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関節内注射の効果と理学療法評価の応用とは 理学療法士

今回は関節内注射後の症状の変化からわかることについてどう理学療法に活かすかを考えたいと思います。

関節内注射とは、その名の如く関節内に注射器で薬液を入れることです。

薬はヒアルロン酸やステロイドを使用することが多いです。


ヒアルロン酸は関節内のヒアルロン酸の産生能を高めたり、痛みや炎症を抑える効果
があると言われています。

ステロイドはより強い炎症を抑えることがあると言われております。

このことからヒアルロン酸は関節内の滑りを良くする効果が期待でき、ステロイドは炎症をの改善が期待できるため、なんの注射をすることで対象者がどう変わったのかを問診することが必要となります。

ヒアルロン酸が効果的な場合は普段の生活の中で関節が動きにくくなる原因があり、それはアライメント不良によるものが多いと思います。

そのアライメント不良は変形など構造的問題なのか、他部位との関係を含めた機能的な問題なのかを考えなければいけません。

構造的な問題の場合でも、その部位への負担を減らす動きを獲得することで関節内へのストレスを減らすことはできます。

こうすることでヒアルロン酸注射を頻度を減らしても生活が可能にできることを一つの目安にすることも動きの改善の指標になると思います。


ステロイドは強い炎症に対してかなり効果があり、局所的な炎症が問題で機能障害が起こっている場合は注射後に大きな改善を認めることがあります。

このような場合では局所をいくら動かしても逆効果であり、医師に相談することなぜそこが炎症したのかを機能的に考察し、動きの根本的な問題を把握することが必要です。

そして、炎症が収まったと同時に動きの根本的な問題を解決していくことが重要です。

また、注射が全く効かない症例もおり、その場合は痛みが出ている部位と違う部位にストレスがかかってる場合慢性疼痛などでみられる局所的なストレスとは解離した疼痛である場合など他の可能性を考察するヒントになります。

そのため、注射はどこに何をいれて、その後どのような経過だったのかを把握することが仮説・検証作業の精度を高めることに繋がると考えています。

理学療法には適応があり、治療方法の一つであるため、他の治療法と相乗効果が狙えるよう対象者を捉えることが大事だと思います。

ご意見ありましたらコメントしていただければと思います。

※この内容は個人の解釈がありますので参考程度にお願いします。

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