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英語学習のしかた 〜私の経験談〜

こんにちは。私は海外に出る前は全く英語を話せない状態で、長い間「英語が苦手だ」と思いこんでいました。学生時代は文法や単語の暗記、受験英語ばかりで「英語=テストのための科目」というイメージ。実際に海外の人と英語で会話したり、英語のニュースを聞いたりする機会が少なかったので、「英語は話せないし聞けないもの」と諦め気味だったのです。

しかし、仕事で英語が必要になったことや海外ドラマ・映画に興味を持ったことをきっかけに、本格的に「英語を使いたい」と思うようになりました。ここでは、私自身がどんなふうに勉強を進めてきたのか、少しずつ習得していった過程をお伝えしたいと思います。もし同じように「英語の勉強で行き詰まっている」という方がいたら、何かヒントになれば嬉しいです。



1. まずは「聞く」ことに集中する

なぜ「聞く」が大事なのか

赤ちゃんが言葉を覚えるとき、とにかく周りの大人の話し声を“聞いて”まねして“話す”ことから始まります。英語も同じで、まずは音に慣れることが大切だと感じました。
学生の頃は英語を「読む」あるいは「書く」ことに重きが置かれがちでしたが、実際に話すためには、まず聞けるようになることが必須。相手の言っていることが聞き取れれば、なんとか返事ができるようになるからです。

具体的な取り組み

英語の音声をシャワーのように浴びる

通勤時間や家事の最中、またはリラックスしている時でも、英語のポッドキャストやYouTube、映画やドラマを垂れ流しにしてみました。最初は全然わからなくてもOK。「あ、今この単語言ったな」という一言だけ拾えるところから始めても、だんだんと耳が慣れてきます。

好きなテーマを選ぶ

自分がまったく興味のない話題を英語で聞いても、最初のうちはモチベーションが続きませんでした。逆に大好きな海外ドラマや映画、音楽のインタビュー映像などだと「内容が気になるからつい聞きたくなる」。好きなものを使うと聞く時間が自然と増えます。

スクリプトを活用して理解を深める

最初は聞き取るのが難しいと感じたため、スクリプト(文字起こし)を併用しました。例えば、好きな音楽の歌詞やポッドキャストのトランスクリプトを見ながら音声を聴くことで、音と文字を結びつけることができました。これにより、単語やフレーズの発音だけでなく、文脈での使い方も理解しやすくなりました。

音楽を利用した学習

好きな英語の音楽を聴くことも効果的でした。歌詞を追いながら歌うことで、リズムやイントネーションに慣れることができました。特に繰り返し聴くことで自然とフレーズが口に出るようになり、発音の練習にもなりました。

ポッドキャストの選び方

最初は初心者向けのポッドキャストを選びましたが、徐々にレベルを上げていきました。例えば、ニュース系のポッドキャストではなく、ストーリー形式のものや、日常会話に近い内容のものを選ぶことで、実際の会話に役立つ表現を学ぶことができました。


2. 「話す」ためのハードルを下げる

まずは一言でも口に出す

「英語を話すのが怖い」と感じていた大きな理由は、発音や文法のミスを指摘されるのが嫌だったり、恥ずかしかったりしたから。でも、赤ちゃんが最初から完璧に話せるわけがないように、語学学習でもミスはつきもの。むしろミスがあって当たり前なので、気にせずどんどん口に出してみるといいと思います。

具体的な取り組み

独り言や自己紹介を英語にしてみる

ちょっとした独り言を英語でつぶやいてみたり、朝起きたら「Today, I’m going to …」と一日の予定を言ってみたり。最初はたった一行でもいいので、“言葉に出す”練習を習慣化しました。

オンライン英会話

私は最初、1対1の会話が不安で避けていたのですが、慣れてくると先生が丁寧に直してくれたり、わからない単語をチャットでタイピングしてくれたりするのでとても助かりました。初めて話す相手でも気軽にレッスンできる仕組みがあるので、だんだんハードルが下がります。

言語交換パートナーを見つける

オンラインで言語交換パートナーを見つけ、定期的に会話練習を行いました。相手も私と同じように英語を学びたい日本人だったため、互いにサポートし合いながら学習を進めることができました。これにより、実際のコミュニケーションの場で自信を持つことができました。

英語が上手な日本人に質問する

英語が上手な友人や同僚に積極的に質問することで、実践的なアドバイスをもらいました。例えば、発音のコツやよく使われるフレーズ、効果的な学習方法など具体的なフィードバックを受け取ることで、自分の課題を明確にし、改善に繋げることができました。

英語初心者同士で積極的に話す

同じレベルの英語学習者とペアを組み、定期的に会話練習を行いました。お互いに励まし合いながら話すことで、緊張せずに英語を使う機会を増やすことができました。また、共通の課題を共有することで、効果的な学習方法を一緒に見つけることができました。

AIアプリを活用して毎日話す習慣をつける

最近ではAIを活用した英語学習アプリが増えており、これらを利用して毎日英語を話す機会を作りました。例えば、AIスピーキングパートナーと会話をシミュレーションすることで、実際の会話に近い形で練習を行うことができました。これにより、実践的なスピーキングスキルを効率的に向上させることができました。


