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ジェイソン・ステイサムとGUCCI
週に一度の楽しみ。
子供が寝た後、妻と映画を見ること。
Amazon Primeで観るのだけど、最近は見たい作品が少なくなってきたなぁと話していた。
僕たちが好きなのは、マ・ドンソクとジェイソン・ステイサム。
マ・ドンソクは『犯罪都市』という映画で知り、そこから韓国映画や他国の映画にもハマった。
ただ、Amazon Primeでは彼の作品はほぼ見尽くしていた。
なら、ジェイソン・ステイサムの作品を観よう。
何か見ていないものがあるかなぁと、インターネットで検索してみた。
知っているもの、知らないもの――いろいろな作品が出てくる。
少しスクロールすると、「関連する質問」という欄が目に入った。
なんとなく、ここでもAmazon Primeで観られる作品を探そうと目をやったら、
「ジェイソン・ステイサムはどこで見れますか?」
という質問があった。
なんとも漠然とした、ちょっと間抜けな質問だなーと思いながら、笑ってしまった。
なぜ笑ってしまったのか。
それは、過去の自分と照らし合わせて、同じようなことをしていたからだ。
何度かnoteでも書いているが、僕はスマホで画像編集をしてイラストデザインを作っていた。
編集技術やデザインには自信があった。
そして、当時の自分にとっての「力作」が仕上がった。
「このデザイン、どこかのブランドに使ってもらいたい!」
どこのブランドが使ってくれるだろうか……ではなく、
どこのブランドに使ってもらいたいか という、なんとも強気でバカな思考。
そして出てきたのが、GUCCI。
僕は本気だった。
どうしたらGUCCIで起用されるだろうか。
考えた末、GUCCIの公式サイトにメールを送った。
日本でダメでも、世界のどこかなら引っかかるかもしれない。
そう思って、数カ国に送った。
その中で、印象的だったのがドイツ。
なぜなら、返信があったからだ。
返信の内容はうろ覚えだけど、
「GUCCIではそういったことはしていません。」
たしかそんな感じだったと思う。
返信があったことにすごく喜んだ。
でも、まだ諦められない。
次に考えたのは、
「GUCCIの社長に会えたら、使ってもらえるかもしれない。」
恥ずかしくなるくらいバカだ。
そして、Yahoo!知恵袋に投稿した。
「GUCCIの社長とはどうしたら会えますか?」
…開いた口が塞がらない。
コメントはいくつかついた。
「会えません。」
「展示会などで来日しているとき、運が良ければ。」
そんな回答がちらほら。
週末に観る映画を探していたら、
「ジェイソン・ステイサムはどこで見れますか?」
この質問を見て、過去の自分を思い出し、
この投稿をした人と過去の自分を嘲笑った。
質問を開いてみると、答えは**「Hulu」**と書かれていた。
……自分よりはマシだ。