株価とは他の投資家が考える将来見通しの集約で、投資判断の第一歩は、これと比べて自分はどう思うか。まず、市場がどのような将来を織り込んでいるかを把握しなければいけません。 目指すべきは、投資対象の会社が市場織り込み以上の実績
投資を本職としない個人にとって、長期投資を成功させるのにかけられる時間は限られます。一体、「買い」の会社を見つけられる確率は、そもそもどのくらいなのでしょう? プロ投資家は何百〜何千億、場合によっては何兆円という資産を運用します。預り資産が多いため日次取引金額の少ない銘柄は手掛けにくく、上位500社しか相手にしないというファンドマネジャーも珍しくありません。 一方、個人投資家の強みは運用資産の少なさです。一見不思議に思われるかもしれませんが、運用資産が数百万円から数億円し
株式投資を5年、10年と続けているかたで四季報を見たことがないかたは少ないと思います。四半期毎に発売され、まるでレンガブロックのようなこの本は、各号45万部も発行されているそうです。 法人割引もありそうですが、仮に一冊2000円、取次/小売マージンを3割と仮定すると、出版社の売上は25億円ほどではないでしょうか。東洋経済新報社は20.9期の売上高が113億円ですから、四季報は全社売上の2割を占める、まさに屋台骨を支える出版物といえるでしょう。 決算短信は期末日から45日以
RobinhoodのHPには、会社のミッションについて以下のように書いてあります。和訳すると、すべての人にとって金融を民主化すること。 今回のGME株騒動に関連し、「株式市場の民主化」という言葉がほうぼうで使われました。1月末に聞いていたClubhouseのルームでも、とある大手企業の社長が「ところでゲームストップってなにが起きてるの?」と切り出して、著名VCのかたが「結局これは民主化の動きなので、それはいいことだと思いますよ」とまとめておられました。シリーズ最終稿では、そ
wsbに集い、みなでGME株を買うことに賛同したのは実に多種多様な人たちだったのだろうと思われますが、今回の一連の動きについてはその背景に、08-09年の金融危機に端を発する貧富の差の拡大があると言われています。 上記はwsb上でバズった投稿ですが、今回のGME株押し上げは、金融危機時に職や住まいを失って2度と立ち直ることのなかった父親のための弔い合戦だというのです。 格差が社会問題化したのは最近のことではありませんが、アメリカ社会はその貧富の差が拡大するあまり、緊急時に
ゲームストップ株について語るとき、「空売りは悪だ」という意見がテックやVC業界からよく発されます。Elon Muskの空売り嫌いは有名で、一時期空売りに晒され株価が低迷したテスラの苦い経験がその裏付けになっていることは間違いありません。量産に成功する前の時期、今の株価には倒産確率が何%で折り込まれているという見方が日常的になされていました。 YouTubeに登場するような著名VCの面々にも空売りを辛辣に批判する人がいます。自分たちは成長資金を供給し、新たな事業を生み出してい