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フジファブリック20th anniversary3マンSPECIAL LIVE at OSAKA-JO HALL 2024「ノンフィクション」
今日こそは総くんが「茜色の夕日」を歌うんじゃないかと予想していたらトップバッターのアジカンがいきなり「茜色の夕日」を演奏し、アジカン終わりで「ループ&ループ」も聴きたかったな〜とごちていたらフジファブリックの時にフジファブリックが「ループ&ループ」を演奏し。若干あたまが混乱した。
フジファブリックはくるりの「魔法のじゅうたん」も演奏し、そしてアンコールではフジファブリックにアジカンのゴッチ、くるりの岸田さんとさとちゃんが加わり「若者のすべて」。すべてがスペシャルな夜だった。
私がライブに行ってた頃の尖った感じとは違い肩の力が抜け、大人の余裕を感じた、ヒット曲連発なベスト選曲で大阪城ホールを完全に掌握したアジカン。
バンドセットで登場し、代表曲を網羅しながらアジカンとはまた違った頑固一徹なラーメン屋の親父のような風格で大阪城ホールを圧倒したくるり。
最近のベスト的選曲が、この後歩みを一旦止めるバンドとは思えないくらい勢いと貫禄があってかっこよかったフジファブリック。
最後の「手紙」の「まだまだ旅路は続きそうな夕暮れ」という今まで希望のうたに聴こえていた歌詞がいまの私にはとても悲しく響いて、あぁ、フジファブリックはもう「絶対に解散しないバンドです」と今日は言ってくれないんだなぁと思うと泣けてきて。それを隣の友だちに言ったらやっぱり泣きそうな顔で頭をよしよししてくれた。
彼女と出会わしてくれたのは、フジファブリックだった。私は特に何も変わらないけれど、その間に彼女は結婚し、母となった。それだけの時間を私たちは過ごしたのだ。
そしてふたりの間にはいつも、フジファブリックがいた。総くんが、「フジファブリックを好きな自分たちの20年に拍手!」と言ってくれたけど、彼女に出会わしてくれたフジファブリックにこそ、志村くんにこそ、私たちから感謝の拍手を送りたい。
「フジファブリックは来年2月で一旦お休みをしますけどバンドが無くなるわけではないし、これからも音楽を作っていきます。フジファブリックは無くならないし、これからのことは不確かではあるのですが、相変わらずライブやってんなぁ、曲作ってんなぁと思ったら、また会いに来て下さい。」
ずっと辛かったけど、総くんのこの言葉に少し救われた。
同じ気持ちの友だちが隣にいてくれることにも。
フジファブリックは、無くならない。
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