真空成形ってなんだ?
①真空成形とはどのような技術か?
真空成形 (Vacuum Forming)
加熱させて軟化させたプラスチック板を型に合わせて真空吸引し、その後余計な部分をトリミングすることで、一枚のプラスチック板を立体的なプラスチック製品にする加工方法です。
デメリットとしては、材料のロスが多いことや一つ一つ材質が異なることです。
②真空成形はどのように行うか?
必要な材料
※今回の場合です
[PET板=ポリエチレンテレフタート]
=透明度が高い、曲げに強い、加工しやすい
[バルサ材]
=繊維密度が低いため、とても軽く柔らかい
[その他]
カッター、カッターマット、紙やすり、見本用紙、ノリ、など
原型に使用可能な材料
※熱に強い&変形しにくい素材が向いています!
・バルサ材 | ・樹脂(エポキシ等)
・石こう、石粉粘土 | ・金属
・木材 ex.MDF(中濃度繊維板) | ・ケミカルウッド(人工木材)
(↑左3つは課題に向いている)
成形する上での注意点⚠️
①原型の素材
スタイロフォームや紙粘土、油粘土などの素材は熱や力に弱いので原型には向いていません。
②原型の形
上のように、真空成形した後取り外せない形や空気穴を作らないと空気が抜けなくて型取れないものもあるので注意。
使用例
・商品パッケージ
・卵パック
・食品の容器
・看板
・浴槽
などなど
真空成形機
真空成形を行うときに使う機会↓
真空成形機の手順
①原型をテーブルに置き、上にプラスチック版をセット
②プラスチック板が加熱され柔らかくなる
③テーブルが上に上がりプラスチック板が押さえつけられ、さらに真空吸入して、ピッタリと型取られる
④プラスチック板がしっかり冷えたら型から外して完成
実際にやってみた
<感想>
上のように加熱しすぎると白く、伸びが悪くなる事が分かりました。でもその分強度が上がるので、性質を理解して作品作りにうまく利用していきたいです。