3. 短期集中よりも「毎日コツコツ」

なぜコツコツが大切か

「1ヶ月で英語ペラペラになる!」なんて広告を見ると惹かれてしまいがちですが、私の場合は全然そんなことはありませんでした。もちろん集中的に取り組むのも効果的ですが、多くの人にとって、語学習得は時間がかかるものです。
語学は筋トレやダイエットに似たところがあって、一気に詰め込んだりやりすぎたりしても、続かないとすぐに元に戻ってしまいます。むしろ毎日少しずつでも継続することで、少しずつでも確実に伸びを実感できました。

具体的な取り組み

1日5分でも続ける

私は疲れていたら「今日は何もしない」と諦めることも多かったのですが、「最低5分だけでも」と自分に課すことで、継続率がぐんと上がりました。何もやらない日が続くと、モチベーションも下がってしまうので、少しでいいから英語に触れるように意識しました。

学習をルーティン化

朝起きてニュースを聞きながら身支度をする、または寝る前の10分だけ英単語アプリを使う、といったルーティンを作って無理なく習慣にしました。特に、毎日の習慣に組み込むことで、学習が自然な生活の一部となり、続けやすくなりました。

目標を小さく設定する

「英語を話せるようになる」という大きな目標ではなく、「今日は新しい単語を5つ覚える」「好きな曲の歌詞を理解する」など、小さな目標を設定することで達成感を得やすくし、モチベーションを維持しました。



4. 読む・書く学習も「コミュニケーションの道具」として

読む・書くももちろん大切

「まずは聞く・話す」という順番を意識しつつ、読んだり書いたりする力もあれば、コミュニケーションの幅が大きく広がります。日常会話だけでなく、海外の記事を読んでみたり、SNSで外国の方とメッセージをやりとりするのもとても面白い体験でした。

具体的な取り組み

自分の興味ある記事や本を読む

“英字新聞”と聞くと難しそうですが、ネット上には英語学習者向けのやさしいニュースサイトや、英文法をわかりやすく解説した記事がたくさんあります。私は興味のあるジャンル(テック系、音楽系)を中心に読んでいました。興味のある内容だと、内容理解がしやすく、自然と読む力が養われます。

英語で日記を書く

書くとなると単語や文法がわからない部分が浮き彫りになりますが、逆にそこを調べることで知識が定着しやすくなります。「あ、こういう言い回しは英語でこういうのか」と発見できるのが楽しかったです。最初は簡単な文章から始め、徐々に複雑な内容にも挑戦しました。

オンラインフォーラムやSNSで交流する

Redditや英語学習者向けのフォーラムに参加し、実際に英語で質問をしたり、他の人の投稿にコメントをすることで、実践的なライティングスキルを磨きました。実際のコミュニケーションを通じて、自然な表現や新しい単語を学ぶことができました。

ブログや記事を書く

自分の学習経験をまとめてブログに投稿することで、ライティングスキルをさらに向上させました。書いた文章を見返すことで、自分の成長を実感でき、モチベーションの維持にも繋がりました。


5.継続のための心構え

ポジティブなマインドセット

語学学習は長期的なプロセスです。途中で挫折しそうになることもありますが、ポジティブなマインドセットを持つことが重要です。自分の進歩を認め、小さな成功を積み重ねることで、継続する力を養いました。

具体的な取り組み

成功体験の記録

学習日記や進捗記録をつけることで、自分の成長を実感できました。例えば、初めてスムーズに会話できた瞬間や、理解できる単語が増えた時など、小さな成功体験を記録しました。

サポートコミュニティへの参加

同じ目標を持つ人たちと交流することで、励まし合いながら学習を続けることができました。オンラインのコミュニティやローカルな英語クラブに参加し、互いにサポートし合いました。



6. まとめ 〜「好き」と「継続」が最大の味方〜

  • 英語を聞く・話すハードルを下げる
    完璧を求めず、とにかく英語の音に触れたり、一言でも発してみることが大事だと実感しました。スクリプトを活用したり、好きな音楽やポッドキャストを利用することで、楽しみながら学習を進めることができました。また、英語が上手な日本人からのアドバイスや、初心者同士での積極的な会話、AIアプリの活用も非常に効果的でした。

  • 学ぶ仲間とサポートの重要性
    英語が上手な日本人からのアドバイスや、初心者同士の積極的な会話、AIアプリの活用など、学ぶ仲間やサポートを活用することで、学習がより効果的かつ楽しいものになりました。

  • 短期集中より長期継続
    語学は筋トレのようなもの。短期間の頑張りだけでなく、「毎日少しずつ」続けることで確かな伸びを感じました。小さな目標を設定し、達成感を積み重ねることで、モチベーションを維持しました。

  • 好きなことと結びつける
    自分が楽しいと思えるコンテンツを活用すると、モチベーションが長続きします。趣味に関連した英語記事や海外の番組、オンラインコミュニティなどは学習のモチベアップにうってつけです。                         英語が話せるようになると、新しい情報源やコミュニケーションの幅がぐっと広がります。海外の人と直接やりとりができるようになったり、今まで日本語翻訳を待っていたニュースをいち早く読めたりするのは本当におもしろい体験でした。

何よりも、英語の学習は「毎日コツコツ・好きなことを取り入れながら」やるのがコツ。私自身、まだまだ勉強中ですが、続けていけば少しずつでも確実にスキルアップしていくのを感じられます。もし「英語が苦手…」と悩んでいる方がいたら、ぜひ一歩ずつ試してみてください。一緒にがんばりましょう!

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