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子どもの時、なりたかったもの。

子どもの頃、10代の頃になりたかった職業はありますか?

これ!と明確に言えるような職業じゃなくても、
きっと、何かあったんじゃないかなあと思います。


長男が幼稚園生の時になりたかったもの。

うちの長男が幼稚園の時になりたかったものはたくさんありました。
そのうちの一つは、忍者屋敷を作る人、でした。

それって、建築関係なのかからくり的なのでみんなを楽しませる仕事なのか、はたまた企画の人なのか。
「へえ、いいね!」と即座に返せず「ふ~ん?」と言ってしまいました(苦笑)ごめんね。

反射的に、素直な反応が出せない母なもので。。
細かいことを考えずに、ただ夢を持っているということに焦点をあてて、
「いいね!素敵♪」と言えたらよかったのになあ。。
自分のこういう所が長男の慎重さや悲観的な部分を作ってしまったのではないかと、時々申し訳なくなります。

でも、そういう自分の歪つな心を抱えたままでも、なんとか子どもを一生懸命育ててきて。
繊細な長男は、逞しくなってきました。
悲観や諦めに浸る時期を越え、自分で色んなことに向き合うことができるようになってきたなと思います。大人から見ると、まだまだ、な部分はもちろんありますけどもね。

きっと、親のよくないところ、良いところとかそんな取捨選択しないで子どもは丸ごとみてくれてるんだろうなあ。

私が高校生の時になりたかったもの。

小さい時は、ピアノの先生とか幼稚園の先生とかになりたいと思っていました。
わりと定番かな?
身近な職業の人に憧れたんですね。

高校生になって。
私には2つ、なりたいものがありました。
1つは、声優。
もう1つは、心理士でした。

そう。
声優さんになりたかったんです。
母のこともあって、精神的に辛い時期に私が楽しくなれたのは小説・漫画・アニメの世界でした。
毎週放映される30分のアニメを、新刊の発売予定日を楽しみに日々を生きていました。
大好きな物語の続きが、生きる理由といっても過言ではなかったかも。
少なくとも、壊れそうな心を支えてもらったことは間違いないです。

好きな世界に逃げ込んで、どうにか現実をやり過ごすうちに、こんなにたくさんの人を楽しませて、癒せる仕事っていいなあと思うようになりました。憧れの女性の声優さんもいました。
前向きでエネルギーに溢れた人柄に魅力を感じました。

好き、ってすごいエネルギーですよね。

で、高2の時に母に意を決して打ち明けました。
でも、反対されました。
あなたが思ってるような世界じゃないって。
想像できないような厳しい世界なんだから、って。

今となれば、そう言った母の気持ちも判ります。
自分の病気のこともあっただろうし、私の性格も踏まえた上でのことでしょう。

心理士さん、というと当時はまだ心理療法士という名称でした。国家資格もなかったですし。
これも、反対されました。
そんな仕事についたら、自分が潰れちゃうから無理よ。
って。
代わりに勧められたのは薬剤師さんでした。

「資格があれば、結婚・出産しても働きたいときにまた働けるから!」
なるほどね~って感じです。

でも、私はそういう理由で心理士になりたいと思ったわけではなかったんですよね。
心を支える仕事、誰かの心を明るくする仕事に就きたいと思ったんです。
ひとりひとりと向き合って。

結局、自宅からぎりぎり通える公立大学に進学しました。
入学した学部は、当時としてはまだ珍しい色々な分野の学問を選択して学べる所でした。
大学の在学中に母が他界し、就職活動なんてできなくて。
私は父に頼み込んで医療系の専門学校に通わせてもらいました。
そうして、言語聴覚士になりました。
声にならない声を、拾う人になりたかったんです。

兄が小学生の時になりたかったもの。

実は、料理人とか電車の運転士になりたかったんだそうです。
でも小学生の頃、父に言ったら一蹴されたそうです。
「お前が大人になる頃には電車やバスとか全部自動運転で、運転士なんて職業はもうないわ」と。

・・・確かに自動運転技術も進んできてますけど、まだまだ運転士という職業ありますよね。
ていうか、こどもの夢をそんなふうに打ち砕かないで・・・とその話を聞いた時に思ってしまいました。
そんな兄は、消防士になりました。
阪神淡路大震災の時、懸命に救助活動をしている消防士の方々をみて、志したそうです。

大人になって、思うこと。

今になれば親が言っていたことにも、一理あるなあと思います。
確かめることはもうできないけれど、当然だけど親にも親なりの考えがあって、子どものことを思って出た発言だったんだろうなって。

でも、やっぱり幼稚園や小学生までの夢に対しては現実的な言葉で潰さないでほしいかも。未来に対してせっかく展望を持ってるんですから。
漠然とでも、自分の将来に対してわくわくした気持ちがあることを喜んであげたいなと思います。

ということで、子どもの頃の夢から親子の関わりを考えたお話でした。

読んで頂きありがとうございました。
あなたの夢が、かないますように。











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