人生は不平等。だけど平等

人生は不平等だ。
学生時代はイケメンというだけでモテる。
顔が不細工であればイジメを受けたり、ハブられたりする。

成績の良い人は称賛され
成績の悪い奴は卑下される。

どんなにサボっても点数が高い奴が正義。
どんなに頑張っても点数が低ければ弱者。

社会人になればもっと顕著だ。
入った会社で給料はほとんど決まってしまう。
どんなに能力のない人でも
その会社に勤めてるというだけで。

出世だってそうだ。
頑張ったからと言って誰もが出世できない。
ズルく、効率的に、道を踏み外さない奴が
トントン拍子に出世する場合がほとんどだ。

社会人の出世や給料は
全てが全て実力ではない。
むしろ実力なんていらないのかもしれない。
正直ズルい奴が評価される。
愚直に真っすぐに頑張ってる奴は損をする。

これが世の中だ。
社会人になって分かったことだ。

これは仕事に限った話ではない。
恋愛だってそうだ。

一途な人は損をする。
そして心に深い傷を負う。

自分が傷つかずに上手く立ち振る舞う奴が
やたらとモテたりする。

世の中はズルい奴が得をする。
表面上はそう映る。

僕はいわずもがな「損」をし続けた人間だ。
現在も今もずーーっと損をし続けている。

しかし僕は知ってるんだ。
確かに得をしてる人間は、
人生上手く行ってるように見えるかもしれない。
毎日が順風満帆に見えるかもしれない。

でもそれは表面上だけ。
中身を見ると
心は全然満たされてなかったりするものだ。

得をし続けてる人間は
とにかく弱くて、繊細で、傷つくことを恐れ
失敗に常に怯えている。

これは社内にいて思うことだ。
人生上手くいきすぎてるが故に
守りに入ってしまう。無意識に。

そんな人は周りから称賛を受けても
全然嬉しそうではない。

なぜなら自分が
全く前に進めてないことを知ってるから。

同じことを繰り返してるだけ。
この事実に気が付いてるから。

しかし前に進もうと思うと
絶対に最初は上手くいかない。

傷つくし、自己嫌悪に陥る。
でもこれが怖くて進めないんだ。
これが上手く行ってる人の弱さ。

だから損をし続けてる人は
僕は勇気のある人だと思っている。

例え茨の道だったとしても
その先にほしいものや未来があれば
一歩を踏み出す勇気がある。

もちろん傷つくしボロボロになる。
でもその経験は必ず財産となる。

だからそう簡単に折れないし
転んでも立ち上がる力があるし
どんなに一歩でも1mmでも
時には立ち止まってでも
前に進める力がある。

正直僕の目から見たら
「何に怖がってるの？別にあなた失う物ないじゃん」
そう思ったりするときもある。

だから僕は
人生平等だと思う。

不器用な人は大器晩成型だ。
器用な人は脆いのだ。

もちろん僕なんかよりも
深い深い闇を経験してる人もいるから
この記事を読んで頭にくる人もいるかもしれない。

もう立ち直ることができないほどの
深い深い傷を負ってる人も
世の中にいるのは事実だ。

そんな人はごめんなさい。
僕はあなたの辛さを知らない。
もしかしたら無責任なことを言ってるのかもしれない。

でも僕は世の中は平等だって信じたい。
だからあなたにも諦めないでほしい。

不器用で愚直で真っすぐなあなたを
僕は応援したい。

僕も正直身も心も仕事もボロボロだ。
正直僕も今は立ち止まっている。

でもいいんだ。
人生立ち止まるときも重要だ。

全力で走り続けてると前しか見えないが
立ち止まると360度ジックリと景色を見渡すことができる。

意外と後ろに重要なことがあったりするものだ。
これは立ち止まった人にしか体験できないこと。

前に進めない時は進まなくていい。
成功者は前だけ見てろって言うけど
僕はそんなことないと思う。
そんな人も立ち止まった経験があるはずだから。

転んで、傷ついて、立ち止まった数だけ
色んなものが見えてくる。
そしてその見えたものが
代えがたい財産になる。
あなたの地盤を固める材料に
根を下に下に伸ばす材料になる。

大木は居たって根が太く長い。
立ち止まるとはそれだ。
あなたは下に下に根を伸ばしてるだけ。

いずれ大きな木になる。
そんな木か分からないが
あなたの求めてるものになるはずだ。

そんな日のために
今は立ち止まってていい。
歩けるようになったら
また歩き出せばいい。
1mmでも0.1mmでもいい。

これは僕に対して
そして不器用なあなたに対してのエールだ。