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潜在的ニーズの臨床応用 理学療法士

今回は潜在的ニーズを臨床でどう捉えて、実際にどうアプローチに繋がるかを考えていきたいと思います。

なかなか慣れない分野でもあるので先に結論を話します。
これを理解することと「信頼関係の構築」や「ゴール設定の明確化」に繋がり、臨床上ではかなり重要であるともに対象者と同じ方向に同じ歩幅で進めるようになると考えています。

それではその背景について説明します。

ニーズとは対象が必要としていたり、欲求している状態です。
その中には顕在的ニーズ潜在的ニーズの2種類があり、前者は自覚的であり、後者は無自覚であることを指します。

例で例えると
顕在的ニーズ:足の力をつけたい
潜在的ニーズ:歩いて、大切な人のお墓参りに行きたい

そして、ニーズを深掘りしていくと「ニーズ」と「ウォンツ」という「目的」と「手段」の関係を理解することが必要にあります。

ニーズ:足の力をつけたい
ウォンツ:ランニングマシーンが欲しい

というような形になります。

日常生活で考えるといきなり同僚から「飲みに行こう」と言われたとしたら、「話を聞いてほしい」のかなと思います。
居酒屋で「治療実績を増やしていきたい」という同僚に「なんで」と聴くと「他のスタッフより成績を出したいから」と話します。
さらに「なんで、成績出したいの」と聴くと「先輩に認められたい」と話します。
このようなよくありそうな一連の流れに上記の内容が詰まっています。

理学療法の対象者に問診で「何に困ってますか」の答えに対して「なぜ」を考えることはとても大切であり、そのコミュニケーションを繰り返すことや実際のアプローチの方向性を共有することで「信頼関係」が気づけるように感じます。

対象者の言葉の背景には多くの想いが詰まっていて、そうでなければ来院されていないと思います。

ちゃんと向き合って、潜在的ニーズを引き出すための行動や立ち居振る舞いをしていくことが治療技術や知識と同じくらい必要なことではないかと考えています。

具体的には
・対象者にとって話しやすい環境設定か
・しっかりと聴く姿勢を取っているか
・なぜを深掘りしているか
・潜在的ニーズを共有しているか

などが考えらます。
私自身も心理学に精通しているわけではないので、どこまで対応できているかわからないこともありますので是非教えていただければと思います。

※この内容は個人の解釈がありますので参考程度にお願いします。


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